Kiefer Sutherland, Lance Reddick and Dale Dye in 'The Caine Mutiny Court-Martial.' (Showtime)
第二次世界大戦が舞台の名作が現代風にアップデートされる
海軍退役軍人ハーマン・ウォークの1951年著書が原作の戯曲軍事法廷ドラマ「The Caine Mutiny-Court Martial(ケインの叛乱-軍法会議)」は、1953年の初演以来、くりかえし上演され、再演されてきた。最も有名なのは1954年のハンフリー・ボガート主演の映画『ケイン号の叛乱』かもしれないが、ヘンリー・フォンダ、チャールトン・ヘストン、ジェフ・ダニエルズ、デヴィッド・シュワイマー、さらには元ニューヨーク・ジェッツのクォーターバック、ジョー・ネイマスなど、歴代のキャストが出演してきた。
最新版は、キーファー・サザーランド(『24』)、ランス・レディック(『ジョン・ウィック』)、ジェイソン・クラーク(『ゼロ・ダーク・サーティ』)らをキャストに迎え、10月からShowtimeとParamount+で放送される。また、軍事映画界のレジェンド、デイル・ダイ海兵隊大尉(『プライベート・ライアン』、『プラトーン』)も軍法会議シーンで登場する。
原作の『ケイン号の叛乱』は第二次世界大戦中の掃海駆逐艦が舞台で、著者のウォークは太平洋戦争中、USSゼーンやUSSサウザードのような掃海駆逐艦での個人的な経験から描いた(ただし、従軍中に叛乱を経験したことはない)。
軍法会議の経緯は単純明快だ。規律正しいが不人気なフィリップ・クイーグ中佐(サザーランド)がUSSケインの艦長に着任するが、任務を遂行するうちに非合理的な行動を取り始める。台風の中を航行して艦は浸水し始め、進路を反転させなければ沈没してしまう。
副長スティーブ・メアリーク中尉(ジェイク・レイシー、『ザ・オフィス』)は、クィーグが怯え固まっていると考え、艦長クィーグが進路を変えようとしないので、クィーグの指揮を解き、嵐から艦を脱出させてサンフランシスコに戻るよう命じ、彼とウィリス・キース少尉(トム・ライリー、『アンジー・トライベッカ』)は反乱罪で軍法会議にかけられる。舞台は法廷となる。
アメリカ海軍の歴史上、洋上のアメリカ艦船で正式な反乱が起きたことはない。1842年にUSSサマーズの士官たちが海賊になるつもりで一歩近づいたが、陰謀を企てた者は捕まり、計画を実行に移す前に絞首刑になった。
Showtimeの最新作『ケイン号の叛乱-軍法会議』は、今日の海軍において、将校の救済の余波がどのようなものかを描いている。 海軍はいまだに海上で反乱を起こしたことがないと自負しているが、この法廷劇は、海軍が指揮能力に対する「信頼喪失」を理由に指揮官数名を解任しているさなかの出来事である。解任は今年に入り少なくとも6件あり、最新は9月で、2022年は10件以上あった。
作品中のキーパーソン2人が、プレミア上映前に他界した。監督ウィリアム・フリードキン(『エクソシスト』)は2023年8月に、裁判長ルーサー・ブレイクリー少佐を演じたランス・レディックは3月に亡くなった。
JAGを懐かしむファンから、ハンフリー・ボガートの名作ファンまで、また海軍将校が最報いを受ける姿を見るのが好きな人なら誰でも、今回の最新版は楽しめる。
『ケイン号の叛乱-軍法会議』は2023年10月6日、ShowtimeとParamount+でストリーミングを開始する。■
A World War II Classic Gets a Modern Update in 'The Caine Mutiny Court-Martial' | Military.com
22 Sep 2023
Military.com | By Blake Stilwell
-- Blake Stilwell can be reached at blake.stilwell@military.com. He can also be found on Facebook, Twitter, or on LinkedIn.
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