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中国スパイ気球にはU-2Sが高高度で追尾、監視していた。さらに電子妨害も行っていた模様。

中共はあいかわらず民間気象観測機器と嘘をついていますが、ではその民間企業が声を挙げないのはなぜでしょう。日本メディアは米国の行動を乱暴と言いたいのでしょうが、記事でU-2が投入され、中国へのデータ送信を妨害していたのは最初から米国は安全保障上の脅威であり、中国から飛来していたことを把握していたわけです。一方、宮城県上空での目撃例では「不明」と官公庁が探究を放棄した日本、仮に安全保障上の脅威とわかっても法律の縛りで撃墜命令が出せない日本はこのままでいいのでしょうかね。


U.S. Air Force photo/Staff Sgt. Robert M. Trujillo / Tyler Schlitt Photography / LiveStormChasers.com


U-2ドラゴンレディが気球上空を飛び、情報収集していたことがわかった



空軍のスパイ機U-2Sドラゴンレディは、最近アメリカ大陸とカナダの一部を横断した中国政府の監視気球を監視し、情報収集に投入された資産の一つだ。F-22ラプターステルス戦闘機が土曜日にサウスカロライナ沖でAIM-9Xサイドワインダー ミサイルで気球を撃墜し、現在、大西洋から残骸を回収する作業が進められている。

 米国防当局は、中国のスパイ気球に対する広範な対応の一環として、U-2Sを使用していたと本日The War Zoneに確認した。U-2Sが中国のスパイ気球の飛行経路に沿ってU-2Sが存在していたかは不明。


A U-2S Dragon Lady. USAF


 国防総省は週末、気球は1月28日にアリューシャン列島上空で米国領空に入っていたと発表した。その2日後にカナダ領空を通過し、1月31日にアイダホ州北部上空で米国領空に戻った。その後、米国本土を広く南東方向に進み、サウスカロライナ州沖の大西洋上で撃墜された。

 The War Zoneは、少なくとも2機のU-2Sが、ドラゴン01とドラゴン99というコールサインで中西部上空で気球を監視していたことを別途確認した。 また、少なくとも1機のドラゴンレディは、ハントレスというコールサインで呼ばれる空軍の東部航空防衛部門(EADS)と連絡を取っていた。EADSは米国とカナダの北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の一部で、米国本土のほぼ東半分の空域を防衛する。

 気球を監視でU-2Sがどのような役割を担っていたのか、正確なことは言えないが、同機の投入は理にかなっている。ドラゴンレディは、少なくとも我々が知る限り、米軍機材の中で唯一、気球が飛んでいた高度よりもさらに高い高度(米国とカナダを横断する間、およそ6万から7万フィートの間)で持続的に飛行できる機体だ。


71,000フィートで飛行するU-2のコックピットからの眺め。ドラゴンレディが飛行する高度のため、パイロットのフライトスーツは宇宙服のようなものであることに注意。USAF



 さらに、U-2Sは、複数の情報を同時に収集できる。ドラゴンレディが搭載する一般的なセンサーは、シグナルインテリジェンスのシニアグラスで、機体のベイと翼下の2つの「スーパーポッド」に搭載され、機首にはシニアイヤー電子光学偵察システム-2(SYERS-2)または先進合成開口レーダーシステム-2(ASARS-2)が装備される。SYERS-2はマルチスペクトルカメラシステムで、夜間でもターゲットの高解像度画像を生成できる。ASARS-2は、レーダーを合成開口レーダーとして使用し、全天候画像を生成する。

USAF

SYERS-2で撮影された画像の一例。UTAS (Now Collins Aerospace)


 こうしたセンサーがあれば、U-2Sは気球の高画質画像を収集できるだけでなく、気球から出る電子放射の吸収も可能だ。さらに、ドラゴンレディは堅牢なデータリンクを搭載しており、収集した情報を地上とほぼリアルタイムで共有できる。

 U-2が気球上空に到達できることが非常に重要だ。各種センサーで上から下へ監視するだけでも、設計や能力について新たな情報が得られる。また気球に何が隠されていたかも重要な情報源となる。とはいえ、最も重要なのは、気球から発信の指向性衛星通信を確実に傍受する方法を提供できたことだ。

 最後に、U-2は高度な電子戦能力を備える。気球の比較的近く、特に上空を飛行することで、上空の衛星に送信される通信を妨害できた可能性がある。

 繰り返しになるが、空軍が公開している機材には、高空飛行や長時間滞空が可能な航空機は同型機以外にはない。


U-2ドラゴンレディは60年以上にわたり、不可欠な国家資産であることを証明している。USAF


 気球からどんな電子放射を収集できたのかは不明なままだ。空気より軽いプラットフォームに、カメラ、レーダー、特に信号情報ペイロードを搭載することは難しくないと思われる。

 昨日、Politicoは、米情報機関が以前、2020年にバージニア州沖で探知された小型気球がレーダー妨害ペイロードを搭載していると評価していたことを報じた。

 2019年、The War Zoneは、米国東海岸沖で以前に報告された内部に球体を持つ立方体の目撃情報が、レーダー反射器と電子監視ペイロードを搭載した気球で、米軍の能力に関する重要情報の収集に利用されていた可能性があることを詳細に説明した。

 当時、「キューブ・イン・スフィア」の目撃例は、未確認飛行物体(UFO)として俗称される未確認航空現象(UAP)のレッテルを貼られていた。中国の監視用気球が米国上空を飛行し、米国本土を含む米国領内で過去に複数の事件が起きていたことが明らかになったことで、他の気球状物体の目撃例も外国の情報資産だったのではないか、という新たな疑問が浮上している。The War Zoneは過去に、様々な種類のUAPの目撃例が、通常非常に機密性の高い試験・訓練エリアで活動する、外国の敵の情報収集プラットフォームを住民が発見した可能性が高いという分析を発表している。


太陽電池を搭載したペイロードが着いた中国監視気球。Tyler Schlitt Photography / LiveStormChasers.com


 1月、国防総省に新設された全領域異常解決局(AARO)と国家情報長官室(ODNI)の航空担当国家情報マネージャー(NIM-A)は共同で、2022年のUAP関連活動に関する公開年次報告書を発表した。これには、AAROやNIM-Aが把握していなかった古いものも含め、新たにカタログ掲載された366件のUAPインシデントの言及が含まれている。それらの「新しい」インシデントのうち、163件は 「気球または気球のような存在 」と評価されていた。

 また、国防総省によると、中国気球事件はドナルド・トランプ大統領時代まで遡るが、米当局が中国政府との関連を判断したのはここ2年ほどの間だ。これは、在任中にこのことを知らなかったというトランプ政権時代の当局者の発言を裏付けている。

 ジョー・バイデン大統領とその政権は、この気球への対応と、なぜもっと早く撃墜しなかったのかについて、各方面から非難を浴びている。バイデン政権は、気球が陸上にいる間に撃墜することの潜在的なリスクと、気球自身の能力によるリスクが軽減された後に気球の情報をさらに収集することができることを強調して反論している。そのデータを活用すれば、気球とその能力についてさらに詳しく知ることができ、また、気球と中国政府を結びつけるさらなる証拠となる可能性もある。


 U-2Sが気球の飛来に対応したことが明らかになった今、米軍の監視活動に関する他の詳細が発表されるかもしれないのは興味深いことである。


Howard Altman contributed to this report.

Author's note: The incredible image at the top of this article was taken by photographer Tyler Schlitt of LiveStormChasers.com. Make sure to check out his work, including on his awesome Facebook page linked here.


U-2 Spy Planes Snooped On Chinese Surveillance Balloon



BYJOSEPH TREVITHICK, TYLER ROGOWAY|PUBLISHED FEB 6, 2023 3:12 PM

THE WAR ZONE



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