実現すれば画期的な貨物輸送手段となります。そういえば、「地球防衛軍」(東宝 昭和32年)でもロケットで貨物を現場に届けるシーンがありましたね、想像力が当時の技術の先を走っていた、というか技術がそこまで追いついてきたということでしょうか。そんな大きなロケットが着陸しても敵に格好の標的にならないのか疑問も残りますが、実際の貨物輸送方法については今後の発表を待ちましょう。
An artist’s concept for the Air Force Research Laboratory’s Rocket Cargo program. (AFRL)
ロケットカーゴへの投資は、「戦術的に対応可能なタイムライン内で、世界中どこにでも国防総省の物資を輸送する手段の実現に重点を置いている」と、宇宙軍の25年度予算要求書は述べている。
空軍研究本部のロケットカーゴ計画ヴァンガードVanguardは、2025年度予算要求の中で、宇宙軍のプロトタイプの取り組みとして「リアルボーイ」の地位を獲得し、Point-to-Point Delivery(P2PD)という新しい名称も与えられた。
研究・開発・試験・評価(RDT&E)は400万ドルと金額は小さいが、この資金要求は、文字通りロケットで軍需物資を移動させる実験的な取り組みを、宇宙軍で正式な「新たなスタート」としてマークしている。この要求には、年度外支出の予定が示されていないが、これはおそらく、FY25予算が技術の移行だけを目的としているからであろう。
「P2PDプログラムの短期的な焦点は、ポイント・ツー・ポイント・デリバリー(P2PD)サービスの運用統合と実戦配備を通じて基礎能力分野を確立することであり、具体的には、空中投下デリバリー・システムのプロトタイプ開発と統合だ。「P2PDプロジェクトは、ロケットカーゴ・ヴァンガード・プログラムで開発した技術を統合し、さらにP2PDサービス・プロバイダーを特定、評価、認証する」。
ロケットカーゴの当初のコンセプトは、地球上の基地から別の基地へ軍用キットを輸送し、展開中の部隊に迅速に装備を与えるというもので、宇宙軍はインド太平洋戦域での使用の可能性を視野に入れている。しかし将来的には、宇宙軍関係者は、宇宙基地の前哨基地や宇宙ステーションとの間で日常的に貨物を輸送する可能性も視野に入れている。プログラムの最終目標は、商業プロバイダーから配送サービスを購入することである。
この投資は、「戦術的に対応可能なタイムライン内で、世界中のどこにでも国防総省の物資を輸送するために、宇宙から、または宇宙を横断する交通手段の利用に重点を置いている」と、宇宙軍の予算文書(j-books)は述べている。
FY25予算は、特に「P2PDサービス・プロバイダーがエアドロップによるペイロード輸送を行うために必要な詳細なエンジニアリング設計を支援する」とJ-Booksに記載されている。
AFRLは2021年6月、宇宙軍と米運輸司令部TRANSCOMと提携し、ヴァンガードプログラムの一環としてRocket Cargoを開始し、2022年1月にはSpaceXに1億200万ドルの契約を結び、同社の大型Starshipを使って宇宙空間に貨物を飛ばすことを検討している。TRANSCOMはSpaceX以外に、BlueOrigin、Sierra Space、Rocket Labと無償の共同研究開発契約(CRADA)を結んでいる。
宇宙軍の予算要求では、FY25の取り組みが「AFRLのこれまでの分析に基づいて、迎え角、ドアの位置、射出速度、コンテナのサイズ、反力、それらの力に対抗するため必要な予想される作動権限、飛行中に射出されるペイロードの空気力学について構築される」と述べている。 AFRLは風洞試験、分析、運用計画の第一段階を完了している。
Rocket Cargo is go! Air Force’s experimental resupply program moves closer to the launch pad
The investment in transitioning Rocket Cargo "is focused on utilizing vehicles that traverse from or through space to transport DoD materiel anywhere around the world within tactically responsive timelines," the Space Force's FY25 budget request says.
on March 14, 2024 at 10:34 AM
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