マレーシア王立海軍フリゲート艦KDレキウ(FFG30)、オランダ王立海軍フリゲート艦HNLMSエヴァーツェン(F805)が英海軍空母クイーンエリザベス(R08)とマラッカ海峡でPassex演習を2021年7月25日に展開した。Malaysian Royal Navy Photo
クイーンエリザベス空母打撃群が南シナ海に入ろうとしており、HMSクイーンエリザベス(R08)が先遣隊の後を追い移動中だ。同打撃群はインド海軍とのコンカン演習Exercise Konkanを7月21日22日にわたりベンガル湾で展開した。
英海軍空母打撃群CSG21にはその他タイプ23対潜フリゲート艦HMSリッチモンド(F239)、HMSケント(F78)の二艦、タイプ45誘導ミサイル駆逐艦HMSディフェンダー(D36)、艦隊補給艦RFAフォートヴィクトリア(A387)、RFAタイドスプリング(A136)、米駆逐艦USSサリバンズ(DDG-68)、オランダ海軍フリゲート艦HNLMSエヴァーツェン(F805)、原子力攻撃型潜水艦HMSアートフル(S121)、海兵隊戦闘攻撃飛行隊(VMFA)211が英空軍617飛行隊「ダムバスターズ」で構成する。
7月25日午前現在で自動反応システムデータではディフェンダーがブルネイのムアラ海軍基地に寄港中で、タイドスプリングはシンガポールを出港し南シナ海に向かっていた。両艦は24日にシンガポールを通過し、タイドスプリングは同日シンガポールに寄港し、補給品を積み込んでおり、ディフェンダーはブルネイに移動した。
一方でリッチモンドはPASSEX演習を24日にアンダマン海でタイ王国海軍フリゲート艦HTMSクラブリ(457)と実施していた。これと別にクイーンエリザベス及び残り各艦は翌25日にマラッカ海峡でマレーシア王国海軍のフリゲート艦二隻KDレキウ(FFG30)、KDジェバット(FFG29)とPASSEX演習を展開した。マレーシア両艦は英国ヤーロウシップビルダーズ(現BAEシステムズマリタイム)が建造した。AISデータ上ではフォートヴィクトリアはマラッカ海峡を移動しケント、サリバンズ、エヴァーツェン、クイーンエリザベスを先行していた。記事執筆時点で各艦はマラッカ市街に近づいていた。
その他HMSアートフルは25日昼間にシンガポール海峡を通過し南シナ海へ移動した。
クイーンエリザベスはシンガポールに寄港するとみられ、米国防長官ロイド・オースティンがちょうど同国を訪問中である。オースティン長官は27日夕に第40回国際戦略研究所のフラートン講演を行うが、シンガポール訪問中にCSG21を訪ねるかは不明だ。
今のところ中国からCSG21について声明文は発表されていないが、CSG21各艦は南シナ海で演習を展開し、同地区での中国拠点に接近するとみられ、その場合は中国から即座に何らかの声明が出てくるはずだ。
CSG21の英海軍艦艇は帰路の途中で五か国防衛体制(FPDA)によるバーサマ・ゴールドBersama Gold演習に加わる予定で、今年がFPDAの50周年に当たることからこの名前がついている。五か国とはオーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、シンガポールと英国。■
この記事は以下を再構成し人力翻訳でお送りしています。市況価格より2-3割安い翻訳をご入用の方はaviationbusiness2021@gmailまでご連絡ください。
UK Carrier HMS Queen Elizabeth Now on the Edge of the South China Sea - USNI News
By: Dzirhan Mahadzir
July 25, 2021 8:08 PM
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。