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FB-22が実現していればこんな機体になっていた.....



F-22ラプターは世界最高性能のステルス戦闘機だ。米空軍での供用は15年前から始まったが、生産機数は190機に満たず、冷戦終結後の予算削減の犠牲になった。だが生産規模は当初はもっと多くする想定で、ロッキード・マーティンは派生機種として爆撃機型を設計し、FB-22の名称がついたが、結局実現しなかった。

開発費用、生産費用を低く抑えようと同社はF-22の原設計や部品を可能な限り流用しようとした。胴体部はやや延長され、コパイロット兼航法士の席を確保したが、外観上で違いを見つけるのは難しかった。▶一つ変更されたのが主翼だった。主翼面積は大幅に拡張され、デルタ翼形状になったことで長距離飛行性能を実現した。いわゆるウェットウィングで燃料を内部搭載できた。航続距離はF-22の三倍超の3千キロとなった。それでもB-2の11千キロより相当短い。

FB-22もステルス機であり、F-22の水準を上回ったはずだ。特筆すべき技術開発はF-22で兵装を機体、主翼の下に装着しながらステルス性を維持する点だ。▶ステルス機のF-22やF-35は兵装を機内搭載するのが常だ。そのための機内兵装庫に搭載し、機体のレーダー探知を避ける。だがFB-22では兵装を収めたステルスポッドを主翼下に搭載しステルス度の劣化を防ぐ設計だった。

機内兵装庫は大型化され、FB-22はF-22の4倍もの兵装を搭載できた。250ポンド小直径爆弾なら35発でF-22は8発だ。最大5千ポンドまでと大重量の武装も運用でき、各種ミッションに投入されただろう。▶実現していてもFB-22の作戦行動半径は通常の爆撃機より短いままだったはずだ。▶開発は2006年に正式に打ち切られた。F-22爆撃機型構想はここに終わりを告げた。■

この記事は以下を再構成したものです。

June 9, 2020  Topic: History  Region: Americas  Blog Brand: The Buzz  Tags: FB-22F-22StealthStealth BomberU.S. Air ForceMilitaryDefense

Meet the FB-22 Stealth Bomber that Never Was

You’ve heard of the F-22 Raptor—but what about the bomber that Lockheed designed using the same airframe?


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