2012年9月8日土曜日

グーグルがきっかけに数百件のサイバー攻撃が発生、発信源は中国か

Hundreds More Cyberattacks Linked To 2009 Google Breach

By Reuters


aviationweek.com September 07, 2012

グーグルが2009年にサイバー攻撃を受けたのを皮切りに、実行犯のハッカー集団はその後数百件に渡るサイバー襲撃をかけており、とりわけ米国防衛産業と人権団体に焦点があてられていることがセキュリティソフトメーカー、シマンテックによる分析調査結果で判明した。
  1. グーグルは2010年1月に同社ならびに20あまりの企業が高度なサイバー攻撃の対象となっていると発表している。この攻撃はオーロラ作戦の名称がつき、発信源は中国で知的財産の窃盗行為として公表された。
  2. ハッカーの正体は特定できていないが、この事件で米中間で緊張が高まり、中国発信のサイバー攻撃が米国を対象に増加の一途であることが問題となった。
  3. 「当時おおきな話題になりましたが、今でも理解されていないのはこれが継続して発生していることです」(シマンテックの研究調査部門長エリック・チェンEric Chien)「犯行グループは姿を消したのでなく、今後も消えることはないと見ています」
  4. シマンテックよりオーロラ作戦の背後にいるハッカー集団は知的財産に焦点をあてており、国防関連契約企業の設計図、艦船、航空関連、武器、エネルギー、生産関連、技術情報、電子産業など幅広い関連企業を狙っているとの発表が出た。
  5. サイバー保全専門家の間ではグーグル襲撃の発信源は中国と広く信じられている。
  6. ド ミトリ・アルペロヴィッチDmitri Alperovitchはサイバー保安専門の新興企業クラウドストライクCrowdStrikeの技術担当最高責任者で、同社は最近の犯行の実行犯をつきとめてい るという。対象の事例はEMC CorpのRSA保全部門及びロッキード・マーティンへの侵入事件だという。
  7. ハッカー集団は社内で一般的に使われるアドビシステムズマイクロソフトのソフトウェアにあるセキュリティー欠陥を悪用してPCを感染させている。
  8. シマンテックによると各種ハッカー集団が利用したのは末尾がゼロの日が8回でその日にセキュリティの弱点があることが判明したという。
  9. シマンテックによるとハッカー集団の中でも最大規模のエルダーウッド集団Elderwood hackersだけでも2010年から2012年にかけてゼロディの弱点を合計8回しているという。このことから相当の資金と技術を有する人員の厚みが同集団にあることが伺える。
  10. さらにチェンはエルダーウッド集団とは大規模な犯罪集団なのか、国家による支援を受けているのか、それとも国家そのものなのではないかと見ている。
  11. このハッカー集団は共通のインフラを使う特徴があり、シマンテックではこれを「エルダーウッドプラットフォーム」と読んでいる。この名前はソフトウェアのコードで毎回繰り返し使われている単語にちなむもの。
  12. エルダーウッド集団は国防関連契約企業からデータを盗むことに注力しており、大手国防企業そのものは避ける傾向があるとチェンは見ている。
  13. その次に狙われているのがチベットの人権問題に取り組むNGO組織だ。金融、ソフトウェアの各企業も標的だとチェンは解説する。
  14. シマンテックはシマンテックとノートンのブランドでウィルス駆除ソフトウェアを法人・個人向けに販売している。同社は標的企業名の公表は拒否しており、攻撃が中国発信とする証拠は有していないという。■

コメント 自衛隊にもやっとサイバー部隊が創設されることになりましたが、この分野は技術の進展が激しい分野ですので、軍民の区別をするのではなく、技術を中心に柔軟な対応をお願いしたいところです。また、我々が日常使っているPCや端末が気が付かないうちに「エージェント」になる可能性もありますので、セキュリティには普段から投資をしておく必要がありますね。

2012年9月7日金曜日

F-35Bのテスト最新状況

F-35B Cleared For High-Angle-Of-Attack Tests

By Guy Norris

aviationweek.com September 06, 2012

F-35B短距離離陸垂直着陸 (Stovl) 型の高迎え角(high alpha)テスト実施が可能となった。これはエンジン再始動テスト結果が良好と判明したためだ。
  1. F-35Bは米海兵隊、英国及びイタリア向けにテストがパタクセントリバー海軍航空基地(メリーランド州)で実施されているが、エドワーズ空軍基地(カリフォーニア州)でも空域が大きいことから飛行中エンジン再始動テストが行われている。
  2. .合計27回の再始動がいろいろな高度で試され、F-35Bテスト機BF-2が使用された。同機は第23飛行試験評価飛行隊が運用している。
  3. エ ドワーズでは2万平方マイルの空域があり、エンジン停止時の着陸には65マイル直線のロジャーズとロザモンド乾湖が使えます。」(ジョージ・シュワーツ中 佐、第461飛行テスト中隊隊長)シュワーツは「F-35Aの飛行中エンジン再始テストを最近完了していますので、技術的知見をパックスチームと共有でき ます」とも語る。
  4. 米空軍向けF-35Aのハイ・アルファテストは今月末に開始予定で、現在テスト機材AF-4にスピン防止パラシュートの装備が行われている。
  5. F-35Aのテストではパイロットは機体制御特性と逸脱抵抗を見ながら、迎え角を現在の上限50度から徐々に上げていく予定だ。■


2012年9月6日木曜日

共和党政権誕生の場合はどうなるか② 上院重鎮インホフ議員の考え方

Inhofe Sees Republican Win Reversing Defense Cuts

By Jen DiMascio
aviationweek.com August 27, 2012

ジェ イムズ・インホフ上院議員(共和・オクラホマ州)は上院軍事委員会の重鎮だ。共和党はフロリダ州タンパで全国大会を今週開催する。77歳のインホフ議員は 上院で唯一の民間パイロットであり、本誌の議会担当編集委員ジェン・ディマシオに以下のように上院議員事務所内で語った。

AW&ST:仮差押え」方式の自動的予算カットを遅らせる方法を模索する同僚議員がいますが、議員もその輪に加わりますか
Inhofe: Iバラク・オバマは史上最大の反国防姿勢の大統領になると思う。この大統領は予算赤字を5.3兆ドルふやしておきながらわが国の国防体制を干上がらせてい る。予算は国防力低下に使われている。第1回目の予算では第五世代戦闘機を取りやめ、C-17輸送機の規模拡大を止め、将来戦闘システム、ポーランドへの 迎撃ミサイル配備を中止させた。最初の年でこれだけやっておいて、後は悪くなる一方だ。.その結果5,000億を10年で削減する効果となっており、これ に強制削減が加わると合計で一兆ドルだ。閣僚のパネッタ国防長官でさえ、これではアメリカが破壊されるといっているほどだ。
スローダウンさせないとね。軍事力に関する部分は何とかしないと。あわせてオバマが支出してきたものをとりやめさせたいと思う。
強制削減を遅らせる可能性はどのくらいありますか
そ れが議員の仕事だ。ミット・ロムニーは予備選では当方は支持しなかったがアメリカ国民の思いを理解してきている。世論調査によると有権者はオバマが軍にど んな仕打ちをしているかわかっているようだ。国民は圧倒的に共和党の側にいると思う。オバマケア健康保険を廃止したい、それとも陸軍の打撃戦闘車を廃止し たいのか。選択は実に簡単だ。共和党は大統領選挙、上下議員選挙ともに勝利してこれを実現する。上院が共和党支配になることはまちがいない。大統領選挙は ちょっと大変だが。
共和党が議会多数派となった場合は国防予算カットを止めることができますか
オバマ再選で議会は共和党勝利の場合のこと?そうだね、できると思うよ。問題は大統領の拒否権に勝る絶対多数がないとやりたいことができないことだ。その場合、一つ一つで成果をあげていく。オバマの温暖化関連予算は止める。環境・公共事業委員会の委員長はこの私だからね。
統合打撃戦闘機購入規模を縮小する提案を支持しますか
オ バマが大統領就任後に悪化の一途だね。今年になり大統領は規模縮小使用としており、来年も縮小するだろう。そうなると機体単価は上がることになる。今年の ファーンボロ航空ショーに行ってきたが、フランス、イタリア他にも技術やエンジンがあるのがわかった。わが国は遅れをとっている。だからF-35の海外販 売を増やし、わが国の購入を減らして価格が上昇するのだ。それを今になって現政権が発注取り消しをすればさらに価格が上昇するだろう。
カートライト統合参謀本部副議長(当時)が核兵器削減を話題にしていましたが、議員の考えはいかがですか
. 新START条約に関してはオバマに反対してきた。米国とロシアで1,550発で同じにしつつ、戦術兵器は野放しでロシアがわが国の10倍の兵器をもてる ことなる。オバマは「我が方の弾頭は1,550発からさらに8割にまで下げる」と公言しつつ「実はもっと削減する」と小さな声で言っているのだ。最悪なの はポーランドへの迎撃ミサイル地上配備案を撤回したこと。それで節約のためと称しイージス艦でシステムを展開しようとしている。
国防総省のバイオ燃料向けの投資についてはどう考えますか。
. このばかげた話を本来担当すべきはエネルギー省だろう。ガロンあたり450ドルを出して、2万ガロンの燃料を航空機につかっている。普通に買えばガロン3 ドルだよ。数十億ドルをこの緑の案件に使っている。上院軍事委員会では私が出した改正案を採択し、通常価格以上では軍の艦船、航空機には燃料として使うこ とを禁じる内容になっている。
議員が作成したパイロット権利章典が法律になりましたね
ジョ ン・グレン上院議員が引退したことで私が上院でたったひとりの現役民間パイロットになってしまった。毎週誰かが「FAAの検査に引っかかってライセンスが とりあげられそう」と電話してきていたんだ。この国で無罪とわかるまでは有罪扱いにされるのはここだけなんだよ。そこで法案では現場でなにか発生してもあ なたが不利になる証拠を最低30日間はアクセスできないとFAAはアクションを取れないとしたんだ。■



2012年9月1日土曜日

LEMV次回フライトの準備にとりかかるノースロップ・グラマン

Northrop Preps LEMV Airship For Next Flight

aviationweek.com August 27, 2012

ノースロップ・グラマンの長時間飛行多目的情報収集機Long Endurance Multi-intelligenc Vehicle (LEMV)の初飛行が実施されたことで、米陸軍の期待と必要性には底堅いものが裏付けられた。
8月8日の初飛行を完了したハイブリッド飛行船はレイクハースト基地(ニュージャージー州)のハンガー内で機体内外部を点検中だ。
  1. 平 行しノースロップはペイロード用の配線を設置中で、飛行テストの途中で作業は完成する予定だ。「初飛行はペイロードなしだったが、機体には必要なハードポ イントはすでについており、ペイロードベイもあります」 ノースロップ・グラマンのアラン・メツガーAlan Metzger,(LEMV担当副社長)は語る。「有人飛行モードで必要な装備も全部搭載済みです」
  2. . 初飛行で三項目を達成できたとメツガーはいう。離陸、上昇および機体操作など基本機能、着陸だ。「滞空時間は90分で大きな問題は見当たりませんでした」  ただし初飛行には空気より重い同飛行船は垂直離陸に搭載するエンジンvectoring thrustersを使用している。
  3. ハイブリッド飛行船としてLEMVは空力特性、浮力、エンジン推進を組み合わせる。空気より重いため離着陸時には制御が容易だ。ペイロード満載の場合は短距離の滑走で離陸するが、メツガーによるとレイクハーストではハンガーが近接しているため滑走に制約があるという。
  4. 動力にはセンチュリオンエアクラフトエンジンCenturion Aircraft Engines のターボディーゼル4基を前後二基ずつ搭載する。各エンジンに発電機があり、必要な電力を供給する。
  5. .LEMVは無人モードで高度22,000フィートで連続21日間飛行でき、合計2,750ポンドの情報収集監視偵察(ISR)装置を搭載できる。
  6. レ イクハーストで有人操縦飛行を10回から15回実施するとメツガーは説明しており、その後ペイロード搭載した無人飛行テストに入るという。遠隔操縦システ ムはまだ完成していないが、「初飛行では無人操縦ソフトウェアを利用しており、そのデータからシミュレーションに活用できる」という。
  7. LEMVはノースロップの既存無人機のシステムを流用しており、「90%は他の機体の再利用」とのこと。AAI Corp.が同機運用のための地上操作ステーションを製作しており、SAICからフルモーションビデオ映像技術を提供受けている。
  8. ノー スロップが2010年6月に154百万ドル相当の契約を交付された際にはLEMVの飛行を12ないし13ヶ月以内に実施し、アフガニスタンで運用を18ヶ 月以内に開始することになっていた。「システムが予想よりも複雑でした。大きさではA380に匹敵しますが、回転エンジンを装備しています。コンセプトか ら初飛行までは25ヶ月でした。これでも驚くべき成果なのですがね」
  9. 陸 軍情報参謀副部長メアリー・レジェ中将Lt. Gen. Mary Legere, Army deputy chief of staff for intelligenceによると初飛行で「25ヶ月間の重労働」が報われる形がノースロップと飛行船設計でパートナーの英国企業ハイブリッドエアヴィー クルズHybrid Air Vehicles、および「偉大なる中小企業各社が一緒となり、パワーポイントのプレゼン内容から長時間監視機材の必要性を理解し、実現にこぎつけた」と 評した。
  10. 遅延の原因は追加設計と制作上の問題および初飛行準備に影響を与えた悪天候だという。「堅牢性を高め、一部は二重三重に冗長性をもたせました。機内の装置類で追加設計が必要となり、配線、統合、テストが追加されました」(メツガー)
  11. .ノースロップの契約はオプションも入れると517百万ドルに増える可能性がある。オプションであと2機の製作が可能だ。「陸軍式の調達戦略では一号機をまず作り、『技術的可能性』をチェックすること。このチェックは満足させれたと思っています」(メツガー)
  12. 「陸軍の想定は高度2万フィート上昇し、相当の搭載物を二三週間滞空させる発想です。第一号機は要求水準の数点で満足させられません。二号機では改良を加え、三号機ではすべてがいまくいくでしょう。機体構造には今後の変更点を生かす余地を残しています」
  13. ノースロップは陸軍と共同して同機の性能向上ロードマップを作成中だ。
  14. 「センサー類の統合作業が残っていますが、楽観視しています。この機体の性能は実戦でのニーズに答え、情報収集結果をいっそう有効に活用する途を開くと感じています」(レジェ中将)
  15. LEMV は国防総省のISRタスクフォースの構想を陸軍が採用したものと同中将は説明する。「地域紛争で地上部隊が戦略ISR手段の予約が取れない状況に直面する かも知れず、また陸軍だけで長時間にわたり交戦する可能性があるので、持続的情報収集手段を求めているわけです」■


2012年8月30日木曜日

オーストラリア空軍 F-35導入前にF/A-18をE-18仕様に改修

Australia To Convert Super Hornets To Electronic-Attack Growlers

aviationweek.com August 23, 2012

オーストラリアは運用中のボーイングF/A-18Fの半数に電子攻撃装備を導入する。
  1. 改修作業の予算規模は14.4億ドルで改修機の就役は2018年の予想。
  2. .オーストラリア空軍が運用しているのは複座F/A-18F24機でこのうち12機をEA-18Gグラウラー仕様に転換させる。オーストラリア国防省によるとこの改修によりオーストラリアに敵航空機・地上軍・海上艦艇ののレーダー・通信機器を妨害する能力が入手できる。
  3. 改修では主翼端に電子支援アンテナを、機首に電子攻撃装置をとりつけ、ALQ-99ジャミングポッドを装着する。さらにAGM-88HARM対レーダーミサイルを搭載した想像図が国防省から発表されている。
  4. 今のところスーパーホーネットを米国外で運用しているのはオーストラリアだけであり、米海軍除くとグラウラーを運用するのもオーストラリアが初となる。
  5. オーストラリアはF-35A導入後もスーパーホーネットを一部運用することになる。
  6. . 同国政府は合計72機購入するF-35のうち、まず14機を導入する決定をしており、最初の2機は2014年納入され米国内で運用テストに供される。残る 12機は2015年から17年にかけて納入される予定だったが、現時点で二年間の遅延となる見込みとオーストラリアの国防物資調達機構Defense Materiel Organization (DMO)は発表している。
  7. .F-35開発生産の全体進捗状況のリスク評価が今年末に政府で検討の運びとなっており、その結果により未承認分の58機のF-35の予算が決定される。
  8. その先には四個目の飛行隊となるF-35調達があり、全体機数は100機体制となるが、この決定はF/A-18の退役日程次第だが、2015年より先のことになるとDMOは見ている。■


2012年8月28日火曜日

オスプレイ事故の詳細説明が日本側調査団に海兵隊中将が自ら行なっています

Japan Sends Osprey Assessment Team As Investigation Clears Aircraft


aviationweek.com August 23, 2012

海兵隊によるV-22オスプレイの日本での運用開始を前に日本からの評価チームが派遣された。
  1. 「日 本側評価チームは当地でシミュレーターを見た後、実際にV-22に搭乗しました」と海兵隊航空副本部長ロバート・シュマイドル中将Lt. Gen. Robert E. Schmidle Jr., deputy commandant for Marine Corps aviationが説明している。
  2. .オスプレイが目立つ形で事故を発生させていることから日本は同機の国内配備に懸念を有しており、同中将は日本側に海兵隊による4月11日事故の調査結果を自ら説明したという。
  3. .同事故では2名死亡しており、調査結果では機体ならびに原材料上の問題は見つかっておらず、同機の安全性そのものに対する疑問は出ていないと同中将は先週の記者会見で発言している。
  4. ただし、墜落になったのは一連の事象が発生したためと明らかにしている。「同機はモロッコ国内の施設より飛来し、海兵隊員を輸送する途中だった」と説明。
  5. 事故当時、風は機体前方から吹いており、同機は通常は風の方向へ離陸するが、飛行場には人員、車両、構造物があるためパイロットは方向を変え、追い風で離陸して危険を低減しようとした。同機は地上25フィートで浮揚し、パイロットは機体の方向を変更した。
  6. 「これで追い風になり、パイロットはエンジンナセルを回転させようとしました。ナセルが前方を向いた段階で、機体は前方にピッチし、風が後方から強くなり、機体に悪影響を与え、機首が下がりました」
  7. 「この時点で操縦桿が十分に動かなくなり、水平安定板を十分に上げるこおtができず、機首を上げることができなくなりました。機体は地面に突っ込みました」
  8. 「もしナセルを急速に下げる代わりに前進速度が確保されるまでそのままなセルを保持していれば、風力を乗り越えて通常飛行が可能だったはずですが、パイロットはその時点でその考えはなかったのです」
  9. 「当時の状況は非常に複雑な要素がからみあっており、結果として事故発生になりました。強風が吹いており、風速は15から27ノットの間でした」
  10. 同機の飛行に制限が加わるのは「ナセルを移動する際の速度または機体角度は対気速度に依存する。今回の事例ではナセル移動の速度を大幅に減らす必要があり、ぜんぜん動かせないわけではないが、もっと遅くする必要がある」
  11. 海兵隊はシミュレータ訓練でパイロットへの教育内容の変更をすることで今回の事例のような墜落を防止しようとしている。
  12. .海兵隊としてはオスプレイの安全性を日本に十分強調したいところだ。■

この記事への読者コメントが面白いのでご紹介します

carloさんより
シュ マイドルによると一連の出来事が発生し墜落につながった、と言うくだりには同意できる。たしかに海兵隊員を搬送したことが事故につながった。むしろ機械構 造的な不良が墜落の原因であったらと思う。パイロットがコントロールをわずかに早くしたために、機首が地面に接触した、というよりも見栄えがよい。この点 を詳しく知るにはGoogleでV-22PUWSSを検索されたい。日本側は報道されていないV-22事故事例複数を知っている。http+//www.g2mil.com/V-22Amishaps.htm

LoSulさんより 
これはこれはインターネットでしつこくV-22をこきおろしているCarlton Meyerご本人ですよね。サインをおねがいしたいところだ。サイトには沢山の人が着ているのかな

サ イドスリップでピッチアップが起こったと主張しているがちょっとヒステリー気味では。同機はその時点で追い風をうけていたのはわかっているはず。 PUWSSが発生したのは向かい風によりローターのストリームチューブが水平安定板に打ちあたったためですよ。追い風はこれを緩和する効果があったので は。このため自動制御システムは補正効果のため機首を5度下げている。パイロットはこの状況を正確に把握しており、そもそも訓練で追い風を避けるよう学ん でいる。NATOPS海軍航空訓練運用手順標準書でもこの点は明示していますよ。

あ なたはここらは全部ご存知のはず。わかっていながらパイロットの失敗を針でつつくように追い風、低高度で失敗に気づく時間的余裕がないことを強調してい る。事故当時の状況ではスピンするしかなかったのに「機首から地面に突っ込んだ」とは? いいですか、パイロット両名は前席にいて助かっているんですよ

あんたはオスプレイを貶めることに使命感を感じているようですが、CH-53の使用期間全体で300名以上が命を落としていることはご存じないの?

2012年8月27日月曜日

F-35 海兵隊がパイロット訓練を開始

US Marines To Start F-35 Training At Florida Air Base

By Reuters

aviationweek.com August 23, 2012

米海兵隊パイロットのF-35共用打撃戦闘機訓練はフロリダでまもなく開始となる。同機に対する海兵隊の期待を改めて浮き彫りにするかたちになった。

  1. ロッキード・マーティンはF-35B短距離離陸垂直着陸型10機を納入ずみで、全機エグリン空軍基地(フロリダ州)に配備されている。
  2. .テストパイロットによるF-35B習熟飛行は同基地ですでに5月から開始しており、飛行回数は200回近くになっているが、フライトには速度等制約がついている。例として垂直着陸の実施は認められていない。
  3. 今のところ同機パイロットはシミュレーター訓練と座学しかできないが、配備前には実機による訓練と保守点検の実施が欠かせない。
  4. そ こでパイロットの飛行訓練を開始する決定が出たと、内部筋が明らかにしてくれた。また、この決定は難航するF-35に対する海兵隊の信頼を示すもので、海 兵隊上層部はかねてから運用中の戦闘機老朽化を懸念していたため、同機の運用実用性の評価手続きを省略する決定をした。一方、空軍はこの手続きを作業中 で、その後でパイロット養成飛行訓練を開始する。
  5. 「海 兵隊は同機をなるべく早く実戦配備することを最優先とし、お役所的な手続きで遅れさせられるのを嫌っているのでしょう」と解説するのはシンクタンク、レキ シントン研究所Lexington InstituteのCOOであるローレン・トンプソンLoren Thompsonだ。
  6. ハリヤーおよび旧型F/A-18の機体寿命を考えるとF-35の配備は海兵隊にとって待ったなしの課題であるとトンプソンは説明する。
  7. . 空軍・海兵隊向けのF-35パイロット訓練は本来一年前に開始の予定だったものの、ペンタゴンにより同機の寄稿およびソフトウェアの成熟度に疑問ありとし て先送りになっていたものだ。それを指示したのが試験評価を取り仕切るマイケル・ギルモアMichael Gilmore運用試験評価局長director of operational test and evaluationだ。ギルモアは海兵隊が運用実用評価を省略する決定をしたことについてコメントを拒否している。
  8. .なお、ロッキード・マーティンが現在段階で予測する開発総費用は3,960億ドル(約31兆円)。一方、プロジェクトの成否を握るのが英国のBAEシステムズであり、ノースロップ・グラマンやユナイテッドテクノジーズも契約企業として参加している。
  9. 海兵隊が真っ先に同機の初期作戦能力獲得を宣言する可能性が高い。海兵隊がソフトウェアの改修を待つ予定がない一方、他軍はこれを必要条件としているためだ。
  10. 海軍向けF-35C艦載型も再設計の拘束フックテストをレイクハースト基地(ニュージャージー州)で成功させている。テストに詳しい筋からは概ねテストは成功したものの、空母に安全に着艦するためにはまだ改良が必要だとのコメントが入ってきた。■

コメント なるほどもう待っていられない、というのが海兵隊の意識でしょうか。それをやってしまうのが海兵隊らしいところですね。一方で、C型の空母運用にはまだ時間がかかりそうですね。