スキップしてメイン コンテンツに移動

ヘッドラインニュース9月28日号(「統合抑止力」構想、B-1B、イスラエル政府専用機、F/A-18ブロックIII)

 

ヘッドラインニュース9月28日号

編集の都合上、最新ニュース以外も入ります。ご了承ください。★は後日、フル記事を掲載予定の注目記事です。


米国防戦略の新しい構想は「統合抑止力」

National Defense

 

「統合抑止力」とは米軍の軍事力以外の手段も使い、敵勢力による攻撃を防止する概念。中ロが核兵器体系の整備に注力しており、ペンタゴンは憂慮を深めている。核、サイバーの二分野で統合抑止力が効果を期待され、既存能力も活用して将来の武力衝突を回避する必要があるとの認識が生まれている。この概念を論述した文書は米議会に2022年初頭に提出する。

 

イスラエル版エアフォースワンの利用を拒む首相

The Times of Israel

 

ベネット首相はネタニヤフ前首相の肝いりで導入した導入されたばかりの専用機でのニューヨーク入りを望んでいない。同機(ボーイング767-300ER)には3億ドルが投じられており、予算浪費のイメージがついていることが理由。一度も稼働していない同機を売却する動きも政府内にある。これに対し、要人の安全な移動には同機は必要とする意見がある。

 

ブロックIII仕様のF/A-18の米海軍向け納入始まる

Naval News

 

ボーイングが米海軍向けブロックIII機材の引き渡しを開始した。米海軍は78機発注している。一部は新造機材で既存機の改修も含む。改修にはネットワーク機能、航続距離の延長、レーダー探知性の改良、コックピット改修、通信機能の向上がある。機体寿命は従来の6千時間が10千時間に延長される。またブロックIII仕様のIRSTで従来より遠距離から敵を探知しながら自機の位置は伝えない。ボーイングの受注規模は40億ドル。

 

 

B-1B第一期退役が完了

Air Force Magazine

空軍グローバルストライク軍団はB-1Bランサーの17機退役を完了し、これでB-1Bは45機体制となり、B-21レイダーの投入を待つ。アフガニスタンやイラク上空で酷使されてきた機材を先に退役させた。うち4機はテスト用、展示用あるいはデジタルツイン作成に使われるが、のこりはデイヴィスーモンタン基地(機体墓場)で保存される。残る機材について空軍は退役時期を明確に指名していないが、爆撃機ロードマップでは2031-2033年の完全退役を想定している。

 

 


コメント

このブログの人気の投稿

フィリピンのFA-50がF-22を「撃墜」した最近の米比演習での真実はこうだ......

  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

主張:台湾の軍事力、防衛体制、情報収集能力にはこれだけの欠陥がある。近代化が遅れている台湾軍が共同運営能力を獲得するまで危険な状態が続く。

iStock illustration 台 湾の防衛力強化は、米国にとり急務だ。台湾軍の訓練教官として台湾に配備した人員を、現状の 30 人から 4 倍の 100 人から 200 人にする計画が伝えられている。 議会は 12 月に 2023 年国防権限法を可決し、台湾の兵器調達のために、 5 年間で 100 億ドルの融資と助成を予算化した。 さらに、下院中国特別委員会の委員長であるマイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)は最近、中国の侵略を抑止するため「台湾を徹底的に武装させる」と宣言している。マクマスター前国家安全保障顧問は、台湾への武器供与の加速を推進している。ワシントンでは、台湾の自衛を支援することが急務であることが明らかである。 台湾軍の近代化は大幅に遅れている こうした約束にもかかわらず、台湾は近代的な戦闘力への転換を図るため必要な軍事改革に難色を示したままである。外部からの支援が効果的であるためには、プロ意識、敗北主義、中国のナショナリズムという 3 つの無形でどこにでもある問題に取り組まなければならない。 サミュエル・ P ・ハンチントンは著書『兵士と国家』で、軍のプロフェッショナリズムの定義として、専門性、責任、企業性という 3 つを挙げている。責任感は、 " 暴力の管理はするが、暴力行為そのものはしない " という「特異な技能」と関連する。 台湾の軍事的プロフェッショナリズムを専門知識と技能で低評価になる。例えば、国防部は武器調達の前にシステム分析と運用要件を要求しているが、そのプロセスは決定後の場当たり的なチェックマークにすぎない。その結果、参謀本部は実務の本質を理解し、技術を習得することができない。 国防部には、政策と訓練カリキュラムの更新が切実に必要だ。蔡英文総統の国防大臣数名が、時代遅れの銃剣突撃訓練の復活を提唱した。この技術は 200 年前のフランスで生まれたもので、スタンドオフ精密弾の時代には、効果はごくわずかでしかないだろう。一方、台湾が新たに入手した武器の多くは武器庫や倉庫に保管されたままで、兵士の訓練用具がほとんどない。 かろうじて徴兵期間を 4 カ月から 1 年に延長することは、適切と思われるが、同省は、兵士に直立歩行訓練を義務付けるというわけのわからない計画を立てている。直立歩行は 18 世紀にプロ