読者のみなさんは戦闘機が大好きなようなので開発中の戦闘機プロジェクトをまとめたAvisationweekをご紹介します。このなかで実現する機体がどれかまったくわかりません。後日、こんなプロジェクトもあったんだねと回顧されることになるかもしれませんね。
Next-gen Combat Aircraft Development Gains Momentum
次世代戦闘航空機開発にはずみがついてきた
Jan 23, 2019
Graham Warwick | Aviation Week & Space Technology
FCAS (英国)
20億ポンド(25億ドル)規模で絵将来型戦闘航空システム技術事業を英国が2018年開始した。チーム・テンペストとして英国防省、英空軍、BAEシステムズ、MBDA、ロールスロイス、レオナルドが参画し、スウェーデンのSaabにも参加を呼びかける。2018年末に今後の取組方針を発表する予定だった。FACSの採用は2025年に決定し、供用開始を2035年に設定している。
NGAD(米)
米空軍、海軍はそれぞれ代替策検討を2019会計年度中に完了の予定。有人型、無人型、任意有人型を検討中。空軍は侵攻制空戦闘機構想を捨て、航空優勢システムファミリーとして要求内容をまとめ、海軍はNGADの意味を次世代防空機材、別名F/A-XXとしF/A-18E/F、EA-18Gの後継機として2030年代中頃の実用化をめざす。
次世代戦闘機(日本)
日本のめざす次世代機は大型双発戦闘機で三菱F-2の後継機を目指す。日本政府は完全国産開発、国際共同開発のいずれに道を選ぶか検討中で2019年中に結論をだすと見られる。初飛行を2025年、供用開始を2030年に設定。ロッキード・マーティンはF-22改良型を提案と伝えられる。日本製のエイビオニクスを搭載しエンジンはIHI製33千ポンドXF9-1実証ユニットを元に開発する。
FCAS (フランス-ドイツ)
フランス、ドイツ共同開発の次世代戦闘航空機システムにスペインも参加予定。概念基本研究が2019年に始まる予定。エアバスとダッソー双発次世代戦闘機に取り組み、ステルス超音速で操縦性に優れた有人機をサフラン/MTUの30千ポンド推力の可変サイクルエンジンで実現する。実証機を2025年ないし26年に飛行させ、供用開始は2040年とする。
TF-X(トルコ)
ターキッシュ航空宇宙工業が開発する双発機で60千ポンド級の推力を誇るTF-XはF-16後継機となる。試作機はジェネラル・エレクトリックF110双発で2023年の初飛行にこぎつけそうだ。トルコはエンジン国産開発にも取り組み国営TRモーターが担当する。2030年以降の供用開始予定。
KF-X(韓国)
韓国航空宇宙工業が開発するKF-XはF-4、F-5の後継機。最大離陸重量56千ポンドで22千ポンドのジェネラルエレクトリックF414双発とする。KF-XはメテオとIRIS-T空対空ミサイル(ともに欧州製)を搭載する。KF-Xは2022年に初飛行し、2026年に配備開始の予定。インドネイシアが開発に加わるが経費支払分担で決着がついていない。
こうしてみると2020年代は次の世代の機材を育む準備期間で早くて2030年代にならないと次世代機は姿を表さないのではないでしょうか。その間は既存機種に頑張って貰う必要がありますね。しかし、どう見ても楽観的すぎる予定を堂々と掲げる国も混じっていますね。
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