Raytheon Directed-Energy Weapons Down Drones in Air Force Demonstration レイセオンの指向性エナジー兵器が空軍向け実証で無人機撃墜に成功
レイセオンの移動式高出力レーザーが空を監視している。同社の高出力高周波及び高出力レーザーが十数機の無人機を標的にし空軍の実証で撃墜に成功した。 (Photo: Raytheon)
レイセオンが開発の高性能高出力マイクロフェーブ(HPM)および移動式高エナジーレーザー(HEL)装備が無人機複数の撃墜に成功した。
撃墜したのはDJIファントム4クワッドコプターほか固定翼式、その他クワッドコプターでホワイトサンズ・ミサイル試射場で空軍の実証実験として行われたとレイセオン広報が伝えている。
「長年の研究開発を経て高出力エナジー装備が実用化に近づいており、実戦で人員や重要施設の防衛に役立てる」とレイセオンの高度ミサイル防衛装備担当副社長トーマス・ブッシングが報道発表で語った。
発表資料ではHPM、HELの各システムが投入され「無人航空装備数十機」を撃破したとある。
レイセオンの複合目標捕捉システムと組み合わせHELは非可視光線で無人機を撃墜したと広報資料が述べている。
システムを組み合わせ無人機の探知、識別、追尾、交戦が可能でポラリスMRZR全地形装甲車両に搭載できるという。
レイセオンのHPMシステムは「高周波エナジーで無人機の誘導装置を妨害する」と資料にある。.
「大出力高周波を操作し目標にビームを当て小型無人機の大群を即座に打破出来る。電源供給が続く限りHPMで文字通り無限の防御が可能となる」
「無人機対策には多様な解決手段が必要です」とレイセオン電子戦システムズ副社長ステファン・バウアーが述べる。「HEL、HPMにより重要インフラ、輸送隊や人員の防御が第一線で実現できます」
今回の空軍向け実証で指向性エナジーはHELとHPMのみだったという。
2017年にロッキード・マーティンが同様の技術をテストしていた。同社は高性能テスト用高エナジー装備ATHENAと称し、試作型で翼幅10.8フィートのアウトロー無人機5機を撃墜した。
無人機対策技術は民生用軍用双方で活発化しており今後も成長が期待される。
空軍からは戦術高出力高周波実戦レスポンダーTHORで小型無人機数機を光速で排除したとの発表があったばかりだ。また非致死性THORの開発も進んでいる。■
-- Oriana Pawlyk can be reached at oriana.pawlyk@military.com. Follow her on Twitter at @Oriana0214.
コメント 指向性エナジー兵器での進展がすごいようで、ロッキードも別個レーザーの空軍機への応用につながる技術を実証中です。この記事は別途ご紹介します。なお、本ブログではエネルギーというかわりに今後はエナジーを用いますのでご了承ください。無人機対策は一層重要になっており、オリンピックを来年開催する日本でもこうした技術に関心が高いはずです。
レーザーガンや電磁砲なんて空想世界のものかと思っていたら、いつの間にか現実になっていたんだね。
返信削除じゃ、日本でもガンダムの試作機くらいは出来ているのかな?