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F-15EXは米空軍にとって良い買い物。導入する初の同盟国はどこになるのか。

 

 

々が暮らすのは不確実な時代だ。世界規模のパンデミック流行や社会混乱が国境を越え広がる中、敵対勢力の脅威は高まっている。中国、ロシアのような超大国は大量資金を投入し軍備を整えながら、周辺国を不安にさせる演習を繰り広げている。米国は常に高性能技術を応用した兵器体系を整備し、抑止効果を実現してきた。それは今日でも変わらない。

 その中で必要なのは任務に常時投入可能な機体と人員だ。米軍の懸念は戦闘機部隊の老朽化だ。軍指導部は次世代制空戦闘機の実現を期待しているが、F-15EXがカギとなる機体だ。筆者はマクダネルダグラスでF-15のオペレーションズアナリストを務めていたので実証済みにの機体に高性能技術を盛り込んだF-15EXがこれからの脅威への対応で不可欠な機材になると断言したい。

 F-15EXはF-15系統で最新世代の機体だ。操縦性が向上し、飛行距離も伸びた。兵装搭載量も増えた。双発エンジンの冗長性でパイロットの生存性を高めながら、ミッションで威力を発揮する。F-15EXは米軍機材で初めて極超音速兵器運用が可能となり、スタンドオフ兵器として高い抑止効果が期待される。

 多様な任務をこなすF-15EXがF-35を補完し、強力な威力で将来の戦闘を抑止する効果を発揮する。ミッション解析でこの見方は証明されている。実戦でのイーグルの威力は他の追随を許さない。同盟国多数がF-15を供用中で一部国にF-15E導入の動きがある。

 

 

 F-15EXが即稼動可能なことが重要だ。イーグルの生産ラインは健在で効率よく機体を完成できるし、納入実績は圧巻だ。F-15EXは米空軍の既存設備をそのまま使えるので、追加支出を最小限に抑えれらる。さらに運用に必要な支援機材は9割がすでに空軍内にあり、予備部品の7割はF-15C/D用を流用できる。機材共通化でパイロットの追加訓練は大幅に不要となり、時間経費双方が節約できる。供用期間数十年を通じF-15EXは米空軍,納税者に生産、維持、運用通じ数十億ドル分の節約効果を実現するはずだ。

 米国の自由を可能としているのは軍事装備品の技術革新であり、新技術だ。大きく性能向上し近代化されたF-15EXは新世代戦闘機の一部であり、今日、そして将来の米空軍力の大きな柱となる。

 不確実で課題が山積するからこそ我が国は最良の装備品をそろえる必要がある。海外で軍事脅威が現実となれば、F-15EXがわが方の部隊の男女を守り、最高レベルの任務遂行を可能とする。これで納税者の投資が報われる。■

 

この記事は以下を再構成したものです。

 

The F-15EX Is Just What the Air Force Needs

October 26, 2020  Topic: Security  Blog Brand: The Reboot  Tags: Air ForceF-15EXF-35Military

by Paul Korkemaz

 

Paul "Korky" Korkemaz is a former Operations Analyst at McDonnell Douglas. He worked on the Advanced F-15 program and also served in business development and program management as an executive at Honeywell and Sabre Systems.


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