2019年2月2日土曜日

★★ペンタゴンがF-35性能に厳しい評価を下している F-35Bは大幅に耐用年数が短いと判明

The Pentagon's newest assessment of the F-35 is in, and it's not good ペンタゴンによるF-35最新評価は芳しくない内容
Jared Keller,


A formation of F-35A Lightning IIs, from the 388th and 419th Fighter Wings, fly over the Utah Test and Training Range as part of a combat power exercise on Nov. 19, 2018.ユタテスト訓練場上空を388戦闘飛行隊、419戦闘飛行隊所属の機体が飛ぶ。2018年11月19日の戦闘力実証演習にて。U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Andrew Lee


  • 国防総省によるF-35ライトニングII共用打撃戦闘機の評価内容をBloomberg Newsが入手。予算大幅超過しながらトラブル続きとの評価を大幅に変える内容ではない。
  • 評価で取り上げた問題には耐用年数が予想より短くなること、対地攻撃精度が低いことなどが含まれる。
  • 国長官代行は同機に対して厳しい目を向けている
突出するほど高額でありながら信頼性が低迷するF-35共用打撃戦闘機は予想以上の失望対象だとの国防総省評価内容をBloomberg Newsが入手した。
2018年作成のペンタゴン内運用テスト評価部門の報告書を公表にさきがけBloombergが入手したもので信頼性問題のため耐用年数が大幅に短くなる等を指摘し、既存機体の訓練や戦闘任務で「改善の方向は見えない」としつつ今後も問題が残ったままの機体になる危険に触れている。
Bloomberg記事は以下のポイントを伝えている。
  • F-35Bの耐用期間は「最低2,100時間」とこれまでの説明の8千時間から大幅に短くなる
  • 「信頼性と整備性は想定の8割で未達」とあり、訓練等に利用できる機体は少なく、稼働状況が悪い
  • サイバーセキュリティ・テストで露呈した弱点が「未だに解決されておらず」サイバー攻撃の高まりのなか懸念される。
  • 空軍の兵装テストで対地攻撃を試みたが精度は「不合格」で1月はじめにF-35Aが地上標的5点を同時攻撃するビデオを何者かが意図的にリークした背景がわかる。
前日に国防長官代行パトリック・シャナハンがF-35には「もっと高い性能発揮の可能性がある」と同機の弱点を厳しく批判する場面があった。
「納税者に対して見合った装備なのか疑う見方をしている」とシャナハンは1月29日述べ、「F-35にはもっと高い性能を示してもらいたい」
これに対してロッキード・マーティンのCEOは反論として投資機関向け電話説明で「F-15を発注してもF-35の導入機数を犠牲にすることはない」と述べたとワシントン・ポストが伝えている。「ペンタゴン上層部からこのことは直接聞いた。よってこの件について心配はない」
F-35事業は55年間供用想定で総額1.5兆ドルとなり、機体単価は2020年までに80百万ドルになる見込み。■
Read the original article on Task & Purpose. Copyright 2019. Follow Task & Purpose on Twitter.
こういう記事をご紹介するので当方はF-35に批判的とされるのでしょうね。しかし、本家本元のペンタゴンでこういう評価が出ているのは事実。情報が開かれている米国ではやはり納税者の視点が怖いのでしょうね。

2019年2月1日金曜日

ヴァージニア級最新艦の特徴とは、着実な技術進歩が戦略思考の先見性を実現する



Meet the Navy's Deadliest 'Stealth' Submarine to Ever Sail 最高レベルの戦力となった「ステルス」潜水艦が就航



USSサウスダコタの命名式が2018年10月14日にジェネラル・ダイナミクスのエレクトリックボート事業部のあるコネチカット州グロートンで行われた。
米海軍で「静粛化」装備、新兵装、次世代ソナー、高性能海中戦技術を搭載して新型潜水艦部隊が導入されつつある。今後は大規模対地攻撃、特殊部隊の「極秘投入」、偵察監視活動を探知されずに実施できる。
USSサウスダコタは最新のヴァージニア級攻撃潜水艦で2019年に公試を行い就航する。
「ヴァージニア級第5ブロック艦では設計変更が最初から盛り込まれています」と海軍海洋システムズ本部報道官ウィリアム・カウチがWarrior Mavenに説明してくれた。
改良点の多くは試作段階でテスト中だがUSSサウスダコタが就役するまでに制式化される。
同艦に盛り込む技術は関係者が「建造史上最も静か」と呼び2020年代初め稼働を目指す。
保安上の理由で技術内容は不明だが、関係者の話を総合する機関室の静粛化、新型大型垂直アレイ、追加「静粛化」塗料を船体に施したこと等のようだ。
米潜水艦部隊は「音響超越性」で敵の支配海域で探知されずに攻撃ミッションあるいは探知できる。しかも敵能力を超えた距離からこれができる。現在の海中戦闘戦略構想は技術進歩に助けられ攻撃型潜水艦で偵察行動を極秘に行う装備が実現している。
攻撃型潜水艦に海中偵察任務を攻撃任務より重視する傾向の源が1997年に国家研究評議会が発表した「2035年の潜水艦像」に見られるのは興味深い。
「情報収集:戦術情報や国家情報収集を長期間継続する事で秘密裏の監視活動が戦闘開始前、開始後に必要だ」とあり、すでに戦略思考が生まれており、裏付けとなる技術の実現を待っていたことがわかる。
「極秘投入」も同論文が提唱しており、探知性が大幅に減るのを前提としていた。潜水艦で敵沿岸に近づき監視活動、偵察あるいは攻撃をしたり、『秘密裏に」部隊を投入できる。
「陸上部隊を各種編成、規模、戦力の組み合わせでこっそり投入する有利なタイミングを決定し、必要に応じ現地で監視偵察が可能となる」と同論文は指摘していた。
USSサウスダコタに採用された新型塗装の技術情報は当然ながらお伝えできない。これまでゴムタイヤでソナー音を吸収すると言われてきた。またプロペラは低速でも十分な推力を実現しながらカビテーション発生を最小限にし、特徴のある音響効果を水中で産まない工夫がされている。
音響センサー技術で海底地形を把握し、敵艦の速力距離を測定し、接近する敵兵器を探知する。レーダーで返ってくる電磁信号を使い状況を把握するのと似ている。海中音響技術は「パッシブ」が大半であり、入ってくる音を聞くことで把握を目指しながら自分の居場所をわざわざ教える信号は送らない。
海中での高速の高周波双方向通信は困難だが潜水艦では極低周波で海中の各深度でも交信可能と海軍技術開発部門の経験者がWarrior Mavenに数年前に語ってくれた。
戦闘力の大幅向上
ブロックVのヴァージニア級攻撃潜水艦では84フィートを挿入し攻撃力の大幅増加をめざす。
ヴァージニア・ペイロードモジュール(VPM)は2020年代までに実用化し、トマホークミサイルをこれまでの12発から40発に増加させる。
VPM搭載艦は84フィートの追加部分を挿入しヴァージニアペイロードチューブ四門(VPTs)で各7発のトマホークを運用し、合計で40発発射できる。
VPMではトマホーク以外に新型ペイロード、新型ミサイル、あるいは大型無人水中機を運用できると海軍は説明。
VPMを搭載する理由は明白だ。2020年代に入ると四隻残るオハイオ級誘導ミサイル潜水艦が退役をはじめ各154発のトマホーク発射能力が姿を消すからだ。
2002年から2008年にかけ米海軍はオハイオ級ミサイル原潜の初期建造艦を通常型ミサイル運用専用とした。USSオハイオ、ミシガン、フロリダ、ジョージアの各艦だ。SSGNとしてG(誘導ミサイル)を加えた呼称とした。
新造艦で新技術が導入されるが就役済み艦でも応用されそうだ。
「新装備は今後建造する艦に導入されますが、既存艦にも後付装備されるでしょう」(カウチ)■


Kris Osborn of Warrior Maven previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army - Acquisition, Logistics& Technology. Osborn has also worked as an anchor and an-air military specialist at national TV networks. He has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University.

ブロック建造方式で基本設計をの艦を長期間建造しながら技術の進歩を取り入れ戦力を順次拡大する米国のアプローチは調達数がそもそも多いから可能なのですが、初期建造艦と後期艦で能力が大幅に異なるのが特徴です。逆に言えば最初の設計から拡張性を前提にしているのでしょう。アーレイ・バーク級は70隻以上、ヴァージニア級は40隻あまりの建造ですからね。日本ではそうりゅう級12隻というのが最多でしょうか。米海軍ではそれだけにスタート時の設計が重要で今後出てくるFFG-X等の姿が注目されます。

2019年1月31日木曜日

新型機登場 ロシア大型UCAV? オホートニク

Russia's Next Deadly Weapon: A Stealth, Jet-Powered Robot Warplane ロシアの次世代兵器か、ステルスロボット軍用機登場

Okhotnik-B could see squadron service.オホートニク-Bは実戦配備の可能性が高い

January 28, 2019  Topic: Security  Region: Europe  Blog Brand: The Buzz  Tags: RussiaMilitaryTechnologyWorldStealthDrone

シアがステルスロボット軍用機を開発中だ。クレムリンはこれまで殺人無人機は配備していなかったが今回は実用に耐える第一線機材になりそうだ。
オホートニク-B Okhotnik-B 無人機の不明瞭な画像が2019年1月23日に航空関連ウェブサイトに現れた。写真では約50フィート幅の無人航空機がロシア南部ノボシビリスクの滑走路に移動する姿が写っている。
機体は全翼機で米空軍のB-2ステルス爆撃機に通じるものがあるが、オホートニク-B(ロシア語で狩人)は理論上は敵防空網を突破し兵装を投下する機能がある。
オホートニクは中国の天鷹 Tian Ying 無人機、米空軍のRQ-170偵察無人機、米海軍の試作UAV X-47B、ボーイングのX-45C実証機と同等の機体だ。
このオホートニクがロシア空軍に配備される可能性は高いとロシア軍事航空関連に詳しいトム・クーパーが語る。「ロシア軍にはUAV関連事業が複数あり、今回の機体登場は至って正常な進展だ」
クーパーはさらにオホートニクはロシアが「これまでの開発の流れの一貫にすぎない」と表現。
ただし毎回こうではない。2007年に軍用機メーカーのミコヤン・グレヴィッチからスカット Skat UAV試作機がオホートニク同様に全翼機ステルス機の触れ込みで登場した。だがロシア経済の不振で国防費が伸びず、スカットは行き場を失った。10年かかったがロシア政府の予算がやっと増え、シリアでの手痛い経験からUAVが実戦配備されるめどが見えてきた。
クレムリンは無人機事業を大幅拡大中とロシア軍に詳しいサミュエル・ベネディクトが報道記事で語っている。.
2018年12月中旬に「ロシア国防省から無人機分野で重要発表が出た」とベネディクトは述べている。「シリア介入を2015年に開始した時点でロシアには中核となる戦闘能力が欠如していた。つまり識別後直ちに攻撃する能力でこれこそ各国の無人戦闘機材の中心性能だ」
「ロシアはシリアでこれを強く意識したが情報収集監視偵察(ISR)用の無人機はあっても攻撃は有人機や砲兵隊が行っていた。そのため攻撃用UAV各種を取り揃えようと必死なのです」
「ロシア政府公式発表や軍幹部も無人機が軍で必要だ、戦闘に必須だと述べています。最近もプーチン大統領が2019年の軍で重要な分野に無人ロボット装備の開発を特に言及しています」
オホートニク以外にロシア無人機には米軍のリーパーに似た存在のフォルポスト Forpost 中距離無人機があり、「ないのは12時間から24時間飛べる偵察UAVだけです」とクーパーも言う。「過去三年間のシリアでもこの機種は登場していません」
クレムリンは長距離ISRも開発中だが、アルティス Altius で苦労している。「生産が遅れ、必要な中核技術、ハイテク部品が足りず数カ年分遅れているのです」とベネディクトは解説する。
だがオホートニクはうまくいくかも知れない。2019年は「ロシア国防部門にとって恵みの年となり短期間でも『飛躍』となり同機が飛行し、攻撃テストするかも知れません」とベネディクトは見る。
「同機が配備されれば最大かつ最高速のロシアUAVになりますがテスト評価が未完成で設計性能の時速620マイルと重量20トンは未確認、ということは空力性能、電子ハイテク機能など多くが未解決ということです」
第一線で機能するためにオホートニクには小型精密誘導爆弾も必要とクーパーは指摘するがロシアはこの分野で世界水準から遅れている。
オホートニクの実戦配備には相当の年数がかかりそうだが、ロシア側要員は準備できているとクーパーは指摘する。「UAVパイロット、地上要員の第一陣は四年間の訓練を終えており、小型UAVならシリアでたくさんの経験を積んでいます」■
David Axe serves as the new Defense Editor of the National Interest. He is the author of the graphic novels  War Fix, War Is Boring  and Machete Squad.
Image: YouTube Screenshot

2019年1月30日水曜日

速報 日本向けイージス・アショアの販売が承認された





米国防安全保障協力庁が1月29日付で以下発表しましたので早速お伝えします。

https://www.dsca.mil/major-arms-sales/japan-aegis-weapon-system

海外軍事装備販売制度を利用する日本向け装備売却を国務省が以下の通り承認した。
  1. AEGIS ウェポンシステム (AIS) 2セット
  2. 多任務信号処理装置(MMSP) 2セット
  3. 指揮統制処理装置(C2P)更新 2セット
総額21.5億ドルで、日本政府の要望により審査していたもの。

上記金額には海軍仕様無線航法装置、敵味方識別装置(IFF)2セット、グローバル指揮統制装備海上仕様(GCCS-M) 2セット、慣性航法装置2セットを含む。

米国政府は契約企業とともに垂直発射装置6組のモジュール筐体、通信装置その他関連予備部品の導入で技術、工学、補給支援、設営支援、訓練、建設工事、非公開資料、ソフトウェアを提供する。この総額を21.5億ドルとする。

とあり、イージス・アショアと直接言及していませんが、垂直発射施設の構築があるのでイージス・アショアであることは明らかです。

なお、主契約企業はLockheed Martin Rotary and Mission Systemsがイージス戦闘システムと多任務信号処理装置(コンピュータですね)、General Dynamicsが指揮統制装置更新分となっています。

国内ではすでに反対運動に火をつけようという動きが見られますので、政府には十分な説明の上、住民理解を得て事業を迅速に進めていただきたいと思います。


米空軍のF-15X導入は実現するのか、空軍参謀総長も予算不足に苦慮

昨年末に突如入ってきた米空軍のF-15X導入構想ですが、そんなに簡単にはいかないようです。そもそも連邦政府機能が麻痺状態で2020年度予算案の検討が通常より遅れそうです。空軍参謀総長は苦慮しているようですが、思考方法を変える必要があるのではと思えます。2020年度国防予算については2月がヤマなので今後もっと話題がでてくるでしょう。



If the money is there, new and improved F-15s could be coming soon to the Air Force 予算があれば改良型F-15を空軍に即配備できるのだが

By: Jeff Martin    

159戦闘航空団の122戦闘飛行隊所属のF-15Cがゴーウェンフィールド(アイダホ)から離陸している。2018年7月27日。(U.S. Air National Guard photo by Tech. Sgt. John Winn)

空軍は予算があれば新型F-15Xを調達したいと参謀総長デイビッド・ゴールドフェイン大将がDefense Newsに27日語った。
今年中に新型F-15を導入してもロッキード・マーティンF-35の予算は流用しないとゴールドフェイン大将は述べている。
「F-35で一歩も退くことはない」とし「F-35調達は順調だし、その予算で別の戦闘機は導入しない」と述べた。
2020年度国防予算を巡る観測が増えているがペンタゴンは総額を公開していない。
当初案の総額は7,330億ドル要求だったがトランプ大統領から連邦予算削減を求められ一旦7,000億ドルになり、マティス前国防長官の肝いりで7,500億ドルに膨れ上がった。
2018年12月に空軍長官ヘザー・ウィルソンはDefense Newsに「すべての選択肢がある」と話していたが、26日にゴールドフェイン大将も空軍は予算案複数の作成で対応すると認めている。「7,300億ドル案、7,000億ドル案も作ったが7,500億ドルに落ち着いたらどうなるか」
新型機用の予算がいくらになるか直接わからないはずだが空軍としてはなんとしても調達したいとゴールドフェインは強調した。
F-15Xは改良型としてボーイングが提唱しており、新生産機体に改良型レーダー、コックピット、電子戦の各装備を搭載しミサイル搭載本数を増やしたものでカタールやサウジアラビア向けし機体を改良している。
昨年末にブルームバーグが2020年度予算で12機を12億ドルで調達する案が空軍にあると報道した。記事では州軍航空隊に配備し1980年代調達の旧式F-15Cの後継機にするとあった。
機齢こそ空軍が新型機を求める理由だ。F-15CはD型とあわせ230機程が米空軍にあるが、ゴールドフェインも各機は2030年以降の供用は無理と認めている。「機体性能は素晴らしいのだが経費の上昇ぶりもすざましくなってきた」のだという。
新造F-15調達の決定は昨年末に驚きを持って受け止められた。空軍はボーイングの営業をはねつけてきたからだ。だが26日のゴールドフェイン大将はこの決定で空軍全体で戦闘機がもっと必要との認識につながると見ている。「第四世代、第5世代が補完しあい、より良い効果が出る」
質より量なのかと問うと大将はこう答えた。「F-15C全機を若返らすつもりはない。それだけの予算もミッションの裏付けもない。F-35を導入しながらF-15C部隊を再活性化するのでは望ましい結果が生まれない」
大将は年間72機の戦闘機導入がないと将来の事態に必要とし、平均機齢を現行の28年から15年に引き下げたいという。また72機は全部F-35の想定だが予算がこれを許さないとした。
「資金が都合できれF-35を72機にしたいが支出と性能のバランスから見直す必要がある。F-15はF-35の代わりにならない。絶対だ。とはいえ機数はそろえたい」■


コメント このとおりだとすると数字あわせで比較的安価なF-15Xを「お付き合い」で調達するが本意ではないというのが空軍参謀総長の考えのようですね。そもそもステルス(今は効果があってもいつの日か効果を減じる日が来ます)万能と考えること事態に無理がある気がしますし、戦闘機の概念も今後急速に変化するはずですが、米空軍は思ったより現状維持思考のようですね。こんな調子では第六世代機の実現は無理では。

2019年1月29日火曜日

ロシアはロボット核魚雷で空母を狙うのか、津波を発生させるのか、真意が読めない

Could Russia's New "Nuclear Torpedo" Sink a U.S. Navy Aircraft Carrier? ロシアは新型「核魚雷」で米海軍空母をねらうのか

Whether Poseidon adds much to Russia’s strategic nuclear forces is doubtful. No less is doubtful is Poseidon the Carrier-Killer. ポセイドンの出現でロシア核戦力が増強されるか疑わしいし、空母キラーなのかも怪しい

シアがポセイドン熱核魚雷の海中テストを開始している。

ポセイドンは全長80フィートの原子力動力潜水ロボットで水中ICBMといってよい。数千マイルを自律運行し敵の港湾都市外で爆発し津波を発生させ都市を破壊するのが目的だ。

「敵が偵察監視体制で防衛していても海中をポセイドン無人潜水機は問題なく接近できる」とロシア国防関係者がTASS通信に語っている。
同上筋は「原子炉を本体内に搭載するが今は実験段階であり本格運用想定のテストではない」とも述べている。

TASS記事ではポセイドン(インターネット投票でロシア国防省が選定)は2メガトン弾頭を搭載するとあり、都市破壊には十分以上だ。だがそもそもなぜロシアが米都市破壊に水中無人機に核弾頭をつけるのか。通常のICBMなら30分で飛翔できるのに時速100マイルと言われる速度をわざわざ選んだのか。

ロシアの話を総合するとポセイドンは報復兵器で米国がロシアICBM数百発の核攻撃をミサイル防衛で無効にし第一次攻撃を仕掛けた後を想定しているようだ。だが米国がロシアICBM500発をことごとく迎撃するとは考えにくい中で、目的地に到達するのに何週間もかかる運搬システムではとても抑止手段とは思えない。

興味をそそられるのはポセイドンを米海軍の空母相手に投入する可能性だ。高速核搭載無人機は米国の対潜防衛能力でも排除は困難だ。2018年3月演説でロシア大統領ウラジミール・プーチンは「大深度まで潜り、大陸間を潜水艦速度の数倍で移動する最新鋭魚雷ならびにあらゆる種類の超高速水上艦艇がある。音を立てず制御性が高く敵に対して弱点が見当たらない存在だ。これら新兵器を阻止する手段は世界に存在しない」と述べていた。

プーチンからはポセイドンの「原子力動力部分は原子力潜水艦の原子炉の数百分の一程度の大きさしかないが戦闘モードで出力は数倍になり最高で200倍の速度を出せる出力重量比が今までにないレベル」とも述べていた。

ロシアの原子炉設計がそこまで進歩しているのかは別として米空母の近くで核弾頭を点火するのに大型ロボット潜水艦が必要なのか(ポセイドンは高価なため通常弾頭搭載はありえないはずだ)。空母撃沈が目的なら単純に極超音速ミサイルに通常弾頭で飽和攻撃すればよいのではないか。マッハ5級のキンザルがある。ロシアには大量のミサイル、弾薬、航空機があり米艦をねらえるはずだ。

ポセイドンの出現でロシアの戦略核戦力が改善されるか疑問だし、ポセイドンが空母キラーなのかも疑わしく思えてくる。

Michael Peck is a contributing writer for the National Interest. He can be found on Twitter and Facebook.

ではその実態はなにをねらっているのでしょうか。核動力巡航ミサイルについてもロシアは豪語しながら実験に失敗しています。核汚染が自国内だからよかったものの、弾頭による被害以外に敵地を核汚染することものねらいといわれ、一体どこからこうした不愉快な装備の発想が生まれてくるのか、ロシア人への不信が高まります。

2019年1月28日月曜日

新型機の開発状況 ベルV-280が水平速度322マイルを達成

これはすごい。オスプレイより大胆な性能域を見ざすのは戦闘偵察や兵力投入などより厳しい実戦条件での供用を想定しているからでしょう。ではオスプレイはどうなるのか。そのオスプレイでさえあれだけ反対の声を(某国の思惑通り)上げた人たちはこんな機体が配備されれば発狂するのでは。


Bell V-280 Flies 322 MPH: Army Secretary Praises Program ベルV-280が時速520キロを達成。陸軍長官が評価


By SYDNEY J. FREEDBERG JR.on January 24, 2019 at 6:16 PM

Bell photo
ルV-280ヴァラー試作機が時速280ノット(519キロ)を超える速度に今週到達したと同社が発表した。今後さらに速度を上げるという。
ベルのティルトローターが進展する中で米陸軍の次世代垂直離着陸輸送機(FVL)事業でライバルのシコースキーボーイング共同開発のSB>1デファイアントは初飛行を実施できず遅延している。陸軍長官マーク・エスパーがFVLは陸軍装備近代化のモデル事業だと評価した。

Army photo
陸軍長官マーク・エスパーはFVL事業を賞賛

ベルが新記録達成をメールで知らせた一時間前にエスパー長官がFVLに言及し、企業名こそ上げなかったが二社のうち初飛行までこぎつけたのは一社のみと発言。V-280のスピード新記録樹立の件が長官の耳に入っていたか不明だが陸軍の一部は知っていた。
「工期・費用での超過リスクはいつもあり、対応が求められます」と長官は報道陣に会計検査院GAOから陸軍の装備近代化で懸念表明があったことに言及し、「そこで試作で要求性能を事前チェックし、実現達成可能にしており、その好例が次世代垂直輸送機事業です」と同事業を取り上げた。「試作化はずばぬけており、すでに一機が飛行を開始し、残りも近日中に飛ぶはずです。現実的な解決策の模索に効果が高く、過ちは繰り返しません。」
長官の言う過ちとはなんのことか。陸軍はこれまで野心的な希望を掲げたあまり悲惨な経験を繰り返してきた。ステルスヘリコプター、C-130で運搬可能な小型戦車等々で、実現不可能だったり高額すぎると判明して取りやめてきた。大規模戦に備え装備更新を迫られる中で繰り返しは許されない。「開発、配備しても使えない装備の導入をするつもりはありません」
FVL試作機事業は正式名称が共用多任務技術実証機 (JMR-TD)で2011年開始と長期間にわたっている。だが今や努力がまたとない時期に実を結ぼうとしている。
280ノットは限界ではないとベル幹部は得意げに語る。「ダッシュスピードで280ノットを超えるはずです」とカール・ホフマン(高性能垂直離陸機事業営業戦略部長)が電話で伝えてくれた。「機体設計上でどこまで行けるか正直わかりませんが性能上限を引き上げていきます」
280ノットを達成したフライトは貨物や人員を搭載せず、テスト機材のみだったと同社も認める。だが設計上は戦闘時に満載でも280ノットは出せると同社は説明。
体裁よく数字をまとめているのではない。最高速度は軍用機で重要で敵陣内でロックオンで撃墜されないため高速が必要だ。タリバンやISIS戦闘員のようなローテク勢力からロシア、中国のような高度戦力が相手の戦いへ切り替える中で防空網突破は重要だ。
ただしダッシュ速度は永久に続けられない。運用上では巡航速度が意味がある。ティルトローターではヘリコプター同様の離着陸、ホバリングができ、ターボプロップ機同様の巡航速度と航続距離に意味がある。
「長距離巡航飛行で280ノットを若干下回る速度を目指し、燃料効率も重視します」とコフマンが述べている。標準型の輸送ヘリと比較すると長年活躍中のUH-60ブラックホークが巡航速度150ノットでV-280の53%に相当する。重装備重装甲のAH-64もほぼ同様だ。ベルではV-280を従来型ヘリの「速度二倍、航続距離二倍」とし、都合よく数字をまるめているがテスト結果を見ると実態とかけ離れていないようだ。
ただしV-280の長距離飛行テストは未実施で、これまでの最長飛行はアマリロ工場からベルの試験場のあるテキサス州アーリントンまで約370マイルだ。この距離でもUH-60の最大航続距離317マイル(最新M型)より16%長いが長距離飛行の場合は追加燃料タンクを搭載するので貨物輸送量が減る。
「機体性能とともに燃料消費率にも満足しています」とコフマンは語り、「次は航続距離です」とし目標は575マイルから920マイル(500から800カイリ)とミッション内容により変わる。
V-280が次に試されるのは機動性だ。巨大ローターを左右に付けたティルトローターの挙動はヘリコプターと相当に異なり、ライバルのシコースキーはベル機は低速や低高度で機敏な取り回しできないと指摘している。
「高度Xでの取り回し」は陸軍には重要で強襲部隊を着地させ負傷者を回収する場所はジャングルから大都市まで多様だ。これは海兵隊や空軍特殊作戦部隊でも同様で同じベルの大型V-22オスプレイを長年供用しているが不満は聞こえていない。V-280ではV-22の知見すべてを使いつつ機体は半分程度に縮小している。
ティルトローター採用前に「陸軍は低速域での機体取り回しを心配していたはず」とコフマンは述べ、ただし「利用者は機体性能にご満足いただき要求取りの操縦特性を発揮していますがね」とする。■
Bell photo
水平飛行するベルV-280。同機はFVL事業の有力候補と広く見られている

2019年1月27日日曜日

パキスタンへ海自P-3C派遣の記事に見る 日本語の乱れとその背後にある囚われた空間について想う

海上自衛隊がパキスタンに機材を派遣しての訓練について現地紙が伝えています。海上自衛隊もホームページで発表していますが国内メディアでは全くスルーですね。こうした地道な努力がいつの日にか役立つのでしょうが、一番隣の国とは絶望的な状況です。


Two Japanese naval aircraft arrive in Karachi for Aman 2019 exercise 日本海軍機材2機がカラチへ到着しアマン2019演習開始へ

by Associated Press of Pakistan | Published on January 26, 2019 🔗


本海軍の2機がカラチに到着し、多国籍海洋演習AMAN-19の来月開始に備えている。

今回は六回目の開催でパキスタンが主催し2月に開始する。

海賊対策で現地派遣中の日本海軍のP3CがAMAN-19演習に先立ちメーラン海軍基地に到着した。日本機は捜索救難(SAR)、海賊対策(CP)含む演習をパキスタン海軍と行った。

日本側機材が参加したのは実務運用レベルでの相互作戦体制向上のための調整レベルを引き上げたいとの強い希望があることを背景にしたもの。今回の部隊派遣は友好関係の増進のみならず北アラビア海(NAS)を特に意識した不法活動への対抗、交戦を中心においた。

さらに航空機乗員間に共同作戦の実効性を高めたSAR、CP運用につながる期待が生まれた。

「日本機材の参加はパキスタン海軍と日本海上自衛隊の間の海洋協力関係で画期的な出来事になった。海自機材の派遣で海軍間の関係強化とともに友好親善関係が強まり外交軍事面でパキスタン、日本両国の関係促進に弾みがつくことが期待される」とパキスタンは声明を発表した。■

先回のレーダー波照射事件で海自機がJAPAN NAVYと呼びかけた事自体を問題視するような論調がありましたが、海外ではNAVYの用語を当然使っていますし、いちいちいちゃもんをつけられる話題ではありません。上記記事ではNAVYとJMSDFを使い分けていますが、NAVYと呼ぶのが当然です。同様に護衛艦という妙ちくりんな用語についても英語ではDESTROYERなのであり、DOUBLE SPEAKは早急に廃止したいものです。