しばらく話題になっていなかったGCAP(日本ではF-3)開発ですが、イタリアのレオナルドから気になる発言がありましたのでご紹介します。FlightGlobal記事からです。
Source: BAE Systems
レオナルドの最高経営責任者(CEO)は、多国籍企業によるグローバル戦闘航空計画(GCAP)における各産業パートナーの役割を定めた合意書に、年内に署名できると確信している。
イタリアの航空宇宙企業は、イギリスのBAEシステムズと日本の三菱重工業(MHI)と、GCAPに取り組んでいる。GCAPは、テンペスト戦闘機を含む第6世代の戦闘機能力を開発する3国間プログラムである。
11月9日、レオナルドの第3四半期決算を発表したロベルト・チンゴラーニRoberto Cingolani最高経営責任者(CEO)は、防衛・経済・デジタル担当大臣と会談した3日間の日本訪問から帰国したばかりで、三菱重工とも会談したと述べた。
日本での協議を「非常に実り多い」と表現したチンゴラーニは、今後2週間にわたり協議を継続し、「その後、英国とループを閉じる」と述べた。「年内に契約を結ぶことができると確信している」。「技術的な詳細や役割では交渉の余地があるが、正しい道を歩んでいると思う」。
しかし、チンゴラーニは、GCAPの「非常に大きな課題」、つまり15年以内にステルス第6世代戦闘機を開発し、無人システム・オブ・システムとの相互作用も可能にするという課題に成功裏に取り組むためには、「非常に明確な技術的声明が必要だ」と明言している。
そのため、すべての関係者が「何をしたいのか、非常に詳細に説明する」必要がある、と彼は付け加える。
チンゴラーニは、「いくつかの問い合わせ」に期待しているが、現在のところ、他国に参加の気配はない。チンゴラーニは、ドイツがフランスやスペインと未来戦闘航空システム計画からの切り替えに関心を示しているとの話も、「単なる噂にすぎない」と一蹴した。
「中東に参加を希望している国があるが、まだおしゃべりのレベルだ」と彼は言う。
さらに、ピアッジオ・エアロスペース社の管財人が進めている売却についても、レオナルドは「参加しないことを決めた」という。「我々は小型航空機のビジネスには参加したくない」。
Leonardo chief Cingolani eyes year-end sign-off for GCAP joint-venture | News | Flight Global
By Dominic Perry10 November 2023
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