さすがというか海軍協会はさらっと書いていますが、ここまでブルーエンジェルズの機種更新が遅れた背景にドロドロの事情があったようです。それはともあれ機体がスーパーホーネットになるのはいいのですが、意外に改修期間が長いですね。
After Years of Waiting, Blue Angels Set for ‘Super’ Upgrade 長年待たされたブルーエンジェルズに「スーパー」機種更新の機会がやってきた
By: Ben Werner
August 14, 2018 6:22 PM • Updated: August 14, 2018 10:37 PM
The US Navy flight demonstration squadron, the Blue Angels, perform during the Vectren Dayton Air Show in Dayton, Ohio on June 23, 2018. US Navy Photo
世界にその名をとどろかせる米海軍の飛行実演飛行隊ブルーエンジェルズが契約交付で大きな変化を受ける。
ボーイングが17百万ドルの契約を獲得しブロック1仕様のF/A-18Eスーパーホーネット9機、同じくブロック1仕様のF/A-18Fスーパーホーネットを同チーム受けに改装し、現行のF/A-18C/D機材と交代させる。同飛行隊は通常11機を共用していると海軍の広報資料にある。
改装作業では作戦機材をブルーエンジェルズ専用の機材に改装する。通常の作戦機材とのちがいとして機首機関砲を除去しかわりに煙幕油ポッドをつける。塗装を一新し独特の青と金で再塗装する。民生用仕様の降着装置に取り替え、コックピット操縦桿にバネをつけ前方方向7ポンド圧を常時維持できるようにし編隊飛行や反転飛行の精度を上げる。
「それ以外は艦隊で供用中の機体と同一」とブルーエンジェルス広報資料にある。「ブルーエンジェルス各機は必要に応じいつでも72時間以内に実戦機材に復帰可能」とある。
ただし第一線機材をエリート飛行チーム用機材に転換するのは単純なプラグ差し込み作業と異なるとUSNI Newsは理解している。
F/A-18 E/F仕様には余分なスペースはなく、発煙装置を収める場所を確保するのは大変な仕事だ。長年使われている発煙装置はそのままスーパーホーネット機首に入らない。2016年には12百万ドルの契約で海軍はボーイング技術陣とこの問題の解決方法を模索した。
ブルーエンジェルス仕様のスーパーホーネット各機はボーイングのセントルイス工場で改装を受け作業の完成は2021年12月予定と国防総省の契約内容の公示にある。
完成すれば同チームの機材は1946年の創設以来11代目となる。ブルーエンジェルスは1986年の40周年にF/A-18A/B にそれまでのダグラスA-4Fスカイホークから機種転換していた。■
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