2023年4月11日、グアムのアンダーセン空軍基地でのB-52ストラトフォートレス。米空軍/ウィリアム・パウ1等空兵
ボーイングはB-52のアップグレードにフォートナイトのゲームエンジンを使用している。
"超リアルな "モデリング・ツールは、プログラムのビクトリー・ロワイヤル獲得に役立つのだろうか?
人気のゲームエンジンは、製造から60年が経過したB-52爆撃機をさらに30年使う改修作業でボーイングに役立っている。
ロールスロイスの新型F-130エンジンが米空軍のストラトフォートレスにどう搭載されるかを確認するため、航空機メーカーは、シューティングゲーム「フォートナイト」を動かすソフトウェアであるアンリアル・エンジンUnreal Engine 5に注目した。このゲームエンジンの3D環境により、パイロットや整備士は、エンジンの始動や停止など、アップグレードされたB-52のデジタル表現とバーチャルに対話する。
これは「実に印象的で強力なツールだ」と、ボーイングの爆撃機担当シニア・ディレクター、ジェニファー・ウォンJennifer Wongは言う。
ウォンは、アンリアルエンジン5の「ハイパーリアリズム機能」のような市販デジタル ソフトウェアでコストと納期を削減できると述べている。
「金属を曲げてから学ぶより早く学び、モデルについて話している方がより早く調整することができます」と、ウォンは先週、Air & Space Forces Associationの年次Air, Space & Cyber会議で記者団に語った。
仮想環境は、空軍に早い段階での修正への "前例のないアクセス "を与え、ボーイングがアップグレードを開始する前に十分なフィードバックを与えてくれる、とウォンは語った。
これは、Commercial Engine Replacement Program(CERP)と呼ばれる近代化計画の一部であり、爆撃機の飛行を維持するために、各ジェットに搭載されている8基のプラット&ホイットニーTF33エンジンを交換する。
このプログラムはエンジン交換だけでなく、ディスプレイやコックピット、その他のエイビオニクス・システムも更新する。
ロールス・ロイスは、エンジンの初期テストを年内に完了し、2024年第1四半期に「重要な設計審査」を開始する予定だ。
ボーイングはまた、B-52の現在のレーダーを、AESAと呼ばれるレイセオンのアクティブ電子スキャン・アレイ・レーダーに置き換える。同レーダーはすでに米海軍のF/A-18EとFスーパーホーネットに採用されている。
『B-52は将来、戦闘機のような能力を持つだろう』などと言うのは、そういう意味だ。最終的には、「B-52は戦闘機のような能力と、在F-18プラットフォームにある視覚化の一部を持つことができるようになるでしょう」とウォン。
新しいレーダーでB-52は複数ターゲットを同時追跡できるようになる、とウォンは言う。レーダー・プログラムの他のアップグレードには、レーダー・アンテナを保護する新しいワイドバンド・レドーム、ナビゲーター用の大型タッチスクリーン・デジタル・ディスプレイ、ハンド・コントローラーなどがある。
「これによって、ハードウェアの変更と対照的に、ソフトウェアによる改良が行われるため、能力向上を継続できるようになる」とウォン氏は語った。
レイセオンは同プログラムで最初のAESAレーダーをボーイングに納入したと発表したばかりだ。
空軍のB-52プログラム・リーダーであるスコット・フォアマン大佐Col. Scott Foremanによれば、B-52は2050年代以降も飛行する可能性があり、近代化改修プログラムは極めて重要である。フォアマン大佐は、半世紀近く前のA-10を、空軍が何度も退役させようとしているにもかかわらず、いまだに飛行している飛行機の例として挙げた。
「2050年以降も飛んでいると信じていけない理由はない」とフォアマンはAFAの議で語った。
ボーイングによると、2031年度末までにB-52全機に新型レーダーを搭載し、2036年度末までにエンジン交換プログラムを完了させる予定だという。■
Boeing is using Fortnite’s game engine to upgrade B-52s - Defense One
Will this “hyper-realistic” modeling tool help get the program a Victory Royale?
STAFF WRITER
SEPTEMBER 22, 2023
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