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米中が航空戦に突入すれば、台湾や東シナ海など中国のホームグラウンドで戦うことになり、戦況は数で勝る中国に有利になる。そうなれば、台湾がどうなるかは自明の理だ。

 米中が空で対決すれば、中国に有利な戦況となり、数で優位を誇るPLAAFがいくら優秀と言っても数では劣るUSAFなど西側空軍を撃破してしまえば、台湾は自由を喪失するというグルーミーな観測を1945が伝えていますのでご紹介します

 中国は空戦で米国に勝てる

中国人民解放軍空軍(PLAAF)はアメリカ空軍と肩を並べようと20年近く努力してきた。国防総省の最近の報告書は、中国空軍がアメリカ空軍の真のライバルに近づいてきたと強調している。

中国空軍は台湾上空での戦いでは戦闘機の数の多さでアメリカ軍を圧倒できるかもしれない。

中国は、台湾上空の覇権をめぐり96時間の空中戦を計画しており、重要なインフラ・ノードへの外科的攻撃を計画している。中国軍は台湾政府に対する斬首攻撃も計画している。こうした動きは台湾侵攻の前段階となる。

中国は、台湾の領土防衛を一掃できる規模の空軍を必要としており、また、米国と地域の同盟国の軍事的対応から自国の領土と侵攻軍を防衛する必要もある。

中国の戦争プランナーは航空機数を増やしただけでなく、技術力も向上させた。中国は、アメリカのF-22ラプターやF-35に対抗するため、第5世代戦闘機を大量製造した。技術アナリストには、中国の第5世代戦闘機はアメリカほどの性能もステルス性もないと主張する向きが多い。

しかし、それは重要ではない。中国は何を作るにしても、完璧である必要はない。十分な性能があればいいのだ。

「量にはそれなりの質がある」という古い毛沢東主義の教義は、「地理は運命である」という古い公理とうまく組み合わさっている。中国の標的は、インド北部であれ、南シナ海や東シナ海であれ、台湾であれ、すべて中国の海岸近くにある。これらはアメリカから遠い。

中国のホームフィールドアドバンテージ

したがって、米軍は広大な距離を越えて軍隊を展開し、中国の紛争地域に軍隊を近づけるため、基地や給油の権利を地域のパートナーに依存しなければならない。北京はアメリカに対してホームフィールドアドバンテージに相当するものを享受しており、戦闘機をバターのように製造する巨大な産業能力も有している。

中国の戦闘機がアメリカほど洗練されていないことも、残念ながら中国にとっては有利だ。彼らの戦闘機は、アメリカが戦闘機を配備し、修理し、交換するよりもはるかに信頼性が高く、速く、簡単に交換ができる。

例えば、F-22ラプター。国防総省のあらゆる戦争ゲームのシナリオでは、ラプターが少数でも導入されれば、中国軍との潜在的な戦闘をアメリカ有利に傾けることができる。

しかし、数は限られている。更に、同戦闘機は前世代の戦闘機より多くのことができるが、中国軍の戦闘機の数が著しく多ければ、最終的には撃墜されてしまう。しかも、中国のステルス戦闘機の在庫は、アメリカのそれを上回っている。

老朽化した第4世代戦闘機の後継機として米軍が希望しているF-35に関しては、多くの問題がある。

まず、中国は2005年、「タイタン・レイン」と呼ばれるサイバー作戦で、同戦闘機の詳細な設計図を盗み出した。中国には同機をコピーし、対抗策を構築する十分な時間があった。

第二に、F-35はF-22ほどの空対空戦闘機ではない。しかし、バラク・オバマ前大統領はコスト削減のため、2009年にF-22の生産ラインを打ち切った。

第三に、F-35は中国のほとんどの機体よりも生産・維持コストがはるかに高い。アメリカの限られた産業能力で戦時中に代替できる機体が生産されるよりも速いペースで機体を喪失すれば、アメリカの防衛に戦略的な脆弱性が生じる。

さらに、第二次世界大戦後の戦略的環境においてアメリカを悩ませてきた問題がある。アメリカは自称グローバル・パワー、それも超大国として、基本的に世界のあらゆる地域に広大な権益を有しているのに対し、中国の戦略的核心的権益は中国領土の近くにとどまっている。もちろん、それは西側諸国との戦争が中国の領土に近いところで行われる可能性が高いことを意味する。

しかし、それは中国が、気を取られ、緊張し、引き伸ばされた国際的な米軍に対して、より重いパンチを打ち込むために地域軍を調整できることを意味する。

サプライヤーと戦争するのか?

一方で、アメリカの軍事サプライチェーンは不均衡と非効率に悩まされている。実際、アメリカの大手防衛関連企業レイセオンの社長はこの夏、アメリカの政策立案者たちが中国との戦争のリスクを冒していると非難した。

アメリカの防衛サプライチェーンの多くが中国を経由しているからだ。米中が衝突した場合、北京は米軍に戦時物資へのオープンアクセスを許すだろうか?中国はアメリカを手玉に取っている。

一方、中国にはこのような問題はない。中国は、欧米の経済制裁から自国の社会と経済を守るために鋭意努力してきただけでなく、ロシアをはじめとする近隣の大国との結びつきを強め、欧米とのいかなる紛争にも自国の産業基盤が影響を受けないようにしている。

中国には脆弱性が残っている。しかし、中国の巨大な航空艦隊とその目標が中国軍に近いという特殊なケースでは、中国は台湾上空での航空戦で米同盟を打ち負かすだろう。アメリカが台湾に対する制空権を失う可能性があるため、中国はやりたい放題となり、台湾は侵攻の間、西側同盟国から孤立する。■

China Can Beat the U.S. in an Air War - 19FortyFive

By

Brandon Weichert


A 19FortyFive Senior Editor and an energy analyst at the The-Pipeline, Brandon J. Weichert is a former Congressional staffer and geopolitical analyst who is a contributor at The Washington Times, as well as at the Asia Times. He is the author of Winning Space: How America Remains a Superpower (Republic Book Publishers), Biohacked: China’s Race to Control Life (Encounter Books), and The Shadow War: Iran’s Quest for Supremacy (Republic Book Publishers). Weichert occasionally serves as a Subject Matter Expert for various organizations, including the Department of Defense. He can be followed via Twitter @WeTheBrandon. The views expressed are his own. 


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