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★三菱重工でのF-35生産は終了へ。輸入機調達へ舵を切る日本の防衛政策

Japan to cease in-country assembly of F-35 jets

日本はF-35の国内生産を終了させる


By: Mike Yeo


ルーク空軍基地(アリゾナ州)で初の単独飛行前にコックピットを点検する航空自衛隊の中野二佐。 (Tech. Sgt. Louis Vega Jr./U.S. Air Force)

本はロッキード・マーティンF-35の次期ロットから国内最終生産ラインを利用しない。
これは防衛装備庁広報官がDefense Newsに語ったもので、2019年度分契約から海外生産機材輸入に切り替える。
同広報官は国内生産中止の背景について防衛省へ照会してほしいとあったので同省に問合わせたがまだ回答がない。
最新の防衛大綱及び防衛力整備五カ年計画では「高性能装備を可能な限り妥当な価格で調達する」とあり、「価格効果が悪い事業は見直しまたは中止する」ともある。
日本政府は防衛予算案を承認済みで、2019年度にF-35A6機を612.35百万ドルで調達する。
さらに366.12百万ドルを「その他関連経費」としてF-35関連の整備保守用装備品含む形で計上している。
日本は2013年から最終生産点検施設FACOでF-35Aを組立中。防衛装備庁によればFACO(三菱重工業が運用)は契約済み機材が生産完了する2022年度まで使用される。
日本は国内産業基盤の維持に苦慮しており、防衛大綱でも「低生産量ゆえの高コスト体質や国際競争力の欠如という課題」の克服の必要を訴えている。
日本政府の予算関連資料ではF-35A24機を機体単価平均144.2百万ドルで購入するとあるが価格は低下傾向にあり、2018年度分は119.7百万ドルだ。ただし共に現時点の為替レートによるもの。

当初発注のF-35A42機に加え、日本は追加調達で105機を想定し、うち42機をF-35B短距離離陸垂直着陸型とする。防衛整備案ではまず45機を今後5年で調達し、F-35Bは18機となる。■

コメント:産業基盤の強化というならFACOでの組み立ては輸入より高いから中止というのは理解に苦しみますが、F-3生産を睨んだ動きなのでしょうか。わかりません。

コメント

  1. おっしゃる通りにFACOでは『組み立て』だけなので今までのライセンス生産と違い部品を自活出来るわけでもなく輸入した場合との価格差が余りに大きく維持するメリットが無い、と判断されたのでしょう。
    詰まるところ国内で組み立てようが完成機を輸入しようが部品の自活が出来ない以上は稼働率や維持コストは変わらないわけで、国内組み立てはいたずらに価格上昇を招き調達数に影響を及ぼすだけで意味がないという結論になったのだと思います。
    浮いた資金がF-3開発に注ぎ込まれる事を期待しましょう。

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