プーチンの誤算は西側の防衛体制がウクライナ侵攻をきっかけに分断どころか、共通装備や訓練など一層実力を向上させていることで、プーチンの対外恐怖心はこれでますます殻に閉じこもる悪循環となります。やはり、思考が行動の源泉なのですね。F-35が中小国にとって意味のある選択肢であるかは別としても、機体価格や維持体制がこなれてきたのがここに来て導入国が増えている原因なのでしょう。1945の記事を御覧ください。
F-35 JSF. Image Credit: Creative Commons.
プーチンの心配の種となるF-35、JSFがさらに増える:
NATO加盟国ルーマニアは、ロッキード・マーチンF-35ライトニングIIを導入すると4月11日に発表した。
ロシアがウクライナ侵攻を開始した後、米空軍がF-35を配備したのは、ちょうど1年前だった。
その時点でルーマニアは第5世代ステルス戦闘機の導入を検討していたが、米空軍配備で実力が浮き彫りになったようだ。
ルーマニア最高防衛評議会は、声明を通じ、「NATOおよびEUの一員として、強固かつ信頼できる、相互運用可能で柔軟で効率的な防空作戦能力を持つことは、ルーマニアの防衛政策目標の達成で鍵となる」とメディアに語った。「空軍の近代化プロセスは、次世代ジェット機F-35の取得を通じ継続される」。
ただし、ブカレストは、F-35の調達数を確認していない。
今回の発表は、ルーマニア軍が米国製のM1エイブラムス戦車を多数獲得するという先月のニュースに続くもので、12月には、ルーマニア国防省がイスラエルからウォッチキーパーX Watchkeeper X 無人航空機システム(UAS)7機を獲得する契約に署名し、取得金額は18億9000万レイ lei (約418百万ドル)と報告されている。
F-35ライトニングIIは、英国、カナダ、デンマーク、イタリア、ベルギー、ノルウェー、オランダ、チェコ共和国、フィンランド、ポーランド含むNATO加盟国、および中立国スイスが運用しており、導入される予定だ。
ルーマニアの防衛態勢とF-35
冷戦時代はワルシャワ条約に加盟していたルーマニアは、2004年3月下旬にNATOの「平和のためのパートナーシップ」プログラムに真っ先に加盟した。ルーマニアは欧州安全保障協力機構(OSCE)および北大西洋協力会議(NACC)にも加盟している。
ルーマニアは、ウクライナと650kmの国境を接している。また、軍事アナリストは、モルドバとウクライナの国境付近に位置するフォッカニ門Focșani Gateを、ルーマニアとNATOの軍事的・戦略的に脆弱な地域とみなしている。同地の支配は、ルーマニア領土とヨーロッパの他国への進出を可能にするからだ。
ルーマニアは、NATO加盟した2004年以降、国防費を着実に増やしており、昨年は、国内総生産(GDP)の2.5%に引き上げると発表した(NATO加盟国の法定GDP比2%を上回る水準)。
ルーマニアのクラウス・イオハニス大統領President Klaus Iohannisは、2022年10月25日の「国軍記念日」に「来年は、国防予算をGDPの2.5%に引き上げることで、さらに一歩前進し、軍隊が与えられた任務を遂行する能力を高め、地域の安全保障を支える役割を果たす上でルーマニアにさらなる信頼性を与える」と記者団に述べた。
欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)全体では、ロシアのウクライナ侵攻に対応し、数カ国が防衛費をGDPの2.5%まで引き上げている。■
Sorry, Putin: NATO Is Becoming the F-35 Alliance (Romania Now Wants the JSF) - 19FortyFive
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A Senior Editor for 19FortyFive, Peter Suciu is a Michigan-based writer. He has contributed to more than four dozen magazines, newspapers, and websites with over 3,200 published pieces over a twenty-year career in journalism. He regularly writes about military hardware, firearms history, cybersecurity, politics, and international affairs. Peter is also a Contributing Writer for Forbes and Clearance Jobs. You can follow him on Twitter: @PeterSuciu.
In this article:
F-35, NATO, Romania, Russia, Ukraine, War in Ukraine
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