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本当に真剣なのか。第二次大戦前に生まれたカタリナ飛行艇を米軍向けに再生産しようという企業が現れた。滑走路非依存型機種が必要というものの....

 


米国が太平洋で滑走路に依存しない航空機を求める中、カタリナ・エアクラフト社は、同社の改良型飛行艇がその役割を果たせると主張している




ロリダ州にあるカタリナ・エアクラフトは、第二次世界大戦を象徴する水上飛行機を、米軍が必要とする空中水陸両用作戦用の航空機に変えようとしている。

 次世代水陸両用機(NGAA)カタリナII双発ターボプロップ水陸両用飛行艇と名付けた同機は、海上パトロール、軽輸送、捜索救助などの任務を提供した歴史的なPBY 5カタリナをベースにしている。

 カタリナ・エアクラフトのローレンス・リース社長は、「NGAAカタリナIIは、先進的エンジンとエイビオニクスを搭載した近代的な飛行艇で、今日の他の飛行艇では提供できない能力を提供します」と語った。同社のローレンス・リース社長は、「カタリナ・エアクラフトは、フロリダ州ロングボートキーにある会社で、PBY-5の米国とカナダの型式証明を保有しています」と語った。

 同社の発表は、米国が中国のような敵対国との将来的な紛争において、大規模な空軍基地や滑走路が初期の標的となる可能性が高い環境で運用できる滑走路に依存しない航空機を求めていることによる。

 米空軍特殊作戦司令部は現在、MC-130J水陸両用能力(MAC)構想をテストしている。これはMC-130J特殊作戦タンカー/輸送機をフロートプレーンに改造したものだ。しかし、5月にお伝えしたように、米特殊作戦軍(SOCOM)の固定翼担当プログラム・エグゼクティブ・オフィサー(PEO-FW)ケン・キューブラー米空軍大佐によれば、同構想の初期デモンストレーションは、少なくとも2〜3年先だという。

 タンパで開催されたSOFウィークで、キューブラー大佐は「水力試験、サブスケール試験を行っている」。彼はまた、このプロジェクトが「航空機の開発以上のもの」を含んでいると強調した。さらにさまざまな海上状況がこのような航空機にどのような影響を与えるか、またメンテナンスやロジスティクスについても現在研究が進められていると述べた。

 大型飛行艇にも限界がある。巨大フロートで飛行するペナルティも、飛行艇では実現できない。それでも、現代版のカタリナはMACを補完することができ、またその逆も可能だろう。

 MACにとどまらず、米軍は過酷な場所からの作戦を実現可能にするべくさまざまな斬新な航空能力に関心を寄せている。

 カタリナ・エアクラフトは、火曜日に発表したメディアリリースで、NGAAカタリナIIの2つのバリエーション(1つは民間顧客向け、もう1つは軍用)を追求していると述べた。

 同社が "NGAA Catalina II Special Use Variant "と呼ぶ軍用バージョンは、「最大離陸重量(MTOW)40,000ポンドの非加圧、ツインターボプロップ、シーステイト3対応、水陸両用飛行艇で、軍の作戦概念(CONOPs)を支援する新規生産」であると同社はメディアリリースで主張している。

 シー・ステイト3とは、ビューフォート・スケールで、最大10ノットの「そよ風」と最大波高3フィートを意味する。

 同社によると、NGAAカタリナIIは「滑走路、芝生、土、砂、湖、川、湾、ブルーウォーターから運航可能な大型輸送カテゴリーの水陸両用飛行艇」だ。

 最大2,710ガロンの燃料容量があり、「19時間以上の任務が可能」。顧客の要望に応じて、他のグリーン・エネルギー・パワー・オプションも検討可能だという。

 同社はまた、より強力なエンジンと超低失速(VLS)翼設計を装備した特殊用途型は、「最大200ノットの高速巡航と62ノットの低速エントリーを提供できる」と述べている。

その揚力と拡大された前部と後部のキャビンにより、同社の航空機は、完全装備の兵員30名、内部貨物および装備品最大16,000ポンド、情報、監視、目標捕捉、偵察スイートおよび/または武器化、2,500ポンドの外部翼格納庫2つを含む構成をサポートができるとしている。


カタリナ・エアクラフトのNGAAカタリナIIを軍がどのように使用するかについてのコンセプト。(カタリナ・エアクラフト図)


 カタリナ・エアクラフト社はまた、AFSOCのMAC計画を明らかに中傷している。

 フロートを改造した陸上機と異なり、NGAAカタリナIIは、刻々と変化する海上での作戦のために設計されている。

 米国や他の軍隊が追求している能力を明らかに見て、同社はNGAAカタリナIIが「既存の機種を置き換えることができる単一の資産ソリューションとなり、その結果、取得、運用、維持コストを全体で削減する」と主張している。

 しかし同社は、機体コストを発表していない。

 2029年までに納入予定とする同機について、同社が米軍やその他の軍とどのような深い話し合いを行ったのか、行ったとしても、このリリースからは不明である。

 我々は、同社がいつNGAAカタリナIIを製造し、デモンストレーションを行う予定なのかなど、さらなる詳細について同社に問い合わせている。また、AFSOCにも連絡を取り、この機体について知っていることがあれば教えてもらうとともに、もし司令部がこの機体の優先調達に関心があるのかについても聞いてみた。

 AFSOCはC-130をフロート機に改造することを検討しているが、5月のクーブラーは、他の選択肢も模索していると指摘していた。

 「我々はまた、他の水陸両用能力を探している。「水陸両用戦力については、本当に世界中を見ている。日本とは、どのように訓練するか、どのように(新明和の)US-2を使うか、CONOPS(作戦概念)を開発するかなどについて話し合ってきた」。

 以前に述べたように、米特殊作戦司令部(SOCOM)は、遅延にもかかわらず、MACプログラムに財政的にコミットし続けている。

 同司令部は、2024会計年度予算要求で、MACの作業継続に1500万ドルを要求している。

 カタリナ・エアクラフトが価格を明らかにしていないことを考えると、NGAAカタリナIIがSOCOMの既存の取り組みラインに対してどんな評価を下されるかはわからない。さらに米国は、徹底的に近代化され、高い能力を有するUS-2の調達に真剣な関心をまだ示していない。そのため、カタリナ再起動に関心があるとすれば、それがどんなに近代化されたものであっても、どのなるかは不明である。

 しかしまた、SOCOMの外でも変化している可能性がある。航空機動司令部のチーフは、より安価で、より低速だが、太平洋の極寒の地でも運用可能な長距離機の調達を議論している。無人機や有人機のオプションも検討している。これら航空機は、小規模な貨物オペレーションやその他の任務に使用される可能性がある。

 とはいえ、空飛ぶボートに多大な関心が寄せられており、滑走路非依存型航空機の重要性が高まる今だからこそ、その将来を注意深く見守る必要がある。■


Reviving The PBY Catalina For Modern Warfare Is This Company's Goal

BYHOWARD ALTMAN|PUBLISHED JUL 25, 2023 2:32 PM EDT

THE WAR ZONE


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