How China Would Fight the U.S. Navy (And Sink It) During a War 中国は米海軍相手にどんな戦闘を展開するのか
Sea mines, missile and much more. 機雷、ミサイルの他多数がある
中国軍が一番恐れる事態とはなんだろうか。
これだけ懸命に努力し、大規模予算を投入しても中国海軍は米海軍との対決を望んでいない。ある退役中国国防高官が2014年に語っている。「深夜に米海軍と戦闘に入ったとの報告だけは受けたくない」
ペンタゴン関係者の心をくすぐりそうな発言だが、以下を理解する必要がある。恐怖心もうまく使えば、人智を尽くし複雑な軍事課題の解決に繋がり、不可能と思われたことが可能となる。
例として、1995年から1996年にかけての台湾危機で中国の「悪夢」が現実になりかけた。強力な米海軍艦艇多数が動員され、中国では対抗の余地がないほどの事態になった。当時の指導部、特に江沢民主席は米空母戦闘群を恐れ、中国の台湾への圧力が無効になることを危惧した。中国が米空母の位置を把握できていないと判明したこともあり、大きな問題になった。その際の危機から中国は一方的に有利な状況を生み出せる兵器群の開発に真剣に乗り出した。
では米海軍を相手にどんな兵器を中国は投入するだろうか。一部はNational Interest の読者なら承知しているだろう。その他今回取り上げる装備はそこまでの知名度はないが米海軍に対応が必要なものだ。台湾危機シナリオでは最大規模の軍事課題となるはずで、以下の装備は米戦略思考家にとって真の恐怖の対象となっており、現時点では効果的な対応策がみつかっていない。
大量の機雷
知られていないが、中国は世界最大の機雷運用国である。8万から10万個という試算がある。ただし、中国にこれだけの機雷を全部一度に展開する能力はないものの、重要な海面に敷設し、例えば台湾や南シナ海で、民間船舶少数を動員し探知されずに展開するかもしれない。歴史に見られるように高性能機雷や多数を敷設しなくても大きな損害を与えることができ、中国は過去の歴史を熟知している。TNIでライル・ゴールドスタインが次のように警告している。
「中国の軍事雑誌兵工科技に興味深いインタビュー記事が載っており、米海軍のフリゲート艦サミュエル・B・ロバーツが1988年にイランの機雷に接触した事例を取り上げている」
この際の機雷は「安価なロシアの原設計機雷でイランがつかったもの」だったが竜骨が折れて、機関出力を失った。90秒で艦の排水量の半分近くの浸水した」という。
大量のミサイル
中国の保有するミサイルは多様で有効射程や性能も幅広い。台湾シナリオで重要なのは米海軍を標的とするミサイルの本数だ。ミサイル防衛が最大に機能しても十分に対抗できないほどの量だ。
これは容易に克服できる脅威ではない。中国はミサイル多数を発射すればよいのであり、巡航ミサイル弾道ミサイルといった種類や発射地点を問わず、米海軍の防御態勢を圧倒できる。仮に米側のミサイル防衛がすべて成功したとしても艦が搭載する迎撃ミサイルの本数には限りがあり、すぐに限界を露呈するはずだ。
The Diplomat誌に単純な算数の問題として掲載されていたのが以下の内容だ。:
米艦艇が搭載する対抗手段の本数に限界があり、敵が大量のミサイルを発射して飽和状態になったらどうなるのか。敵はまず旧型装備を発射し、精度に限界があるのを知りながら防御側が対応して持てる対抗措置を消費すれば、敵は高精度ミサイルを発射して確実に艦艇を仕留めるのではないか。突き詰めれば数の多いほうが勝つはずだ。
米海軍は「目隠し状態」で戦闘ができるのか
中国は衛星攻撃兵器(ASAT)を米衛星群に向け発射するはずだ。この話題は報道番組で知られるようになった。米海軍もこの事態が現実になったときの影響を測りかねている。ではもし中国が上空に向けてミサイル発射し、軌道上の米衛星多数を破壊したらどうなるか。GPSや通信用衛星の助けを借りずに米軍は有効な反撃ができるだろうか。中国の対衛星攻撃手段への警戒心が急に高まっているのは当然だろう。
米国にも同等の能力があるが、実施に移せばエスカレーションが一気に進む。緊張が高まる中、台湾シナリオで敵の衛星を叩けば一方的に有利な状況が生まれるとすればどうなるか。中国、あるいは米国はどの時点で実力行使に踏み切るだろうか。敵側は壊滅的な破壊を受けてからどう対応してくるだろうか。以下に留意してほしい。米中両国は核兵器を保有しているのである。
肯定的に見てみよう
米国や同盟国が中国と武力衝突する局面に至る可能性は少なからずあるものの、実際に開戦となるかと言われればそのチャンスは低い。今のところは。ただし中国が東シナ海南シナ海で強硬な態度を続けた場合、あるいは習主席が台湾問題の解決を強行した場合は状況が変わる。望むらくは危惧が現実にならないことだ。■
Harry Kazianis (@grecianformula) is a Senior Director at the Center for the National Interest. This first appeared several years ago.
米国が中国による台湾の武力「解放」を拒絶し、台湾を援助する限り、PLAによる台湾侵攻の可能性は低い。CCPは、自国の独裁的支配を賭けてまで、米国との戦争を行わないであろうと思われている。
返信削除中国はどのように台湾を「回復」し、「解放」しようとするであろうか。
中国の台中間の軍事的衝突を最小限にする方法は、以下のようなものであろう。
先ず第一に、米国の介入を、政治的、軍事的に抑止することが不可欠である。米国は、軍事衝突による多大な人的・物的損失が予想されれば、台湾から手を引く可能性がある。米国内の親中勢力を援助して政権を獲得させ、台湾政策を変更させ、併せてPLAの軍事力を強大化させることにより台湾を放棄させる。
第二に、台湾の独立派を孤立させ、経済的、軍事的に強大な中国との対立を後退させるよう、様々な手段等を駆使し、台湾が不安定な国家であることを台湾国民に植え付け、醸成し、親中派に政権獲得を促す。
しかし、これらのことは既に中国は行っているが、軍事力の強化以外、成果は出ていない。中国は、長期的、継続的工作を行い、緩やかな変化の積み重ねで中国が望む状況を作り出そうとするが、その一方で軍事衝突も辞さないことはCCP政権の歴史が示している。
では、CCPが対米軍事衝突を決断するとどうなるか。
重要なのはPLAの台湾侵攻は、米中全面戦争になる可能性が高いことであり、また、その場合PLAにより大規模な奇襲攻撃から始まることになると推測する。奇襲攻撃は、台湾のみならず、西太平洋全域に広がり、さらに宇宙も対象となる。
記事の大量のミサイルやASATは、奇襲のための兵器として使われ、また、機雷は攻撃後のPLAの優勢を維持するために使用されるだろう。
このような状況下では、台湾の命運も尽きるかもしれない。
問題は、PLAは現在既に上記の奇襲能力を保有し、また、米軍が持つ奇襲による損害を低減する手段が限定的であることであり、近未来の東アジアは戦争のリスクの高い地域になるのだろう。
CCP指導者やPLA幹部の耳触りの良い言葉は、その裏側の戦争準備を隠しているのかもしれない。