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★終わりの始まりか 2018年は中国の曲がり角の年として記憶される



米国を本気で怒らせてしまったのは習近平の稀に見る失敗で、このままだと政権基盤もあやうくなるでしょう。思い上がった中国が国際政治の力のバランスを崩すと公言したことが原因とも思いますが、見るに余る中国の言行をここで叩かねばとの思いが米政権にあるからでしょう。たしかに円-人民元レートで見てもずっと人民安になっており、輸出ビジネスなら通貨安で喜ぶはずなのに中国経済は不安に包まれています。そうした事実をなんとか伝えないようにしている日本のメディアとは一体どういう神経なのでしょうかね。中国の場合は一方に偏った意見ばかりではないところがまだ救いなのですが、機を見てから出ないとこうした声が出ず、気がついたら批判合戦になるということの繰り返しのような気がします。民主主義ともっとも縁がない国なのでしょうね。何でもいいですけど世界に迷惑を与えない国になってもらいたいものです。

 

Cracks may be starting to show in Xi Jinping's absolute rule over China due to Trump's trade warトランプの貿易戦争発動で習近平の鉄壁の統治にヒビが入り始めてきた





Xi JinpingReuters/Damir Sagolj
  • 米中貿易戦争の激化で中国共産党CPCに大きな亀裂が生まれている
  • 反対は弾圧を続けてきた習だが党内に中国のイメージ悪化、習の貿易問題対処に不満を持つ向きが出現
  • 中国政府に近い筋はロイターに中国の国家主義が米国を刺激し中国経済を痛めていると指摘
  • 産経新聞によれば胡錦濤含む党内長老がCPCの経済外交政策見直しを求めるという異例の書簡を送付


中間の貿易戦争激化で内部筋によれば中国共産党内部の指導層にも緊張が高まっているという。
この十年間の習近平は権力集中で中国国内統治を強化し軍と政府への支配を強め反対派は政治犯として弾圧してきた。
その過程で中国の宣伝工作は中国を強国で国民一丸となった国家としその中心が習近平だと声高に主張してきた。
中国政府に近い筋複数からこうした強気の動きが裏目に出て米国を挑発した結果、経済史上最大とも言われる経済戦争につながったとロイターに述べている。
政策顧問の一人は匿名で中国経済の見通しが「暗く」なり対米関係も通商をめぐり悪化していることで指導部へ懸念が生まれているとロイターに語っている。「貿易摩擦が貿易戦争に発展して考え直す人が増えている」「中国の国力が過大に語られてきたことで米国の考え方が影響を受け中国国内でも別の考え方が出てきたと指摘する専門機関がある」
更に別の筋から政府上層部内部に反感が生まれており、習近平を強力な指導者として売り込んできた張本人Wang Huning王沪宁に反動が及ぶとの声がある。
「宣伝工作に熱中して中国を持ち上げすぎたのはこの男ですよ」と中国統治の中枢で宣伝工作に携わる筋が述べている。
不満の声は中国共産党上層部にも響き渡っている。
産経新聞に寄せられた内部筋の話によれば党長老の胡錦濤前主席最高指導者、前首相温家宝含む数名が7月に党指導部へ書簡を送り、経済外交政策の見直しを求めさらに党が特定個人によるカルト的指導に向かっていると指摘したという。
CPCの長年の党員のひとり(胡錦濤に近い人物)は産経新聞に習近平の「独裁政権」への支持が消え始めたのは6月のことで国家による宣伝工作の中で本人の存在が消え始めたという。7月には習近平の名前が国家メディア人民日報の一面に現れない現象が一週間に二回発生した。
習は先月に政治局会議を唐突に求め、党内25名の最高実力者で構成する決定期間で米関税で打撃を受けた経済の安定化策を検討したといわれる。
習は恒例の北戴河Beidaihe避暑地での党指導部学習会合では習の指導力と米中貿易戦争が主な議題になると台湾報道機関Taiwan Newsは見ている。
今週になり米国、中国はともに貿易戦争を激化しており、米国は中国産品160億ドル相当に8月23日から25%関税を課すと発表している。

反対に中国も米国産品160億ドルに25%関税を同日から課すと発表したが、専門家からは中国の対応策が底をつきはじめており、米国が中国から輸入する規模がその逆より大きいため中国経済が受ける打撃のほうが深刻との指摘がある。■

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