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ミサイル運用可能で有人機から制御する新型ドローンLongShotの開発について

 戦闘機や爆撃機が発射・制御できる空対空ミサイル搭載型ドローンの開発をめざすのがLongShotプログラムだ

 国防総省の国防高等研究計画局DARPAは、ロングショット・プログラムとして、空対空ミサイルを発射できる空中発射式無人航空機の製造にジェネラル・アトミクスを選定した。ジェネラル・アトミクスは、戦闘機や爆撃機に、長距離の空中脅威に対処する新型無人機の飛行試験を、年内に開始したいと述べている。

ジェネラル・アトミクス・アエロノーティカル・システムズ(GA-ASI)は今晩遅く、ロングショット・プログラムの次の段階で単独受注企業に選定されたと明らかにした。DARPAは、2021年にジェネラル・アトミクス、ロッキード・マーチンノースロップ・グラマンにロングショットの第1ラウンド契約を交付したと発表したが、プロジェクトの作業は実はその前年に始まっていた。

GA-ASIのC.マーク・ブリンクリー(戦略的コミュニケーション&マーケティング担当シニアディレクター)は声明で、「当社は、空対空兵器運用が可能な航空機の実証を通じ、空中戦闘作戦をめざすDARPAのコンセプトの開発契約を競合の末獲得した。「このコンセプトは、第4世代戦闘機と空対空ミサイルの交戦範囲と任務効果を大幅に向上させるものである。「過去3年間、GA-ASIは性能の最適化のため多数の設計を繰り返し、2023年12月に飛行試験を開始する予定だ。「テストは、基本的な機体のハンドリング特性を検証し、後続の開発とテストのための基礎を築く」。

GA-ASIが今夜発表した新しいコンセプト・アートは、この記事の冒頭と下に掲載されているが、同社が2年前に発表したものと劇的に異なるデザインだ。新しいレンダリングにある、無人機は、細長い胴体、前部の小型カナード、後部に向かって逆スウェプトした主翼、そして逆V字型のツインテール構成となっている。主翼は打ち上げ後に飛び出すように設計されているようだ。また、上部に付けたエンジン吸気口の後ろに流線形尾翼のような延長部があり、機首にはチャインがつく。

GA-ASI

GA-ASIが2021年発表したレンダリングにあるLongShotのデザイン(下の写真)は、主翼と尾翼の配置がまったく異なり、胴体全体の中央部には目立つチャインがある。また、少なくとも1つの内部武器庫がはっきりと見える。

ジェネラル・アトミックスが2021年に発表したロングショットのレンダリング。GA-ASI

新しいLongShotの想像図では、AIM-120 Advanced Medium Range Air-to-Air Missile(AMRAAM)を発射しており、ドローンがミサイルを外部搭載する意図があるのか、以前のように内部兵装庫に搭載するのかは、明らかになっていない。

新型F-15EXを含むF-15戦闘機は、ロングショットの空中発射に適している。2020年には、左翼の下に大きく改造されたクレイトスUTAP-22の忠実なるウィングマンタイプのドローンが搭載された旧型の州軍航空隊F-15Cイーグルの写真が出た。

オレゴン州空軍第142戦闘航空団所属のF-15Cの左翼下にクレイトスUTAP-22ドローンが搭載されている。@tucson.plane.spotter

ジェネラル・アトミクスのLongShotドローンとDARPAの計画に関する追加の詳細は、現在のところ限られたものしかない。

「3月発表された国防総省の2024会計年度予算案によると、"LongShotプログラムは、既存の空対空ミサイルを使用して、スタンドオフレンジから敵対的なターゲット複数に対処できる空中発射無人航空機(UAV)を開発し、飛行実証している。「ロングショットは、既存の戦闘機では外部へ、あるいは既存の爆撃機では内部へ搭載される。

「このシステムは、低速で燃費の良い航空機を侵入に利用する一方で、標的との交戦には高エネルギーの空対空ミサイルを保持し、兵器の有効性を高める重要な利点を提供する。「このプログラムは、作戦環境において比較的小型のUAVから空対空ミサイルを発射する際の安定性と制御の課題に対処する」。

DARPAは、2024会計年度にLongShotの研究を継続するために、前会計年度の3,600万ドルから4,400万ドル強を要求している。DARPAは来年度の目標として、「飛行試験機体の製作を完了し、ホスト機に統合する作業」、「飛行試験機体の拘束試験」、「ホスト飛行試験機体からの空対空ミサイルの分離を検証する一連の初期飛行デモンストレーション」の実施を挙げている。

DARPAは、LongShotプログラム、あるいはそこで開発された技術が成功裏に完了した場合、米空軍や海軍に移行する可能性があるとしている。

空軍の場合、LongShotの研究は、同軍のCCA(Collaborative Combat Aircraft)先進ドローン・プログラムに容易に反映させることができる。CCAは現在、有人戦闘機と密接に連携する高度な自律性を有するドローン開発に主眼を置いているが、その範囲と規模は拡大する可能性があり、空軍の大規模な次世代航空支配(NGAD)構想の一部となる。

ジェネラル・アトミクスはまた、オフボード・センシング・ステーション(OBSS)と呼ばれる別のプログラムの一環として、ガンビットと呼ばれる共通の「シャーシ」を中心とした高度モジュール化されたドローン設計の少なくとも1つを実証するため空軍と契約している。

海軍には独自のNGADプログラムがあり、新型ドローンもここに含む。海軍と空軍のNGADは深く絡み合っており、両軍はすでに、作戦中にそれぞれの将来の無人機編隊の制御をシームレスに交換可能にする技術で積極的に協力している。

ジェネラル・アトミクスは、来週ワシントンD.C.で開催される航空宇宙軍協会の主要年次会議と見本市で、ロングショットの設計について詳しく説明するとしている。■


LongShot Air-To-Air Combat Drone Bid Won By General Atomics

BYJOSEPH TREVITHICK|PUBLISHED SEP 7, 2023 9:17 PM EDT

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