An F-16 jet flies on October 22, 2020, in Spangdahlem, Germany. | Maja Hitij/Getty Images
戦闘機が 「今年のウクライナ領空支配の決め手となる」との主張が下院に出ている
超党派議員グループが、ロシア侵攻に対する戦いが2年目に入ったウクライナにF-16戦闘機を送るよう、ジョー・バイデン大統領に圧力をかけている。
下院議員5名は、POLITICOが入手したバイデンへの木曜日付書簡で、キーウが求めているが政府は同意していない最新のジェット機を「今年のウクライナ領空支配で決定的な影響を与える可能性がある」と主張した。
「このような航空機の提供は、ウクライナ領空を守るために必要だ。特にロシアの新攻勢を考慮し、大規模な戦闘行為の増加が予想されるためだ」と議員らは書いている。
書簡は、メイン州選出の民主党議員ジャレッド・ゴールデンJared Goldenが企画した。また、コロラド州のジェイソン・クロウ Jason Crow、ペンシルベニア州のクリッシー・ホーラハンChrissy Houlahan、に加え共和党ではテキサス州のトニー・ゴンザレスTony Gonzales、ウィスコンシン州のマイク・ギャラガーMike Gallagherが署名している。
この書簡は、キーウに米国製戦闘機を与えるべきという議会からの最新の提案だ。また、両党のウクライナ支援支持者が、支援を縮小しようとする下院共和党の新会派を取り込もうとしているところでもある。
議員たちは、ロッキード・マーチン製のF-16や同等の戦闘機があれば、米国や他の国々が提供する地上砲よりも高い能力をウクライナ軍に与えられると主張している。
「F-16や同様の第4世代戦闘機は、ロシアの空対空ミサイルや無人機を狙う高機動力プラットフォームをウクライナに提供し、ロシア軍と交戦中のウクライナ地上軍を保護し、ロシア戦闘機と交戦し制空権を争うことができる」と議員連は主張している。
議会での超党派の動きは、主戦闘戦車を前線に送り込むという米独の協調的な決定の後に出てきた。論争を経て、米国はエイブラムス戦車を送ることに合意し、ドイツはより早く戦場に投入されるレオパルド戦車を寄贈することになった。
しかし、バイデンは先月、ウクライナにF-16を送ることを拒否するように見えたが、その後、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と話すと述べた。
バイデンがF-16を送らない選択をしたとしても、アメリカ製の戦闘機を飛ばす他の西側諸国は、ウクライナに送ることができる。
POLITICOによると、この動きは国防総省で活発化している。しかし、ウクライナには砲兵、防空、装甲の方がより必要だとの意見もある。
米国製F-16は、1年前にロシアの侵攻が始まって以来、キーウの兵器希望リストに載っている。議員たちは、古いミグ戦闘機をウクライナに譲渡する東欧諸国にF-16を送るべきだとも言っている。この動きは超党派の支持を得たが、武器交換は実現しなかった。
バイデンへの提案で議員たちは、ウクライナ軍パイロットを訓練するのに必要な時間を考えれば、F-16決定は「迅速になされなければならない」と主張している。
しかし、彼らは、ウクライナ軍パイロット多数が、戦前から大規模演習で米軍から訓練を受けていることを指摘し、「ウクライナの軍事能力を強化し、この紛争を公正に終結させるための健全な戦略的投資だ」と主張している。■
Democrats, Republicans join up to urge Biden to send F-16s to Ukraine - POLITICO
02/17/2023 07:52 AM EST
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