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環球時報(=CCP)は日本が発表した防衛白書をこう見ている。中身は読者が想像する通り。

  

 皆様おなじみ環球時報英語版が防衛白書発表で早速論評を発表しています。言っていることがことごとく日本初め西側世界と反対で宇宙人のような内容です。また、下の写真を掲げ、米国に隷属する日本の印象を伝えたいのでしょうが、日米同盟の本質を理解できないのでしょうね。日清戦争のころの中国でも同じような井の中の蛙の意見が主流だったのでしょう。まさしく歴史は繰り返す、ですね。

 

Japanese Prime Minister Yoshihide Suga greeted US Secretary of State Antony Blinken and US Defense Secretary Lloyd Austin. Photo: AFP

Japanese Prime Minister Yoshihide Suga greeted US Secretary of State Antony Blinken and US Defense Secretary Lloyd Austin. Photo: AFP

 

 

本が台湾問題で中国へ挑発を続けている。今週発表の防衛白書は台湾の安定を初めて取り上げた。

 

中国国内の観測筋は日本が台湾分離主義者の防衛に向かう、あるいは中国による再統一を妨害した場合、日本は「大敗し、結果は受け入れがたいものになる」と警告している。

 

最新の防衛白書は騎乗する武士を表紙に描き、日本国内でも批判を招いている。内容が「好戦的」で「歴史の逆行」とし、日本政府に憲法第九条を破り武力行使の権利を正当化しようとしているという。

 

白書では台湾海峡の安定を「これまでに増して重要になった」とし、脅威を与えているのは「増強を続ける軍事圧力が中国本土から出ている」ためとする。

 

「台湾をめぐる状況の安定を図ることが日本の安全保障にとって重要であり、国際社会の安定にもつながる」とある。

 

中国軍事評論家のSong ZhongpingはGlobal Timesに日本が台湾問題を利用し、軍事面での規制を緩和し、平和憲法を骨抜きにしようとしていると述べた。

 

それによると日本はまず台湾の統治機関による潜水艦建造を支援するとある。将来を見通せば日本が台湾向け武器販売を拡大する可能性があり、この場合中国には譲れない線を超えることになる。

 

3月16日の日米「2プラス2」以来日本は台湾問題をめぐり中国へ挑発を続けており、その内容は一層明確になってきたと黒竜江社会科学研究院北東アジア研究所長Da ZhigangがGlobal Timesに語っている。

 

ただし日本が台湾問題に軍事的に介入を決める、あるいは米軍に国内基地を使用させ中国の国家再統一を妨害する動きに出れば、中国は脅威と受け止め、日本は中国軍の攻撃目標となると専門家は一様に述べている。

 

日本にとって中国市場の持つ意味は大きく、「中国は日本に稼ぐことは許さず、安全保障と主権を脅かす」とSongは米国に追随し中国封じ込めに向かう日本へ警句を発した。また、台湾分離主義者を日本が支援すれば大きな敗北を迎えるとも述べた。

 

中国外務省報道官Zhao Lijian趙立堅は中国へ挑発を続ける日本政府を非難し、日本は中国への内政干渉をしており、中国の軍事力整備や軍事活動を批判し、中国の海洋活動へも無責任な言及をしており、いわゆる中国の脅威をあおっていると発言した。

 

報道官は台湾は中国の不可分な領土であり、台湾問題は純粋に中国の内政問題と述べた。中国はいかなる国にも台湾問題へ介入を許さないとし、「中国が再統一を必ず実現する」のが域内の平和安定に最善の道だとした。

 

在中国の軍事アナリストは匿名でGlobal Timesに対し、中国本土の軍事力はここ数年増強されており、日本の軍事力のはるか先を走っているとした。

 

米国でさえ、西太平洋での軍事勝利はおぼつかないので、「日本が中国に力で対抗できるはずがない」という。「米国は敗北しても逃げる場所があるが、日本に中国に近く逃げる場所がないことを日本は理解すべきだ」とした。

 

日本の防衛白書では中国が「一方的に力で現状を書き換えようとしている」とDiaoyu諸島(尖閣諸島)付近に言及している。

 

白書は中国艦船による同諸島付近での活動は「国際法違反」だと指弾している。

 

趙報道官はDiayou諸島付近は中国の不可分の領土であり、主権に基づき中国が同水域をパトロールするのは正当かつ合法的な活動と述べた。■

 

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Japan would 'lose badly' if it defends Taiwan secessionists

 

By Xu Keyue

Published: Jul 13, 2021 10:45 PM


コメント

  1. ぼたんのちから2021年7月19日 8:39

    この記事は、意外に(粉飾しているとはいえ)事実を伝え、いつもの戦狼記事と異なることに注意したい。通常ならば、日本が軍国主義に走り、侵略を行うとか、米国にそそのかされて強気に出ている等の「空想日本」を書くだろう。この記事は、防衛白書の内容もあるけれど、麻生発言が日本の姿勢を明確に示し、それがCCP指導部に与えた衝撃の大きさを示しているとも考える。
    習は、本気で台湾占領を考えているかもしれない。戦争を始める時はいつもそうだが、独善的に都合の良いシナリオを考えていただろう。それは、PLAが日本を抑圧しながら米インド太平洋軍を圧倒し、速やかに台湾占領を達成するものだ。
    しかし、日本が本格介入するとなると全く展開が異なるだろう。台湾侵略戦争は長期化し、占領は達成できず、PLA大敗北の可能性が高くなる。そうであるなら、防衛白書と麻生発言は効果的な抑止力となる。
    習は、今後も台湾占領を狙い、PLA増強を続けるだろう。これからが日本の正念場になる。
    皮肉なことにCCP中国は、その独善的な国家方針とは裏腹に、日本を「普通」の国に戻す契機を与え、その結果、有りもしない日本の「侵略」に怯えるようになるだろう。

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