2020年になり、香港の状態を見て台湾の有権者は中国の横暴さに気づき、再選が一次危うかった現職総統を再選に導きました。トランプ政権は一貫して台湾を支持する姿勢で、「一つの中国」という北京の見解が危うくなってきました。しかしこれももとは中国の誤った政策の結果であり、選挙による公職の決定という民主制度を理解できない中国の限界でもあります。では、日本はどうすべきでしょうか。大陸中国とは適当な距離を保ちながら、台湾の保全を支援し、価値観を共有する国家として台湾を認識すべきではないでしょしょうか。F-15の余剰機が出るのなら米国経由で台湾に供与するオプションはいかがでしょうか。民間分野で日台交流が拡大していますが、防衛分野でも期待したいですね。一つの中国と原則論を続ける北京はそのまま放置して、日本は台湾と実のある交流を深めれば良いと思います。
タイコンデロガ級誘導ミサイル巡洋艦USSシャイロー(CG-67)が1月16日に台湾海峡を通過した。台湾総統選挙で中国接近を拒む現職総統の再選から一週間足らずである。
- 台湾国防部は同艦の通過を17日発表し、声明文では「米艦は台湾海峡を通過するコースで航行し、台湾国軍は海空で情報収集、監視活動を展開した。航行中に異常事態は発生しなかった」とある。
- 中国政府は航行に対し早速反応し、艦船の航行を逐一監視したとし、米海軍が示したメッセージに不快感を現した。
- 「中国は海峡通過の最初から最後まで米艦船を監視した。台湾問題は米中関係で最重要かつもっともデリケートな問題だが、中国の主権、領土に関わる問題だ。米国には一つの中国原則を遵守し、米中共同宣言3通に従い、台湾に関わる問題に慎重な対応で中米関係の悪化を回避し、台湾海峡をめぐる平和と安定を乱すことのないよう求めたい」(中国外務省報道官Geng Shuang)
- 選挙の2週間前12月26日に中国も台湾にメッセージを送った。人民解放軍海軍の新鋭空母山東が台湾海峡を通過した。今回のシャイローも同じ航路をたどった
- 中国、台湾とも艦船名に触れていないが報道内容を総合しシャイローと判明した。ブルームバーグがシャイローの通過航行を真っ先に伝えた。米海軍にUSNI Newsが真偽を尋ねたが即答はなかった。
- 蔡英文総統は今回の選挙期間中に中国とは現状を維持すると述べ、台湾は中国と別の独立国であると一貫して主張している。
- 米国の台湾関係には複雑なものがある。1979年以来の米国は「中華人民共和国を中国唯一の合法政権と認めている」と米国務省は説明。米国は台湾が独立国家になるのを支援しているわけではないが、米政府の立場は台湾との「非公式関係」を維持するものと国務省は言う。
- 再選した蔡総統はツイッターで台湾支持にまわる各国の指導者政治家にメッセージを送っている。「台湾は今もこれからも米国の大事な友人だ。自由市場、民主政、自由を世界各地で守ってくれている米国に感謝している。台湾はみなさんと同じ側に立ち、インド太平洋で自由を守る砦となる」■
この記事は以下を参考にしました。
USS Shiloh Transits Taiwan Strait a Week After Presidential Election
By: Ben Werner
January 17, 2020 2:08 PM
F-15のpreMSIPは向こうが欲しがらないでしょう
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