465万ドルで飛行時間極少の程度の良い中古MiG-29を手に入れませんか。
January 7, 2019 Tom Demerly Military Aviation, Rogue States, Russia
https://theaviationist.com/2019/01/07/for-4-65-million-this-nice-low-time-mig-29-can-be-yours-if-you-hurry/

塗装も新しい完全整備済みの機体でいつでも試乗可能。(Photo:Raptor Aviation)
塗装も新しい完全整備済みの機体でいつでも試乗可能。(Photo:Raptor Aviation)
民間販売業者が程度のよいMiG-29後期型を売りに出している。
機体は民間請負企業Air USA(本社イリノイ州クインシー)が敵機役として訓練で飛ばしていたもの。ネヴァダ州ヘンダーソンの機体登録で同地はネリスAFB、ネリス・テスト訓練場近くで世界でも最高機密の空中戦闘訓練が極秘のうちに行われている場所だ。
価格は$4.65百万ドルとお値打ち。きれいな仕上げのUAC製MiG-29UB後期型(NATOコードネーム「フルクラム」)複座戦術戦闘機だ。
仲買業者ラプターエイビエーション(フロリダ州ポートセントルーシー)のアルバート・ハイディンガーは「真剣な問い合わせ数件がすでに入っている」とThe Aviationistに伝えてきた。
価格は$4.65百万ドルとお値打ち。きれいな仕上げのUAC製MiG-29UB後期型(NATOコードネーム「フルクラム」)複座戦術戦闘機だ。
仲買業者ラプターエイビエーション(フロリダ州ポートセントルーシー)のアルバート・ハイディンガーは「真剣な問い合わせ数件がすでに入っている」とThe Aviationistに伝えてきた。
同機はラプターエイビエーションのウェブサイトに掲載されている。1986年製造でモスクワ北のカリャンジンスキ機械製造工場製。飛行時間はわずか818時間でウクライナのルヴィヴ国営航空機補修工場でのオーバーホール後は118時間しか飛んでいない。塗装は青とグレイ二種を混ぜたロシア航空宇宙軍の正式塗色を採用し、37の番号をつけ機体には米民間実験機登録番号N129XXがつく。
Complete specs and tons of photos of the MiG-29UB two-seater are on RaptorAviation.com now. (Photo: Raptor Aviation)
正式な整備を受けたばかりの双発複座高性能第4世代機が4.65百万ドルというのは相当お値打ちだ。MiG-29の新造機体価格は11から20百万ドルが相場だ。比較ならセスナ・サイテーションXLSビジネスジェットで2,000時間超飛行した機体が7.1百万ドルで手に入る。大安売りの機体なら成都FC-1単発ジェット戦闘機が20百万ドルだ。こうしてみると86年型MiG-29UBが4.65百万ドルというのはお値打ちなのがわかる。
誰がこの機体を買うのか。「相当の金満家であり航空分野に造詣の深い人だろう」とハイディンガーも言う。
航空ファンの視点では民間アクロバットパイロットに買ってもらい航空ショーで曲技飛行を見たいところだ。
.MiG-29の飛行展示は米国ではなかなか見られない。1990年にロシアがMiG-29の2機を米国内に持ち込み航空ショーに展示した。筆者もミシガン州カラマズーの航空ショーでこの機体を見た。飛行展示はスライド、コブラ他米国製戦術機では見られない操縦を見せていた。また1989年にロシアはMiG-29をカナダでも飛行展示した。今回の売出しにだれも手を上げないとコリンズ財団が関心を示しそうだ。同財団が保有するF-4Dファントムとの共演も楽しみだ。
次の想定されある顧客は米軍やその他西側空軍向けに仮想敵役を提供する業者だ。「契約業者にはいつも仕事があるよ。成長業種ですよ。ネットにはでてきませんけどね」(ハイディンガー)
機体は以前の所有者により仮想敵役として使われたが、ここまで程度の良いMiG なので再び使用される可能性はある。ただ「レッドエア」として登用されると一般の目の前から消えるのが難点だ。以前も米民間登録番号N131SUのついたSu-27をお伝えしており、2016年のネリス・テスト演習場上空でドッグファイトをしているのを撮影された機体かもしれない。
三番目が米国外の顧客だ。値段が手頃かつ機体状態が良好ななためMiG-29を運用中の空軍部隊が食指を動かす可能性がある。そんな例がペルーで各種形式のMiG-29を24機運用中だ。整備したばかりのMiG-29が4.65百万ドルで入手できれば魅力あるはずだ。
でもだれがMiG-29の操縦方法を訓練するのだろうか。「可能性はいろいろありますよ。国内にもこれができる人材はあります。この機体を飛ばしていたのは元F-15パイロットでした。操縦訓練は大した問題ではありません」(ハイディンガー)
極上状態のMiG-29UBが誰の手に渡るにせよ、いい買い物になるのは確実だ。こんな話はそうそうあるわけではない。■
極上状態のMiG-29UBが誰の手に渡るにせよ、いい買い物になるのは確実だ。こんな話はそうそうあるわけではない。■
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