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M60パットン戦車を今も供用中の国は多い。今後も活躍すべく改修が効果を出している。冷戦時の装備がいかにしっかり作ってあったかの証明か。

 

 

 

 

ここがポイント: 現在も相当数のM60が第一線で供用されており、M60の性能改修需要は相当の規模に及ぶ。国防産業大手のレイセオンやレオナードはすでにM60改修を事業化している。

 

2020年夏、M60パットン戦車一両がトレーラーから降ろされ、インディアナ州リッチモンドのウェイン郡軍人記念公園の特別陳列物になった。

 

陳列中のM60に実戦機会は訪れないが、世界では多数のM60が実戦投入に備えている。原型が生まれたのは1959年でソ連戦車への急場しのぎ対応として設計されたM60はつなぎ装備以上の存在になった。昨年時点でM60を現役で供用する国は17か国に及び、原設計の優秀性を証明している。

 

中でもエジプトがM60の最大使用国でM60A1が300両、M60A3派生型850両が陸軍にあり、サウジアラビアも400両近くを供用中だ。

 

M60改修の内容

 

トルコは国産アルタイ主力戦車の導入も進めているが、M60の供用は今後も続く。Forbes.comの記事ではトルコ戦車部隊の主力はM60で1,000両が今も稼働しているとあり、原型のままではなく改修を受けている。

 

トルコは域内提携先のイスラエルの支援を受け、M60の性能向上を図ってきた。イスラエルはイスラエル国防軍のM48、M60パットンに実施したのと同じ改修を提供した。

 

トルコでは687百万ドルで170両をM60Tに改装した。アクティブ、パッシブ両方の装甲を搭載し、火器管制システムを改良し、主砲を120mm平滑砲に換装し、エンジンは1,000馬力になった。

 

さらにトルコはM60Tにプラートアクティブ防御機能(APS)を車体六ケ所に追加し、ミサイル等への360度防御を実現した。

 

M60は改修で生き残る

 

これだけ多くのM60が供用中であることから、M60改装の国際市場が相当の規模になっても不思議ではない。国防産業大手のレイセオンレオナードがM60改修を事業化しており、各車の供用期間を延ばすとしている。改修は120mm平滑砲への換装しNATO標準弾の運用が可能となり、エンジン性能を改修し、その他パッシブ装甲も搭載する。

 

イタリアに本社を置くレオナードでは装甲改修も引き受けており、複合材モジュールを砲塔部分と車体に導入し、同社の説明ではM60は第3世代装備のM1エイブラムズやドイツ製レパード2に匹敵する戦車になる。この見解には疑問も残るが、大規模戦車部隊の維持を狙う各国には性能向上のチャンスとなるのは確実だ。■

 

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Study This Weapon: The Ancient M60 Tank Keeps on Fighting

by Peter Suciu

June 6, 2021  Topic: M60 Tank  Blog Brand: The Reboot  Tags: M60 TankTanksMilitaryM60Defense

 

Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He regularly writes about military small arms, and is the author of several books on military headgear including A Gallery of Military Headdress, which is available on Amazon.com. This article is being republished due to reader interest.

Image: Wikipedia.


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