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インドネシアF-16が4機展開するとあわててEEZから退去した中国漁船団の事例から日本は何を学べるか

日本の排他的経済水域には北朝鮮漁船多数が毎日遊弋しており、海上保安庁は放水で退去させようと対応していますが、尖閣沖辺の展開もあり法執行体制が手薄なようです。法の下の支配を理解しようとしない勢力には実力行使が有効と改めて教えてくれる事例ですね。ただし、メンツを重んじる中国からすれば次回はこれまでと異なるアプローチをとってくるはずで、当面インドネシアも目が離せなくなります。とまれ、インドネシアの対応は有効でしたね。

の漁船、沿岸警備艦船が南シナ海南端に位置するインドネシア、ナトゥナ諸島沖の海域から退出した。ジョコ・ウィドド大統領が同地域を1月9日訪問し、国家主権の行使を公言した直後の展開となった。
それに先立ち中国船が同諸島沖合の排他的経済水域からの離脱を拒否するや、インドネシアはF-16戦闘機4機編隊および艦艇4隻を投入した。
インドネシア国軍は中国漁船の動向を監視すべく、派遣中の艦艇をそのまま留める。
ジョコ大統領は現地の艦艇、航空基地を1月8日視察しナトゥナ諸島沖合水域の同国主権は「交渉の余地がない」と述べ、中国が同水域での漁業操業は合法的と主張したことへ対抗していた。
先月インドネシア政府は在インドネシア中国大使を呼びつけ、インドネシアの排他的経済水域で中国漁船65隻の操業を非難した。国連によれば、排他的経済水域はインドネシア沿岸の基準点から200海里となる。
ジョコ大統領には国軍から中国艦船はインドネシア領海には侵入していない旨の報告が入っていた。
中国は同海域は歴史から見て中国の領海とする主張を展開しているが、インドネシアは国連海洋法に鑑みると中国の主張には根拠がないとしている。■
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この記事は以下を参考にしています。

Chinese ships leave disputed waters after Indonesia deploys 4 warships and F-16 fighter jets

WIB SEA January 9, 2020 Staff Writer 0


コメント

  1. ぼたんのちから2020年1月15日 0:31

    ナトゥナ諸島は、南シナ海の南部を制する戦略的に重要な位置にあり、中国は、九段線の外側にあるナトゥナ諸島に食指を伸ばそうとしているのかもしれない。
    インドネシアは、中国の姿勢に不安を抱いている。11日付のロイターの記事でナトゥナ諸島への日本の投資を要請したそうだが、その真の意味は、地域の安定に日本の関与を求めると言うことだ。インドネシア軍は人民解放軍(PLA)に太刀打ちできないだろう。
    中国のナトゥナ諸島へのいきなりの軍事力行使は、侵略と見做され国際的制裁を受けることになる。これを避けるため中国は、インドネシアの中国公船や漁船への軍事力行使を口実とした反撃を画策するかもしれない。
    中国は、小さな紛争を無理にでも拡大させ、インドネシア軍を圧倒し、戦争を口実にナトゥナ諸島を軍事的に占領するかもしれない。そしてナトゥナ諸島は戦争が終わっても返還されないだろう。また、PLAにとってインドネシア軍は、手頃な実戦経験を積む相手になるだろう。
    このように考えると、今回のインドネシアの軍派遣の対応は、中国の望むシナリオ通りなのかもしれない。中国のインドネシアの排他的経済水域侵犯はこれからも続き、それは徐々にPLA海・空軍の動員も含むものになるかもしれない。
    同時に中国は、インドネシアへの浸透工作を強化するだろう。中国に融和政策を採るインドネシア政権は最も中国が望むものである。そうなればンドネシア政権はナトゥナ諸島のPLA軍事利用を認める可能性が出てくる。
    日本は、上記のようなことを念頭に置きながらインドネシアを始めとするASEAN諸国への関与を深める時代に入ったのかもしれない。

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