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米空軍がB-1を海軍に移管すれば中国海軍の動きを封じるのに有効活用できる(はず)

Why the Air Force Might Give its B-1 Lancer to the Navy

米空軍が海軍にB-1ランサーを譲渡したらどうなるか

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略予算評価センター(CSBA)公表の研究ではUSAFは米国の「空の王者」の地位確保のため必要以上の支出をしているとある。またB-1ランサー退役の提言もある。またもや筆者は予算潤沢な同研究所と見解が相違すると感じる。USAFがランサーに現状と違う任務を与えられないのなら制海任務をUSNでつかせれば良いと考える。特に第一列島線内部で強気姿勢にでているPLANに対抗できるはずだ。

ランサー各機は長距離ステルス対艦巡航ミサイル24本の運用能力があり、スタンドオフ地点で発射できる。ランサーの高速性能をもってすれば発射地点に迅速に到達できる。第1及び第2列島線各地に分散した強化型施設から運用すればランサー部隊でPLAN艦艇の動きを数日どころか数時間のうちに封じることができる。ロシア、PRCがともに長距離の「旧爆撃機」に対艦長距離巡航ミサイルを搭載しUSN艦艇の攻撃を想定している事実を想起されたい。

で想定できるランサ二番目のミッションに2千ポンド精密機雷24発の投入で戦略地点を封鎖しPLAN艦艇のインド太平洋に向けた海峡通行を阻止することがある。機雷にはリスクもあるが、中国の主要港湾を封鎖すれば海軍のみならず民間商船も封じる事が可能だろう。

2千ポンド機雷はJDAMと同じ誘導装置がついたクイックストライク-Jで磁気振動型信管がつきスキップジャックとも呼称される。本体寸法重量ともにJDAMと同様でB-1による投下の実績もある。

PRCが領有を主張する海域すべてを機雷封鎖すればPRCを通過する貨物、商船の海上保険料は高騰し、外国船舶は危険を避けるはずだ。機雷封鎖でPRCの経済活動は一気に縮小され、その恐れだけでも充分で実際に敷設の必要はなくなる。同じ海域で潜水艦による雷撃戦が展開されれば海軍、民間商船問わず活動を妨害できる。■

Bruce Bibee - Senior Warrior Maven Writer - Former US Army officer and Explosive Ordnance Disposal Expert. Vietnam Veteran
More Weapons and Technology - WARRIOR MAVEN (CLICK HERE)--

Kris Osborn can be reached at Krisosborn.ko@gmail.com

コメント

  1. B-1ならグアムが破壊されてもハワイや米本土から尖閣・台湾・南シナ海まで出撃できますね

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  2. 対中国用に海軍に移管するなら、日本に安く売ってほしいな。その方が対中国の牽制になるでしょうし。

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  3. ぼたんのちから2019年4月25日 13:15

    筆者の主張は、魅力的。PLANの艦船に打撃を与え、封じ込め、また、通商破壊を継続的に行うためにもB-1を海軍に移管すべきだろう。
    現在の米海軍の編成では、対艦弾道ミサイルや長距離対艦ミサイルのリスクを回避する場合、1,000kmを越える遠方での戦力投射に限界がある。機雷の設置も、対潜哨戒機や艦艇では危険すぎ、潜水艦では効率が悪い。
    米海軍に長距離爆撃機が配備されると、対艦攻撃の戦術の選択肢を増やすばかりか、広範囲な通商破壊や対地攻撃も可能となり、今まで海軍が持っていなかった幅の広い戦略的運用もできるようになる。
    また、B-1の桁外れの武器搭載能力は、将来各種ドローンや多数の長々距離対空ミサイルの運搬にも使えるだろう。実現できれば、楽しみは多そうだ。

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