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パキスタンへ海自P-3C派遣の記事に見る 日本語の乱れとその背後にある囚われた空間について想う

海上自衛隊がパキスタンに機材を派遣しての訓練について現地紙が伝えています。海上自衛隊もホームページで発表していますが国内メディアでは全くスルーですね。こうした地道な努力がいつの日にか役立つのでしょうが、一番隣の国とは絶望的な状況です。


Two Japanese naval aircraft arrive in Karachi for Aman 2019 exercise 日本海軍機材2機がカラチへ到着しアマン2019演習開始へ

by Associated Press of Pakistan | Published on January 26, 2019 🔗


本海軍の2機がカラチに到着し、多国籍海洋演習AMAN-19の来月開始に備えている。

今回は六回目の開催でパキスタンが主催し2月に開始する。

海賊対策で現地派遣中の日本海軍のP3CがAMAN-19演習に先立ちメーラン海軍基地に到着した。日本機は捜索救難(SAR)、海賊対策(CP)含む演習をパキスタン海軍と行った。

日本側機材が参加したのは実務運用レベルでの相互作戦体制向上のための調整レベルを引き上げたいとの強い希望があることを背景にしたもの。今回の部隊派遣は友好関係の増進のみならず北アラビア海(NAS)を特に意識した不法活動への対抗、交戦を中心においた。

さらに航空機乗員間に共同作戦の実効性を高めたSAR、CP運用につながる期待が生まれた。

「日本機材の参加はパキスタン海軍と日本海上自衛隊の間の海洋協力関係で画期的な出来事になった。海自機材の派遣で海軍間の関係強化とともに友好親善関係が強まり外交軍事面でパキスタン、日本両国の関係促進に弾みがつくことが期待される」とパキスタンは声明を発表した。■

先回のレーダー波照射事件で海自機がJAPAN NAVYと呼びかけた事自体を問題視するような論調がありましたが、海外ではNAVYの用語を当然使っていますし、いちいちいちゃもんをつけられる話題ではありません。上記記事ではNAVYとJMSDFを使い分けていますが、NAVYと呼ぶのが当然です。同様に護衛艦という妙ちくりんな用語についても英語ではDESTROYERなのであり、DOUBLE SPEAKは早急に廃止したいものです。

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