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B-21開発の最新状況 初飛行は2022年に変更、2号機製作が進行中。ソフトウェアテストを先行実施。受け入れ基地整備も進む。

 

B-21ステルス爆撃機の2号機生産がノースロップ・グラマンのパームデイル施設(カリフォーニア)で進む一方、初号機はロールアウトが2022年初頭、初飛行が同年中頃になると空軍迅速整備室のランドール・ウォルデンが明らかにした。

Air Force Magazine取材でウォルデンはB-21初飛行を2021年12月に想定していたが、2022年央の初飛行が今は「有望」と答えた。

戦略抑止力核兵器統合部門の副参謀長ジェイムズ・C・ドーキンスJr中将は1月14日、B-21の配備開始は2026年から27年を想定と述べた。議会予算局によれば空軍の開発調達コスト試算は2018年に100機製造の場合2016年ドル価格で800億ドルだった。

核の三本柱のうち爆撃機部門は「あと6-7年でB-21がB-52、B-2に加わる」とドーキンス中将はヘリテージ財団主催核搭載長距離スタンドオフ兵器に関する催事で発言している。

レイダーの初号機は最終組立段階に入っていないが、「爆撃機らしくなってきた」という。2号機が生産ラインに乗り、空軍が機体構造を検分する。初号機製造で得た知見を2号機に応用するとウォルデンは述べ、作業は迅速に進んでおり、作業チームは爆撃機2機を置くスペースを現場で確保中だという。

「すこぶる快調です。効率が非常に高くなり満足してます」とウォルデンは2号機について初号機との比較で語っている。

初飛行はノースロップ・グラマンが主要サプライヤー各社、テスト実施部門とすべての準備を完了するのが条件とウォルデンは述べている。

「その他航空機同様に予想外の事項があるはずです」とエンジン運転中やその他準備作業中に言及し、初飛行日程への影響もありうるとし、「一つずつ解決していきます」と述べた。

関係者は航空宇宙産業へのコロナウィルス感染の影響を抑えようと必死でB-21事業で大きな影響が発生しないよう努力している。

カンザス州ウィチタのスピリットエイビエーションはサプライヤーの一社でボーイング737向け作業員をB-21に配置転換した。ボーイング737MAXの担当だった作業員もレイオフを回避できたとウォルデンは紹介している。MAX発注は悲惨な墜落事故二例のあとに完全に干上がってしまい、さらにパンデミックで旅行需要が大幅減となっている。

「パンデミックで一部遅れが発生しているが、対応している。初飛行が大幅に遅れることはないでしょう」

ウォルデンは初飛行が近づく時点で空軍が同機の情報を開示すると述べた。

さらにウォルデンによればリスク低減のためエイビオニクスのテストにビジネスジェット機を使用中で、ハードウェア、ソフトウェア両面で改良を加えてからB-21に移植する。

「B-21用ソフトウェア」でビジネスジェット機を飛行させ、センサーやコード搭載の先行検討に活用している。

「ここ数ヶ月でハードウェア、ソフトウェアの成熟化に役立つテストが成功裏に進んだ」とし、「フライトテスト部門のみならず政府のテスト部門にも実施内容を伝え、システム統合効果が出るようにしている」

ハードウェア、ソフトウェアは地上、空中双方でテストするが、開発チームは事前のリスク低減策により初号機の初飛行は問題なく実施できると自信をもっている。

下院軍事委員会シーパワー兵力投射小委員会の有力議員ロブ・ウィットマン(共、ヴァージニア)はB-21で、空気取入口と排気口のため推力で問題が発生と2018年に発言していた。ウォルデンはこの問題は解決済みと述べた。「ウィットマン議員がこの問題を取り上げたのも『想定外』の一例です」

この点に関する技術的な詳細について言及を拒んだものの、「根本的な設計変更で解決できており、最終設計に向かっています」と述べた。

レイセオンテクノロジーズがエンジンメーカーのブラット&ホイットニーを買収したが、B-21には影響は出ていないとも発言。

B-21の配備基地整備に空軍は2022年度3億ドルを計上し、五年で10億ドルの支出規模となるとウォルデンは述べ、研究開発費用に2021年度だけで28億ドルを要求しているという。ただし、金額は流動的だとした。

この記事は以下を再構成したものです。

 

Second B-21 Under Construction as Bomber Moves Toward First Flight

Jan. 15, 2021 | By John A. Tirpak


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