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ウクライナも黒海上の海上航行に警告。7月20日。ウクライナ軍のUSV運用能力はここにきて格段の進歩を遂げている。

 



黒海航路に関するウクライナの警告は、水曜日のロシアからの警告に続くものであり、オデーサとミコライフが再び攻撃されたのを受けてのものだ


シアが黒海沿岸の船舶を威嚇した翌日、キーウはロシアまたはロシアが占領中の地域の港に向かう黒海沿岸のすべての船舶に対し、「ウクライナは軍事物資を運んでいると見なし、それに伴うすべてのリスクを負う可能性がある」と警告した。

 ウクライナ国防総省はまた、「ウクライナの黒海北東部およびケルチ・イェニカル海峡の領域での航行は、7月20日午前5時(現地時間)より危険のため禁止する」と警告した。船員向けの関連航行情報はすでに発表されている。

 この海峡には、ウラジーミル・プーチンが2014年以来占領しているクリミア半島とロシアを結ぶ40億ドルの自慢の橋、ケルチ橋がかかっている。同橋は先週日曜日、10月以来2度目の攻撃を受けた。

 ウクライナ国防省(MoD)は、重要な海軍プレゼンスを有していないが、各海域を防衛する能力を有していることを強調し、2022年4月に国産開発の対艦巡航ミサイル「ネプチューン」で撃沈されたロシア海軍のスラヴァ級巡洋艦「モスクヴァ」プロジェクト1164の脅威を提起した。

 「巡洋艦『モスクワ』の運命は、ウクライナ国防軍が海上でのロシアの侵略を撃退するのに必要な手段を持っていることを証明している」とウクライナ国防省は述べた。

 この警告は、ロシア国防省が「ウクライナの港に向かう黒海海域を航行するすべての船舶は、軍事物資を運搬する可能性があるとみなされる」と述べた翌日に発せられた。また、オデーサとミコライフの港湾都市が3日目の空爆を受けた。ウクライナは、これらの攻撃で民間人が死亡し、穀物6万トンが破壊されたと主張している。

 ウクライナ国防省は、「ロシア連邦は、全世界に普遍的な自由航行の権利を再び残酷に侵害し、食料安全保障を故意に損ない、何百万人もの人々を飢餓に陥れている」と述べた。

 ロシアの警告を受けて、英国国防省は木曜日、ロシアの黒海艦隊(BSF)が「継続する貿易を妨害するため、今後より積極的な役割を果たすだろう」と述べた。しかし、BSFによる封鎖作戦は、ウクライナの無人水上艦艇(USV)や沿岸防衛巡航ミサイルの危険にさらされることになろう」と述べた。

 前述のネプチューンによるモスクヴァ撃沈に加え、ウクライナは地上発射型のハープーン対艦ミサイルも保有している。これらのミサイルはウクライナ海岸からおよそ75マイルまで届く。海上発射や空中発射に転用できる可能性もあるが、現時点でその兆候はない。

 ロシアからは、ウクライナがロシア船舶に対して少なくとも2回の超長距離無人水上艦艇(USV)攻撃を試みたと主張している。ひとつは5月、トルコのボスポラス海峡の北東約90マイルの黒海で、プロジェクト18280のイワノフ級諜報船イワン・クルスを標的にしたと報じられている。

 もうひとつは6月に起きたとされ、ロシアによれば、ウクライナは黒海の主要な天然ガスパイプラインでパトロール中のロシア艦プリアゾヴィエを6隻の高速ドローンボートで攻撃しようとしたが失敗したという。

 この攻撃が本物か演出かは不明だが、ウクライナは明らかに、高度なUSV攻撃の能力を身につけている。BSFの本拠地であるセヴァストポリでは数回にわたり攻撃があり、日曜日にはウクライナとロシアの当局者が、ケルチ橋がウクライナのUSVによって攻撃されたと発表した。

 一方、ウクライナ空軍によると、木曜日の夜、ロシアは19発のミサイルと19機のイラン製シャヘド型無人機をオデーサとミコリアフに発射した。その中には、地表攻撃兵器に転用されたP-800オニキス対艦巡航ミサイル7発、Kh-22超音速巡航ミサイル4発、カリブル海上発射巡航ミサイル3発、イスカンデルK陸上巡航ミサイル5発が含まれていた。

 ウクライナ空軍は、カリブル2発、イスカンダル3発、無人機13機を破壊したと発表した。しかし、残りは両都市を攻撃することができた。

 特にオニキスとKh-22は、地対地攻撃兵器として使用されているS-300防空ミサイルとともに、ペイトリオット砲台に守られていない国土の大半の空域では、ウクライナの防空が防御できない弾薬である。

 オデーサでは、攻撃で21歳の警備員が死亡し、建物数棟が損壊したと、オデーサ州知事のOleh Kiperが木曜日にテレグラム・チャンネルで発表した。知事によれば、そのうちの1棟には中国当局者が住んでいたという。

 「侵略者は意図的に港湾インフラを攻撃した。周辺の行政施設や住宅、中華人民共和国の領事館が被害を受けた。「このことは、敵が何事にも注意を払わないことを示唆している」。

 ウクライナ国防省によると、ミコリアフでは1人が死亡、18人が負傷し、いくつかの建物が損壊した。

 ロシア国防省は、今回の空爆はウクライナの軍事標的を狙ったもので、同地域の「オデーサとイリイチョフスク近郊の無人艇の生産作業場と保管場所」を狙ったと再び述べた。

 ミコリャフ近郊では、燃料インフラ施設と弾薬庫を「破壊した」とロシアは述べた。

ザポリツィア州とドンバス地方でウクライナが継続中の反攻は、当然ながら世界的に大きな注目を集めているが、黒海の状況は、橋の攻撃とそれに続くロシアの黒海穀物イニシアティブ脱退によって、著しく不安定になっている。この協定は、ウクライナの黒海の港であるオデーサ、チョルノモルスク、ユジニを経由し穀物やその他の食料品、肥料を出荷できるようにするために昨年打ち出された。

 米国防総省はこの取り決めの終了はすでに世界的な問題を引き起こしていると木曜日、指摘した。

 木曜日にウクライナの港を攻撃し続けたことに加え、ホワイトハウスの高官は、ロシアはウクライナの港へのアプローチもねらっており、民間船攻撃の下地を作っているようだと警告した。

 「黒海での民間船舶に対する攻撃を正当化し、その責任をウクライナになすりつける組織的な努力だと考えている」と、国家安全保障会議のスポークスマンであるアダム・ホッジは声明の中で述べたと、ニューヨーク・タイムズ紙は報じた。■


Ukraine Issues Its Own Ominous Black Sea Shipping Warning | The Drive

BYHOWARD ALTMAN|PUBLISHED JUL 20, 2023 4:15 PM EDT

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