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速報 今度はカナダ領空で飛行物体を撃墜。F-22ラプターが一週間で3つのキルを計上した。

 


USAF/Google Maps


NORAD指揮下でF-22ラプターが、北米空域で、一週間で3機の物体を撃墜したことが明らかになった




ナダのジャスティン・トルドー首相のツイートで、米空軍のF-22ラプターがカナダのユーコン準州上空で物体を撃墜したことが明らかになった。

 撃墜は2日で2回目となり、1週間前に中国の高高度気球を撃墜したのに続き、F-22にとって史上3度目の「キル」である。トルドーは、土曜日の午後にジョー・バイデン大統領とこの事件について協議、カナダ軍が残骸を回収するとツイートしている。

 今回の撃墜事件は、北米航空宇宙防衛司令部がカナダ北部空域で最大2つの物体を追跡中との報道が出た直後に発生した。安全保障関係者は、NORADが接触を監視しているとカナダのグローバル・ニュースに語っていた。

 トルドー首相のツイートの少し前に、連邦航空局はユーコンの小さな町メイヨーから100海里以内の空域に飛行制限をかける通知(NOTAM)を発表した。NOTAMは 「活発な防空作戦 」を理由に出たものだ。


ユーコン準州メイヨ(via Google Maps)


 投入されたのがカナダ空軍のCF-18ホーネットではなく、米国のF-22であったため、ラプターの空対空能力が優先された迎撃だったことがわかる。

 今回の撃墜は、F-22がアラスカのプルドーベイ沖で未確認物体を撃墜したわずか1日後に行われた。NORADはThe War Zoneに、アラスカ沖とサウスカロライナ沖の両方で回収作業が続いていると確認した。

 昨日の撃墜に関する新しい情報は少ないが、報道によると、物体は米国領空内に入るまで発見されなかったようです。Fox News は土曜日に、米国高官の話として、小型車ほどの大きさの撃墜物が、2月9日まで発見されずにアラスカのノース・スロープ上空の米国領空に侵入したと報じていた。

 金曜日に撃墜された未確認物体がどこから来たのか、どのような能力を持っていたのかは、まだ不明だ。連邦航空局による一時的な飛行制限は、追って通知があるまで、同地域で有効なままとなっている。

 情報が不足しているのは、国防総省が何が撃墜されたのかを正確に把握しようとしているためでもあるのだろう。土曜日に出たCNN記事で、情報に詳しい情報筋は、迎撃パイロットの一部(全員ではない)が、遭遇時に航空機システムに干渉を受けたと報告したと述べた。さらに、パイロットは、物体が高度4万フィートを維持していると説明するため、「物体に識別できる推進力がない」のを確認したと報告している。もちろん、空気より軽い機体は、多くのものに似せることができ、その高度で飛行するのに問題はない。

 ニューヨーク・タイムズは、落下した物体はプルドーベイ沖の海氷に衝突して「バラバラになった」と報じている。現在、現場で回収作業が行われている。

 アラスカ州選出のダン・サリバン上院議員によると、国防総省がアメリカ最後のフロンティア上空で最近、未知の何かを追跡したのはこれが初めてではなく、アラスカ公共メディアに対し、ここ数週間で「同様の物体数機」が州の上空を飛行していると語っている。議員は続けて、こう述べた。

 「レーダーに映ったものの、説明のつかないものがあった...だから、それが何なのか分からないが、我が軍もそれを解明しようとしていると思う...」と続けた。「しかし、これには似たような兆候があり... 私は他の議員と共に、ここ数週間、未確認物体がどのようにわが空域に侵入できたのか、軍の指導者からの答えを期待している...」 と述べている。

 また、サリバン議員は、その物体がノーム付近でアラスカ領空に入り、そこから時速約40ノットで北東に移動し、大きさは「55ガロンドラムと小型フォルクスワーゲンの間」であると主張したと記事は述べている。

 上院軍事委員会のメンバーであるサリバン議員は、情報の出所を明らかにしなかった。

 今回の事件は、領空侵犯者に対する米国とカナダ両国の政策転換を示しており、今後、類似事件が多数発生する兆しの可能性がある。


Update 6:25 E.T.: ペンタゴン報道官のパット・ライダー准将は、トルドー首相とバイデン大統領の命令で、米空軍のF-22ラプターがカナダ領空でAIM-9Xサイドワインダーで未確認物体を撃墜したことを声明で認めた。

 ライダー准将は声明の中で、NORADが金曜日の夜遅くにアラスカ上空でこの未確認物体を検知したと述べた。アラスカ州エルメンドルフ・リチャードソン統合基地のF-22(2機)が、アラスカ航空州兵の給油支援を受け、物体を追跡・観測した。

 カナダ空軍のCF-18ホーネットとCP-140オーロラ海上哨戒機はカナダ領空で監視を続けた。ロイド・J・オースティン3世国防長官とカナダのアニタ・アナンド国防相は、この撃墜に関し調整を行った。連邦捜査局(FBI)とカナダ騎馬警察が緊密に連携して捜査にあたるという。


Update 7:00 E.T.:ホワイトハウス声明によると、 バイデン大統領は、撃墜に先立つ24時間、未確認物体について「継続的にブリーフィング」を受けた。

 「バイデン大統領とトルドー首相は、慎重を期し、自国の軍隊の勧告を受け、未確認飛行物体の撃墜を許可した。「バイデン大統領はNORADに所属する米軍戦闘機に作戦を行う権限を与え、F-22はカナダ当局と緊密に連携しつつカナダ領内で同物体を撃墜した。

 「両首脳は、目的または起源に関する詳細決定のため、物体を回収すること重要性について議論した。バイデン大統領とトルドー首相は、NORADと米軍北部司令部の強力で効果的なパートナーシップを称賛し、領空を探知、追跡、防衛するための緊密な連携を継続することで合意した」。

 F-22は、この撃墜に再びAIM-9Xサイドワインダーミサイルを使用した。AIM-9X1基あたり47万2000ドルという金額は、「未確認物体」を撃墜するための為替相場とは言えないかもしれませんが、The War Zone編集長のTyler Rogoway (@Aviation_Intel)は、各回の対応で同ミサイル備蓄に問題が生まれるわけではないものの、敵が一度に大量攻撃してきたら状況は全く異なると指摘した。■


F-22 Shoots Down Another Object, This Time Over Canada (Updated)


BYSTETSON PAYNE|PUBLISHED FEB 11, 2023 5:54 PM

THE WAR ZONE


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