中国の第五世代戦闘機J-31の写真がソーシャルメディア上でFC-31として紹介されているが、同機はエイビオニクスで性能向上策を受けているとサウスチャイナモーニングポストが伝えている。▼ソーシャルメディア微博weiboの写真ではFC-31シロハヤブサ戦闘機のテスト飛行の様子が映っていた。これをつたえたNewsweekは中国が技術改良を施したと報じている。▼「以前の試作型では速度調整装置が機首についていたが、今回はそれが見当たらない。このことは同機にエイビオニクスが搭載されているのではないかとサウスチャイナモーニングポストはみている。同紙によればFC-31のコックピットキャノピーはJ-20と同様の形状で、風抵抗も改良されている」とNewsweek記事にある。
同機の海軍仕様が空母へ搭載されるとの説がある。J-31はF-35に対抗する機材なのは間違いない。外観はF-35の「パクリ」のステルス形状で、エイビオニクス、センサー、兵装、エンジンはいずれも外部の目には見えにくい。▼興味をひかれるのはF-35との類似性は偶然の産物ではないことだ。米議会の2014年度米中経済安全保障検討では2010年度の国防科学委員会報告を引用し、中国はサイバー諜報活動でF-35含む米国製武器の詳細情報を盗んだとしている。▼中国メディアも両機種の類似性に気付いており、中国政府が発行する人民日報もF-35とJ-21が似ていると2013年に報じていた。記事では「両機種ともDSI空気取り入れ口を採用している」とあった。唯一違うのは米側にはF-35B短距離離陸垂直着陸型があること、ならびにJ-31は双発エンジンだがF-35は単発だと同記事にあった。▼外観は著しく似ているが、同機がF-35に相当する性能を有しているのか確証はない。▼J-31が米国の設計技術を盗用していてもF-35の性能には及ばない。J-31は盗作であり、いかなる盗作の例にもれず、原型を超えることはない。
とはいえ、センサーのあるいはエイビオニクスが伝えられるように改良されていれば話は変わる。F-35の優位性は相当ののりしろがあり、「空飛ぶコンピューター」に高解像度長距離センサーを搭載し、見つかる前に敵を探知できる。▼中国がAI分野で進歩しているとはいえ、J-31にも同等の「センサー融合」機能があり、同様の兵装射程があり、操縦性が同じ保証はない。▼とはいえ、同機が海上運用されれば脅威が一気に引きあがる。▼J-31の性能、兵装運用能力、速力や攻撃力がF-35並みなら、米F-35Bならびに艦上搭載型F-35Cの優位性を中国は消せるはずだ。■
この記事は以下を再構成したものです。
Why China's J-31 Stealth Fighter Is No F-35
October 4, 2020 Topic: Security Region: Asia Blog Brand: The Reboot Tags: F-35MilitaryJ-31StealthChina
by Kris Osborn
Kris Osborn is the new Defense Editor for the National Interest. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University. This first appeared earlier and is being republished due to reader interest.
Image: Reuters.
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。