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DARPAがめざすレーザー送電システムが実現すれば作戦の構図はこう変わる.....

 

Artist’s concept for energy web platform. (We Are the Mighty via DARPA)

DARPA、世界中に送電するレーザー技術を開発中


以前の空軍のコマーシャルで、空軍が毎日やっていることはSFそのものだと主張していたが、米軍の研究から生まれた最新ハイテクは、国防総省、より具体的にはDARPAから生まれたのは事実だ。アメリカ政府の科学技術革新組織、国防高等研究計画局DARPAが何千マイルも先に電力を供給できるエナジー技術を開発した。


パワーPOWERがレーザーベースのこの新技術の名前である。DARPAはPersistent Optical Wireless Energy Relay(持続的光無線エナジー・リレー)と呼んでいる。電気料金を支払っている人なら誰でも知っているように、電力は発電しても半分しか到達できない。


エナジーの輸送に関しては、今でも100年前の電線に頼らざるを得ない。20世紀の変わり目にはそれでよかったかもしれないが、今日では、照明や電話、株価ティッカーに電力を供給するだけでなく、電話を充電したり、ビルに電力を供給したり、電気自動車に電力を供給する必要がある。効率的な送電があってこそ、米軍は電気自動車や戦車、航空機の電化が視野に入るのだ。


そこで持続的光無線エナジー・リレーの登場だ。すでに、さまざまな種類の信号やビームをワイヤレスで送信し、機器に中継することができる。しかし、今回のような方法で充電し、意味のある効率で充電するというアイデアは、何年もの間なかった。POWERシステムでは、DARPAは地上のソースから遠くのレシーバーにエナジーをビーム送信する。これが米軍にとってどのような意味を持つのか、まだご存じない方も多いだろうが、広大な距離で展開する航空機や車両に永久に電力を供給し、無限の航続距離を与えることができるということだ。


航空機にとっては、パイロットが耐えられなくなるまで滞空できるため、複雑な(そして戦時中は危険な)空中給油の必要性がなくなる。戦車であれば、第二次世界大戦中、パットンが、もし燃料によって第三軍の航続距離が制限されていなければ、どんなことができたか想像してみてほしい。可能性は無限だが、現実的なものにするにはいくつかの障壁がある。


最も差し迫った障壁は、レーザーが見通し線に沿ってしか機能しないことだ。つまり、燃料を補給するためには目標を直接見ることができなければならない。大気圏上層部に中継ステーションを設置し、大気や水蒸気による劣化を最小限に抑える必要がある。また、飛行中の燃料補給と同様に、車両は充電中も安定してオンターゲットを維持する必要がある。


しかし、POWERシステムはまだ第1段階である。つまり、技術は存在するが、リレーとして機能するデバイスを設計する構想段階である。次の段階では、DARPAがこの技術を既存の航空機に搭載し、最終的に(第3段階では)POWERシステムを使って10キロワットの電力(一戸建て住宅に十分な電力)を125マイル離れた航空機に送電する。


この種の技術におけるブレークスルーは、軍用に役立つだけでなく、民間用途にも使えるだろう。世界のどこにいても、発電機から直接家に送電できる宇宙ベースの太陽光発電システムを想像してみてほしい。


米国が戦時中に驚かないように設立されているDARPが、平時の世界も常に驚かせているのだ。■


DARPA is developing laser technology to transfer power all over the world | Sandboxx


  • BY WE ARE THE MIGHTY

  • DECEMBER 8, 2023



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