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ヘッドラインニュース 2021年9月14日号

 北朝鮮が新型巡航ミサイルの開発に成功

巡航ミサイルは国連制裁の対象ではないため、北朝鮮が制裁に違反したことにならないが、六カ月で初の新型ミサイルの登場となった。北朝鮮発表によれば同ミサイルは1,500キロ飛翔して所定の標的に命中した。テストは週末にかけて行われた模様。北朝鮮は米国が韓国向けミサイル性能制限を解除したことを警戒しており、韓国もSLBM発射に成功しており、朝鮮半島でミサイル開発競争のピッチがあがっている。



カザフスタンがエアバスA400Mを2機発注

カザフスタンの発注でA400M導入国は9か国、発注合計は176機になった。初号機は2024年に同国へ引き渡される。



インドネシアがC-130Jを導入

インドネシア空軍参謀総長がロッキード・マーティンのマリエッタ工場を9月7日視察し、同国がC-130Jスーパーハーキュリーズを調達することを公式に認めた。調達機数は公表していないが5機との予想がある。調達方法が民間商取引形式のため、これまで事実関係は公表されていなかった。インドネシアは初期型C-130Bを1960年代初期に導入しており、これまで長期間の供用を続けている。


台湾の新年度国防予算案

予算規模は170億米ドル。海軍関係の主な調達事業は①MQ-9Bシーガーディアン(空軍)でISRとともに攻撃能力の獲得(4機) ②康定(PFG-1202 Kang-Ding) 級フリゲート艦6隻の防空能力改良が目玉。後者ではSea Sword II (海劍二,TC-2N)ミサイルへ換装する。➂MH-60R対潜ヘリ10機の調達。④Wuchiu (烏坵) 基地の改修。同基地は金門島にあり、中国漁船の侵入に耐えかね、これまで手を入れてこなかった同基地の整備を進め、哨戒、輸送等の任務施設を拡充する。


新型練習機T-7の進捗遅れを米空軍が認める

ブラウン空軍参謀総長はT-38タロンの後継機となるT-7レッドテイルの主翼で「ロック」不良が見つかり、制御不能となるロールが発生する不具合が出ていると述べた。このため同機は本格生産に入る前の「マイルストーンC」がまだ達成できていない。量産決定は2023年へと当初より1年以上遅れる。


F-35向け新型エンジン検討が必要と米空軍が主張

ブラウン空軍参謀総長はたとえ実現しないとしても新型エンジンへの研究開発予算の投入が必要と強調。研究成果から原稿エンジンの運用効率改善の技術的知見も期待できると述べた。米議会からもF-35Aエンジンの改良見通しで説明を求めれており、ジェネラルダイナミクス、プラット&ホイットニーの両社が関係してくる。結果として現有F135エンジンの改良も可能となれば効果は大きいと空軍は見ている。


在日海兵隊航空戦力に二番目のF-35B飛行隊誕生

第一海兵航空団は海兵戦闘攻撃飛行隊242(VMFA-242、バッツ)がF-35Bで初期作戦能力を獲得したと発表。F/A18Dからの機種転換開始後、10カ月で作戦投入可能な状態になった。岩国基地にはVMFA-121、グリーンナイツが2017年から配備されている。VMFA-121はEABO 遠征航空基地運用の演習を展開している。


米海兵隊にMQ-9飛行隊が発足

海兵隊のMQ-9Aリーパーがユマ海兵隊航空基地(アリゾナ)で初飛行した。海兵隊がISR無人機を運用する第一歩となる。海兵隊は同機運用に備え、準備を進めてきた。これまでは民間企業に運用を委託してきた。だが民間企業では作戦実施に制約があり、海兵隊独自の利用に切り替える。新編成の飛行隊名称はVMU-1となる。


コメント

  1. 軍事専門家は気が付いていると思うが、これは恐らく北朝鮮で開発した物ではなく
    ロシアから輸入した物、又はロシアが北朝鮮領内から発射した物だと推測する。
    また以前、『SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)発射に成功した』などと喧伝し
    ていたが、あれも恐らくハングルをミサイル本体に書いた物を支那かロシアのSS
    BNから発射した物と思われる。

    理由として、弾道ミサイルが量産できるからと言って、潜水艦発射ミサイルや巡航
    ミサイルは全く次元が違う別物だから。真空管やトランジスタでブラウン管のテレビ
    を作る技術程度しか持ってない者が有機EL薄型テレビは絶対に作れないのと同じ。

    それに見た目、特に特徴的な尾翼3枚がロシアのKh-55にそっくりなんだな。
    そもそも自国で戦闘機を開発できないような国が、戦闘機よりもっと難しいミサイル
    のエアフレームを作れる訳がない。
    支那の巡航ミサイルは現在開発中の物も含めて全て尾翼は4枚。米国海軍の最新型
    トマホークも尾翼が元々は4枚だった物が、30年の進化を遂げて3枚になった。

    では北朝鮮がロシアからKh-55のライセンスを収得して生産したかというと、
    これも考えにくい。戦術/戦略兵器はおいそれと他国に譲り渡せる物ではなく、自国
    に絶対に弓が引けない相手以外には簡単に販売すら出来ない。それに現在の北朝鮮
    のミサイル技術はソビエト崩壊時にソビエトのミサイル技術者を引き抜いた結果だ
    から、ロシアも二の轍は踏まないだろう。

    以上を踏まえて恐らくロシアから購入した、又はロシアが持ち込んだKh-55を
    発射したが正解だと思う。

    朝から公共の電波を使ってゴミが煽りまくってるけどあまり心配する必要はないよ。
    もし弾頭を付けて日本の重要施設に打ち込んでくれば、弾頭により大きな被害は出る
    かもしれないが、打ち込んだ国は完全にこの世から消えるから。

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