Navy’s New SSN(X) Attack Sub To Be Faster, More Lethal – And More Expenskaive 米海軍の時期攻撃型潜水艦SSN(X)は速力、威力が増し、価格も上昇
By: Ben Werner
October 19, 2018 3:09 PM
シーウルフ級高速攻撃型潜水艦USSコネチカット (SSN 22) が氷を破って浮上している。2018年極地演習(ICEX) にて。. US Navy photo.
米海軍が目指す次期高速攻撃型潜水艦は大洋での超大国間競争に復帰し、敵潜水艦の掃討を重視する。これは海軍の30年建艦計画から議会予算局(CBO)が読み取った内容だ。
海軍は新型潜水艦調達を2034年に始める予定だ。これまでのSSN(X)構想は現行のヴァージニア級の後継艦の位置づけだった。ヴァージニア級の最終形はヴァージニアペイロードモジュールVPMで垂直発射管でトマホーク等のミサイル発射本数をこれまでの12本から40本に増やしている他、音響含む技術上の進歩を取り入れているとCBOはまとめている。
ただし新しいSSN(X)構想はブロック7のヴァージニア級に代わり、魚雷搭載本数を増やし、VPMは搭載されない。VPMを初搭載したブロック5のヴァージニア級との比較では魚雷・トマホークが25本増えるとCBOは分析。
「具体的には海軍は次世代攻撃型潜水艦は水中速度を上げ、ステルス性を高め、同時にヴァージニア級を上回る魚雷本数を搭載すべきと考えている。全体としてシーウルフ級に近くなる」(CBO報告書)
冷戦後の世界でSSNは潜水艦ハンターの役割を引き続き期待されてきたが、情報収集偵察監視(ISR)ミッションの必要が高まり特殊部隊を発進回収する能力が重視されてきたとの報告もある。
「冷戦後の世界から大国同士の対決が起こりやすい戦略環境へ状況がシフトする中で対潜戦(ASW)をロシア、中国の潜水艦を相手に展開することが米海軍のSSN部隊に重要となってきた」(CBO)
シーウルフ級攻撃型潜水艦USSコネチカット(SSN-22) 2009年撮影。.US Navy Photo
新しいミッション構想では地上部隊を標的とする兵器運用は重視されず、CBOはSSN(X)はシーウルフ排水量9,100トンに近くなると見ている。この艦容だと建造費用は一隻55億ドルとCBOは見積もる。海軍の建造計画ではSSN(X)は一隻31億ドル近辺となっている。
これまで30年に渡る建造からヴァージニア級がSSN(X)の原型になると見られてきた。無人水中機(UUV)運用能力の追加でVPM能力を強化するはずでSSN(X)でもUUV発進能力の追加が噂されている。
「一から設計し直したほうがUUVの利用を一体で行える良い潜水艦につながるでしょう」と語るのはペンタゴンで潜水艦建造を取りまとめてきたマイケル・ジャベイリー中将だ。
新型SSN(X)が最初からUUV運用を取り込むのか不明だが、CBOの分析ではUUV運用は新型大口径次世代ペイロード用潜水艦が行う可能性があると言及している。これは次期戦略ミサイル原潜コロンビア級建造が最盛期をすぎる2036年に発注予定の艦だ。
2019年建艦計画では初めてコロンビア級のあとの新型潜水艦5隻の調達が盛り込まれている。海軍から新型艦の詳細発表はないが、艦容はコロンビア級に似てくるだろう。USNI NewsはSSGNのようなコロンビア級に続く建造計画を2017年11月に報じている。
A slide from a 2013 presentation from PEO Subs on the VPM. NAVSEA Graphic
「新型艦は現在SSGN(巡航ミサイル搭載潜水艦)が果たしている役目以外に別のミッションも実施するだろう」とCBOは予測している。
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SSN(X)が建造されても安価には実施できず、海軍の建艦計画は最初から妥当な費用を見込んだ形に修正すべきとCBOは見ている。355隻海軍の実現のためにも海軍は年間210億ドルの建艦予算が2048年まで必要としているが、CBOの海軍案分析では年間289億ドルがより正確な予測とある。SSN(X)建造は海軍とCBOの各予測の差額の40パーセントに相当する。
「289億ドルというと海軍が過去三十年間に得てきた建艦予算の平均より80パーセント多い数字だ」とCBOはまとめており、海軍の見積もりと比較している。
さらに海軍の建艦計画では今後30年で退役させる計画のスピードに合わないとCBOは指摘している。
「米海軍は2019年から2048年にかけて新規建造艦301隻の調達を計画しており、うち245隻が戦闘艦で56隻が支援艦だ。もし海軍が2019年計画で示した艦艇退役予定をそのまま実施すると、今後30年かけても355隻体制の実現は不可能だ」
アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦の供用期間を45年へ延長する案だと355隻体制が実現するが、CBOはその場合の艦艇構成は海軍にとって必ずしも希望通りにならないと指摘。
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「耐用年数延長により艦隊規模は2034年に355隻になるが一部艦級では不足も発生する」とCBOは解説している。■
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