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レーガン空母打撃群にきりしまが加わり日米訓練へ

こうした日米の訓練が着実に行われていることに心強いものを感じます。なお、日本には駆逐艦はないとのご指摘も頂戴していますが、本ブログでは一貫してDDGやDestroyerを駆逐艦とさせていただいています。国内向けに独特の言い回しをしつつ対外的には国際基準に合わせる二枚舌は受け入れがたいためです。ご容赦ください。


Ronald Reagan Carrier Strike Group Out on Patrol ロナルド・レーガン空母打撃群が哨戒行動に出港

August 17, 2018 1:47 PM

こんごう級誘導ミサイル駆逐艦JSきりしま(右)が空母USSロナルド・レーガン(CVN-76)と並んで航行している。 US Navy Photo


USSロナルド・レーガン(CVN-76)が横須賀を8月14日出港し、日米海軍演習水域のフィリピン海に向かった。レーガンは米空母唯一の前方配備艦。
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同艦はロナルド・レーガン空母打撃群(CSG)旗艦として前回のパトロールが終了した7月24日から母港の横須賀にあったが、洋上でタイコンデロガ級誘導ミサイル巡洋艦USSアンティータム(CG-54)、海上自衛隊艦艇と合流すると米太平洋艦隊は発表。アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USSミリウス (DDG-69)も出港したとStars and Stripsが伝えている。
ミリウスは艦艇入れ替えとして5月に日本に到着し横須賀を母港にしている。ミリウスはイージスベイスライン9戦闘システムを搭載し防空、弾道ミサイル防衛、対水上戦、対潜戦でいずれも能力向上している。

日米両国間の人員能力向上策の一環として第六護衛隊司令がレーガンに同乗している。一方で両国海軍がアンティータム艦上で共同消防訓練を実施したことが米海軍ウェブサイトの広報写真でわかる。こんごう級駆逐艦JSきりしま(DDG-174)がレーガン空母打撃群に加わっている。

きりしまは弾道ミサイル防衛能力を備え、米海軍のイージスBMDミッションに初めて参加した艦であることが米ミサイル防衛庁でわかる。2006年にきりしまは弾道ミサイル標的の追尾に成功し、その後もテストでミサイル追尾迎撃に続けて成功している。■

ご参考
海上自衛隊 日米共同巡航訓練の実施に関するプレスリリース

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