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ステルス無人機登場。UAVは今後どんな進化をとげるのだろうか


ステルス標的機でドッグファイト技量の向上を図るのですか。米空軍もやはりパイロットが支配する構造のようですね。無人機は使い捨てのスウォームと高性能で再使用前提の忠実なるウィングマン、単独行動するISR機材や攻撃機に分化してくのではないでしょうか。


空軍へ配備の可能性を秘めた新型ステルス標的機は第一線機材に変貌するかもしれない。
シエラ・テクニカルは同社が完成させた試作機の写真を2020年1月に公開した。
第5世代標的機つまり5GATはT-38練習機とほぼ同じサイズで、T-38同様に双発でJ85を搭載する。試作機にはF-22を思わせる鋭角がつくが、コックピットはない。
同社(本社カリフォーニア)は同機の初飛行を2020年早々に目指している。空軍は5GAT無人機でロシア、中国のステルス機を想定し戦闘機パイロットのドッグファイト技量の養成を狙う。
この無人機は空軍がめざす現実に即したパイロット訓練の根幹をなし、ステルス機との対決を特に想定している。空軍ではF-35を「敵」飛行隊とした訓練の展開をめざしている。
だが話は更に続く。5GATは標的機の域にとどまらないはずだ。
米軍では各種無人標的機を実弾演習に投入している。無人機は実戦にも投入され、2003年のイラク侵攻では海軍の無人機がレーダー探知妨害用チャフを投下した。
最前線に投入される無人機は標的機から進化している。2017年、空軍はクレイトス(本社サンディエゴ)に41百万ドルで有人機と同時に作戦展開可能な低コスト無人攻撃機の開発を託した。
ノースロップ・グラマンは各種標的機を軍に納入してきた。ベトナム戦ではノースロップBQM-34無人機がカメラ、電子探知装置、レーダー妨害装置を搭載し敵領空に侵入した。1970年代に空軍は同機を改装し、ミサイル、爆弾を搭載させテストを行った。
今日の空軍には遠隔操縦式のQF-16無人機があり、ボーイングが用途廃止のF-16初期型から改装した。2015年から空軍はコンピュータコードでQF-16をロボットのウィングマンとして有人機と同時投入できるようにしている。
忠実なるウィングマンのF-16はF-35のパイロットからの指示で、前方を飛び、敵防空体制の実効性を探る。無人F-16からミサイル発射や爆弾投下もF-35で指示できる。
同じソフトウェアがクレイトスの攻撃用無人機にも搭載され、5GATをステルスの忠実なるウィングマンに変貌させる。シエラ社長のロジャー・ヘイズは忠実なるウィングマンの仕様が決まれば、現実問題の多くが解決できると期待する。
5GATは亜音速機だが十分に高速だ。ヘイズは今後の超音速化をにらむが機体構造は超音速飛行の想定ではない。
5GATには兵装庫もなく、兵装は主翼下パイロンで搭載する。ヘイズは電子戦、人工知能装置、情報収集監視偵察のあらゆる機材を運用できると強調した。
空軍はクレイトス以外に5-Dシステムズにも契約を交付しており、別の5GAT無人機を製造させる。3型式から一つあるいはそれ以上を採用し生産に移すのだろう。■


この記事は以下を参考としました。

 

Check Out This Stealth Target Drone: It Could Be a Warplane in Disguise

by David Axe 
January 21, 2020  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: UAVStealthAir ForceU.S. MilitaryTechnology



コメント

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