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ゴルフを楽しむトランプを狙う無人機の影....大胆すぎる画像を投稿してハメネイのツイッターアカウントも閉鎖。まさか米国内で暗殺を企てるとは思えませんが、中東独特の大言壮語なのでしょうか。

 

VIA TWITTER

ルフを楽しむドナルド・トランプ前大統領を狙う無人機という思わせぶりな画像をカセム・ソレイマニ司令殺害へのイランの「復讐」とした投稿がイラン最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイのアカウントに1月21日現れた。米軍は2020年1月にソレイマニ司令をイラクで無人機で殺害し、以後イランが報復を誓い、トランプ自身を狙うと表明していた。

投稿15時間後にツイッター社は@khamenei_siteアカウントを停止する措置に出た。別のアカウント@Khamenei_tvは現在も閲覧可能だ。同じ投稿内容がインスタグラムの同人ページから削除されているが、アカウントは閲覧可能なままだ。画像はオンライン上で拡散し、イランの準国営通信社タスニムのツイッターアカウントでも見られたが、今は削除されている。

不快感を与える画像にイランの全翼型無人機の影が写っており、イランが捕獲した米RQ-170ステルス無人機に似ている。同機は小型爆弾投下が可能で、下にはトランプと思しき人物がゴルフコースでスイングしている。ホワイトハウスを去った翌日に実際にトランプはフロリダのトランプ・インターナショナルゴルフクラブ・ウェストパームビーチに向かった。

画像はもちろん合成だが、首脳暗殺に無人機を投入する可能性は現実になっている。実際にヴェネズエラ独裁者のニコラス・マドゥーロ暗殺の動きが2018年にあった。この際は不発におわったが、今や「無人機の大群」が投入される時代で無人機が暗殺に投入される事態がさらに現実味を帯びている。

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イランのシャへド-161がRQ-170のリバース・エンジニアリングなのは一目瞭然だ

反トランプの画像にはファルシ語でテキストが入っており、「復讐を。ソレイマニ殺害を命じた人物には報いを与える」とあり、最初が赤字になっている。2020年12月にハメネイはソレイマニ暗殺に「必ず復讐する」と公言していた。ソレイマニはイスラム革命防衛隊のクッズ部隊司令で国外で戦闘行為、テロ活動を指揮していた。

「ソレイマニ将軍殺害を命令したもの、実行したもの双方に天罰を与える。報復はこの瞬間にも行う」とハメネイは2020年12月16日にツイートしていたが、トランプの名前は出していなかった。

「殺害を命じた下手人の米国大統領に正義の手が及ばないなどと考えてはならない」「暗殺に関与した犯罪者に安全な場所はこの世にない」とイラン最高裁長官エブラヒム・ライシも元日イベント会場で発言。

同じ会場でクッズ部隊司令になったエスマイル・ガーニは「米本国にいても犯罪のつけを払わせる」と述べた。

ソレイマニ殺害の無人機攻撃の時点で米国務長官マイク・ポンペイオはソレイマニが「喫緊の」脅威で殺害により「米国人の生命を救えた」と述べていた。

トランプ大統領は攻撃直後に「大統領命令により米軍が完璧な精密攻撃に成功し、ナンバーワンテロリスト、カセム・ソレイマニを殺害した」と声明文を発表した。

この攻撃後にイランは報復として弾道ミサイル一発をイラク国内の米軍基地に発射した。人員に死亡はなかったが、100名超が脳障害の治療を受けた。トランプは強い口調で非難したものの、米軍は直接の対応を示さなかった。

ソレイマニ殺害の「復讐」は何度も繰り返し話題になったが、殺害一周年当日に報復行為は現れなかった。イランを封じようと米軍はペルシア湾で活動強化し、B-52を定期的に上空飛行させたほか、オハイオ級誘導ミサイル潜水艦がホルムズ海峡から湾内に移動した。

ハメネイ投稿の画像に無人機が写っていること、イラン国内で大規模軍事演習が連続実施され、無人機、ミサイルを重視していることでイラン装備品への関心が高まっている。演習には中距離弾道ミサイルが発射され、1,000マイル先のインド洋に到達し、イランは対艦弾道ミサイルの試射と主張。実際に当時同海域にいたニミッツ空母打撃群から100マイルの地点に着水している。新型無人機ではサイドワインダーミサイルのクローンを発射し、空中標的に命中させている。

他方でイランは米国への言葉の攻撃を続けており、トランプが大統領職を辞しても相変わらずだ。ジョー・バイデンが大統領の就任当日にイラン外務省報道官サイード・ハティブザデはツイッターに「言葉以上の」行動を求める投稿を出し、「世界は米国に自ら問題解決を求めている」とした。

ハメネイが米国及び英国製のCOVID-19ワクチンを「全く信頼できない」とし、「他国を汚染させようと考えている可能性も皆無ではない」と投稿し、ツイッター社はこれらを削除している。

米イラン間の緊張の背景にはトランプが2015年核合意から脱退したこともある。逆に米国はイラン制裁措置を再開し、イラン経済に大打撃となり、イラン政府はこれを機会に米国敵視運動を動員している。ただし、バイデンはイランが完全なる遵守を守る前提で核合意復帰を目指すと発言していた。

バイデン大統領のもと、米イラン間の今後がどうなるかにかかわらず、トランプ政権の影は各方面に残りそうだ。

 

この記事は以下を再構成したものです。

Iranian Supreme Leader's Tweet Suggests Drone Assassination Of A Golfing Trump

Ayatollah Ali Khamenei was slapped with a Twitter suspension for the image that called for revenge against the former U.S. president.

BY THOMAS NEWDICK JANUARY 22, 2021



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