「いずも」か「かが」のどちらかが24年に米東海岸へ展開し、F-35Bの運用テストを行うことになったというUSNI Newsの記事をご紹介します。
いずも級が来年米東海岸でF-35Bのテスト運用へ
日本最大の軍艦の1隻が来年、F-35BライトニングII共用打撃戦闘機の一連の運用試験を実施するため、米東海岸に向かうことが分かった。
英海軍の空母HMSプリンス・オブ・ウェールズ(R09)が東海岸沖でF-35Bの一連の試験の第3段階を終えるのに合わせて、海上自衛隊(JMSDF)のいずも級の計画が持ち上がった。海上自衛隊は1年後、同じ海域で同様の試験を行う予定だ。
水曜日の英国海軍発表によると、プリンス・オブ・ウェールズでのDT-3(開発試験、フェーズ3)試験は、海兵隊のMV-22オスプレイ、CH-53Eスーパースタリオン、AH-1Zバイパーガンシップ、空母補給ドローンの運用試験と並行して、4週間にわたり実施された。DT-3は2機の特別装備のF-35Bを使用し、海兵隊テストパイロット3名と180人のサポートチームがパタクセントリバー海軍航空基地、F-35統合テストフォース(PAX ITF)から参加した。F-35統合テストフォースは、米海軍と海兵隊、英空軍、ロッキード・マーチン、英エアロスペース、ノースロップ・グラマン、米政府の民間人から構成され、すべての洋上F-35のテストを担当している。
DT-3は、2018年にHMSクイーン・エリザベス(R08)で実施されたDT-1とDT-2の試験に続くものである。国防総省の木曜日発表によると、10月から11月初旬にかけて、150回近い短距離離陸(STO)、約80回の垂直着陸(VL)、60回の艦載ローリング垂直着陸(SRVL)が実施され、PAX ITFの飛行試験エンジニアがデータを収集し、モデルと比較し、初期分析した。
「F-35Bプログラムの約150のテストポイントを実現するための我々のチームの統合は、英国がF-35を運用する方法を増やす可能性がある。「SRVL、夜間SRVL、重負荷(爆弾)テストポイントでは、より重い離着陸、より多くの出撃のためにジェット機をより速く運用するためのF-35Bのクリアランスへ向けた将来の決定に役立つデータが得られた。SRVLの間、F-35Bは通常のデッキ着陸を行う。これは、ホバリング着陸を行う場合とは対照的に、航空機が燃料を捨てたり、未使用の武器を捨てたりすることなく着陸することを可能にする。
イギリス海軍の10月20日発表によると、F-35Bで最大22,000ポンドの爆弾を搭載する試験も実施され、PAX ITFのF-35Bに不活性500ポンドのペーブウェイIVレーザー誘導爆弾と不活性1,000ポンドのペーブウェイが搭載された。
11月1日の英国海軍の発表によると、海上自衛隊代表団は、「12ヶ月後に同じ海域で行われる試験への道筋をつけるため」、試験の一部を視察したという。日本代表団は、「いずも」級特殊改造計画責任者の海上自衛隊佐藤剛一佐を団長に、海上自衛隊と航空自衛隊の将校5名で構成された。
海上自衛隊には戦闘機部門がなく、日本のF-35Bはおそらく航空自衛隊の飛行隊が運用することになる。日本はF-35Bを合計42機発注し2024年にうち6機受領し、同年に暫定F35B飛行隊が設立される。日本は2021年10月にJSいずも(DDH-183)で海兵隊F-35Bによる初期試験を行ったが、それ以上の試験は行っていない。■
Japanese Izumo-class Warship Headed to East Coast for F-35B Trials - USNI News
By: Dzirhan Mahadzir
November 13, 2023 3:06 PM
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