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オスプレイ事故の原因としてギアボックスを指摘した米海兵隊調査報告を受け、米三軍で対応が始まっています

 


海兵隊員5名の死亡につながった2022年6月のMV-22オスプレイの墜落事故は「予防不可能」で、原因は同機のギアボックスであったことが、海兵隊調査で判明した。



「調査から、パイロットと搭乗員にミスはなく、整備ミスもなかったとが確認された」。V-22統合計画室の声明によると、「パイロットと乗員は、適用される規則に従い通常の飛行を行なっていたところ、壊滅的な、予防不可能な、予期せぬ機械的故障が発生した」という。


カリフォルニア州グラミスで2022年6月に起きた墜落事故で死亡した海兵隊員5名は、ニコラス・ロサピオ少佐、ジョン・サックス少佐、ネイサン・カールソン少佐、セス・ラスムソン少佐、エヴァン・ストリックランド伍長だった。海兵隊声明によると、同隊幹部は調査結果を遺族に説明したという。


この致命的な事件は、空軍、海軍、海兵隊がオスプレイのギアボックスの問題を発見した昨年夏、各軍全体にわたる他の事件と相まって、一連の飛行停止やその他の評価を引き起こした。昨年夏の問題以来、各軍はオスプレイ飛行を再開している。


海兵隊報道官によれば、「ハード・クラッチ・エンゲージ・イベント」とは、エンジンが駆動するクラッチがローター・システムから外れて突然再係合することで、ドライブトレインに衝撃を与え、損傷を引き起こす可能性があることだという。


本日の声明によれば、「二重の[ハードクラッチ締結]事象とそれに続く単一のエンジン/[インターコネクトドライブシステム]の故障によって引き起こされたドライブトレインの劣化は、制御された飛行から回復不可能な逸脱を引き起こし、2022年6月8日に発生した悲劇的な墜落をもたらした」。


ヘリコプターメーカーのベルと航空宇宙大手のボーイングのチームがV-22オスプレイを製造している。ベル広報担当は報道に対しコメントを拒否し、国防総省に質問を先送りした。オスプレイは米軍で使用されているほか、日本でも使用されている。


PMA-275プログラム・マネージャーであるブライアン・テイラー大佐は、「我々の最新の研究と緩和努力は、(ハード・クラッチ・エンゲージ)現象への我々の理解を著しく深める新しい発見数点をもたらした。「すべてのHCE事象の決定的な根本原因は未特定だが、我々はこの新しい情報を使い、HCE事象の可能性を減らし、搭乗員の安全性を高める解決策を実施している」。


同軍は、2022年6月の大惨事以来、産業界と協力し、新しい「意図しないクラッチ切断とハードクラッチ締結事象を緩和するプロモーターギアボックス入力クイルアセンブリ」を設計し、実戦配備し、MV-22のドライブトレインと飛行制御システムソフトウェアを改善し、すべてのMV-22B機に、衝突に耐えうる、高温耐火飛行データ記録装置を統合したと述べた。


「米海兵隊MV-22B運用各部隊はハードクラッチ締結の危険性と単一エンジン/インターコネクトドライブシステム故障の複合緊急事態を引き起こす可能性についても議論するため、パイロットと搭乗員にこの調査結果を提示する」と声明は付け加えている。


また、3軍はすべて、未公表の「所定の飛行時間のしきい値」の後にインプットクイルアセンブリinput quill assembliesの交換を指示している。■



‘Unpreventable’: Deadly 2022 Osprey caused by malfunction, not crew

By   JUSTIN KATZ

on July 21, 2023 at 2:44 PM


コメント

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