HMS Queen Elizabeth to sail to the United States for F-35 trials HMSクイーンエリザベスが米国に向け出港準備中でF-35試験に向かう
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August 13, 2018
空母HMSクイーンエリザベスが米国に向け出港準備中でF-35の運用試験を行う。
4ヶ月に及ぶWESTLANT 18配備で超大型空母の同艦は米国東海岸へ向かい英軍での新鋭機運用に道を開く試験を実施する。
長年に渡る訓練、試験、公試の努力が今回実を結ぶ。昨年は英側要員がUSSアメリカに乗艦し一週間にわたる海上開発試験第三段階(DT3)を行い、米海兵隊が同機を揚陸強襲艦から運用する最終試験となった。
BAEシステムズのテストパイロット、ピート・ウィルソンは次のように述べる。 「クイーンエリザベス艦上試験はDTを1から3まで一緒に実施するくらいの意味がある。同機の仕組みについては熟知しており、以前のテストで知り尽くしている」
同艦に着艦する機体は合同運用テストチームJOTT所属でF-35を低率初期生産から本格生産に移行することを目指すチームの機体だ。英空軍の第17試験評価飛行隊が合同運用テストチームのテストのうち10%を実施するはずだ。
着艦する機材のパイロットの大部分アメリカ人になるのは合同運用テストチームがアメリカ主体になっているためだ。
テストパイロットの一人と話したが、英国のテスト用機材は三機しかなく「オレンジ配線」機で飛行後解析用のデータ取り用だ。そのためHMSクイーンエリザベスで離着艦する機材は「大部分が米国所属機で英パイロットが操縦する」ことになりそうだ。
同機を操縦する英パイロットの一人はこうなった背景にテスト機材の手配はJOTTが取り仕切っているためとする。
「英国所属機が試験用に使えれば象徴的なのですが、全機がカリフォーニアのエドワーズAFBにあり、今回の試験を行う東海岸には皆無なのです」
「そのため一番経済的かつ効果的な選択肢はパックスリバー配備の米軍機材を使うことなのです。英テストパイロットが操縦するでしょうが米パイロットも合同テストチームの手配で飛ぶことになります」
HMSクイーンエリザベスは今週中に出港する。
コメント
さすが英国だけあって英国人による操縦にこだわっていますが、F-35事業はなんと言っても米国主導であり、まだ英国にはF-35Bも納入されていないので英国の虎の子空母に米パイロットが着艦する「屈辱」はしかたないのではないでしょうか。むしろ超大型空母はつくったものの自軍の運用機がないことのほうがおかしいですね。米海兵隊機材を同艦で運用する案はどうなったのでしょうか。現在の英国に超大型空母はいかにも身分不相応にも思えるのですがどうでしょう。(しかも二番艦プリンス・オブ・ウェールズも建造中ですよね)
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