USSロナルド・レーガン(CVN-76)がインド洋を航行中。June 24, 2021. US Navy Photo
日本を母港とする米海軍空母打撃群が北アラビア海に入り、米軍のアフガニスタン撤収の支援にあたっている。日本配備の空母が中東に移動するのはイラク侵攻を支援したUSSキティー・ホーク(CV-63)の2003年以来となった。
USSロナルド・レーガン(CVN-76)、誘導ミサイル巡洋艦USSシャイロー(CG-67)、誘導ミサイル駆逐艦USSハルゼー(DDG-97)が第七艦隊管轄水域から第五艦隊水域に6月25日移動した。
「第五艦隊水域においてロナルド・レーガンCSGは域内連合諸国と共同作戦・訓練を展開しつつ米軍連合軍部隊のアフガニスタン撤収の防御として航空戦力を提供する」と海軍発表にある。
レーガンはUSSドワイト・D・アイゼンハワー(CVN-69)空母打撃群に交代する。アイゼンハワーは中東で4月以来沿海し、撤収の航空支援を行ってきた。アイクはヴァージニア州ノーフォーク母港への帰路に就くとみられる。なお、同空母の出動は今年二回目となっている。
レーガンはインド海軍と演習を終え、6月24日に第五艦隊水域に移動した。
他方で海軍はヴィンソン空母打撃群の訓練最終段階をハワイ沖合で実施中と発表した。
USSカール・ヴィンソン(CVN-70)は第二空母航空団を搭載し、駆逐艦五隻を伴う。USSデューイ(DDG-105)、USSハワード(DDG-83)、USSオケーン(DDG-77)、USSマイケル・マーフィー(DDG-112)、USSチャフィー(DDG-90)で初のF-35CライトニングII共用打撃戦闘機の空母配備を前に訓練は最終段階にある。
空母訓練の最終段階は通常カリフォーニア付近で行われる。ペンタゴン報道官ジョン・カービーはUSNI Newsに対しヴィンソンCSGは西太平洋に移動すると述べたが、特段の意図を示すものではないとした。
レーガンの中東移動から海軍は同地区にどこまでのプレゼンスを維持すべきかとの議論が出ている。バイデン政権は太平洋への装備展開を重視し、中国との競合に備えるのを目標としている。
一時的に空白期間はあったが、米空母は北アラビア海からオマーン湾に常時プレゼンスを2019年5月から維持し、中央軍司令官ケネス・マッケンジー大将の要請に応じた。
ペンタゴンはグローバル規模での部隊配備の点検作業に入っており、海軍には各方面に空母打撃群をどう配備するかが課題となる。■
Japan-based USS Ronald Reagan Now in the Middle East to Cover Afghanistan Withdrawal - USNI News
By: Sam LaGrone
June 25, 2021 10:55 AM
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