この通りにエンジン換装が実現すれば、B-52は登場から90年間飛行し続けることになります。搭乗員は三世代にわたり、普通の市民よりも長い寿命の機体となります。すごい話ですね。
USAF Looking at B-52 Engine Options
By Aaron Mehta9:41 a.m. EST February 12, 2015
WASHINGTON — 米空軍はB-52エンジン換装を検討中。実施には官民連携方式public-private partnershipも想定している。
- 空軍参謀次長マイク・ホームズ中将 Lt. Gen. Mike Holmes(戦略企画担当)が記者団に2月6日明らかにしたところによると空軍はエンジン換装で「画期的な」方法を模索しているという。B-52はプラット&ホイットニーTF22-P-3/103ターボファンを8発搭載するが、旧式化しており燃料効率が劣る。
- 「新型エンジンをB-52に搭載するのは大変な作業だ」とホームズ中将も認める。「そこで官民連携方式が浮上してきた。費用を分割方式で負担することで節約効果が生まれる」空軍は新型エンジンを一括予算を計上せずに入手できるが、予算以外の障害を事前に除去しておく必要がある。
- 「官民連携方式ならエンジンを別の法人でいったん支払い、空軍は燃料費節約分から長期弁済をしていく。この方式は軍施設建設で実施例があるが、航空機ではない。この方式がうまくいくかを検討している」(ホームズ中将)
- 昨年10月にはグローバル攻撃軍団司令官スティーブン・ウィルソン中将 Lt. Gen. Stephen Wilson が記者団にB-52エンジンを換装し、2040年まで稼働させたいと話していた。「エアライン業界でエンジンの換装があたりまえなのは節減効果が大きいからだ。エンジンへ換装で航続距離や待機時間が25ないし30%伸ばせるとしたら、無視できない」
- 専門家の間ではプラットのPW2000(軍用仕様はF117)が換装候補だという。民間ではボーイング757、軍用ではC-17輸送機に搭載されている。
- ホームズ発言の前日にプラットの軍用エンジン部門長ベネット・クロスウェルBennett Croswell は空軍に「非常に魅力的な提案」をしていると記者団に告げている。
- クロスウェルによればF117エンジンは論理的な選択だが、高出力エンジンを搭載すれば主翼も変更する必要があり、どうするのかという問題があったと言う。この問題はすでに解決済みで、同社は8発仕様のままとする案を提案しているという。
- 「問題は価格でしょう」とクロスウェルは構想実現の可能性について言及。「エンジン性能で相当の節減効果が生まれます。空軍にはさらに魅力ある追加提案が可能です」
- B-52エンジン換装事業が公開入札になればジェネラル・エレクトリックとロールスロイスも参入を検討するだろう。■
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