2026年4月23日木曜日

JS「いずも」の飛行甲板改良が完成し、「かが」とともにCVMに呼称変更となる。しかし、海自はCVMは空母ではないと苦しい説明をしています。空母といって何が悪いのでしょうか。

F-35B運用に向けた「いずも」の改良飛行甲板を海上自衛隊が公開

The Aviationist

Parth Satam

2026年4月21日 午後10時28分

JS Izumo’s new rectangular flight deck

F-35BライトニングII運用に向けた第2段階の改修を終え、長方形の飛行甲板となった「いずも」。(画像提供:海上自衛隊)

上自衛隊は、第2段階の改修が進む中、F-35B「ライトニング空母」への転換を進める「いずも」の長方形の飛行甲板の画像を初公開した。

海上自衛隊は2026年4月20日、同型艦の旗艦であるヘリコプター搭載護衛艦「いずも」の、新しい長方形の飛行甲板を備えた写真を公開した。これは、F-35BライトニングII短距離離陸・垂直着陸(STOVL)戦闘機の運用が可能な「ライトニング空母」に同艦を改装するため、2年前から進行中の大規模改修の一環である。

海上自衛隊水上艦隊のX投稿によると、「護衛艦『いずも』は、特別改修に伴う艦首形状変更工事で節目を迎え、関係者と共に記念撮影を行った。完成に向けた準備は着実に進んでいる。」

同艦は現在、ジャパン・マリン・ユナイテッド(JMU)磯子造船所で、改装プログラムの第2段階に入っている。海上自衛隊は以前、艦首、前部構造、飛行甲板の全面的な再設計と延長を含む今回の改装が、新型戦闘機による安定した短距離離着陸運用に寄与すると述べていた。

「いずも」の姉妹艦「かが」は、艦首に向かい先細りになっていた台形フライトデッキに代わり、長方形のフライトデッキを装備した。海上自衛隊は2024年4月、この改修含む数多くの変更点を初めて公開し、これにより同艦は米海兵隊および英国のF-35Bを搭載して運用可能になった。

乗りものニュースの報道によると、JSいずもの改修は2027年までに完了する。F-35Bは航空自衛隊(JASDF)所属だが、42機のSTOVL戦闘機全機の取得に取り組む中で、海上自衛隊のJSいずもとJSかがから運用されることになる。

「かが」と「いずも」の改修

F-35Bを運用するため強襲揚陸艦である「いずも」と「かが」は、上部飛行甲板、艦体の主要部分、および内部区画において大規模な改修工事が行われている。

「かが」の改修作業は2022年3月、広島県の呉で開始された。その後、海上自衛隊は2024年4月6日、改修後の画像を公開し、台形だった飛行甲板が新しい長方形の飛行甲板に置き換えられた様子を示した。

改修の第1段階として、「かが」の飛行甲板には、F-35Bのベクタリング推力エンジンの熱に耐える耐熱材が施されたほか、夜間作戦用の新型照明、飛行甲板に沿ったセンターラインマーキング(トラムライン)、そしてF-35Bの運用を支援する内部区画やインフラ(ジェット機の弾薬を保管する弾薬庫など)が整備された。

「いずも」も同様の改修を受けることになっており、第1段階は同艦の定期的な改修・修理・オーバーホールに合わせて、2021年6月に同じJMU造船所で完了した。第2段階は概ね予定通り進んでおり、2024年末から2025年初頭にかけて開始される見込みである。

4月17日に独立系写真家らが公開した画像によると、公式画像が公開される前に、いずもは乾ドックから出航し、桟橋に接岸していたことが確認できる。また、日本国内の報道によると、2024年10月28日付の防衛省防衛指令第317号において、改装されたヘリコプター搭載艦に対する新たな呼称として「CVM」(Cruiser Voler Multipurposeの略)が導入されたことが挙げられている。

防衛省および海上自衛隊の当局者はまた、「CVM」は米海軍の空母を示す「CVN」の呼称とは無関係であり、JSいずもやJSかが体が空母であることを意味するものではないと説明している。いずも(DDH-183)およびかが(DDH-184)の両艦はDDH(ヘリコプター搭載護衛艦)の呼称を保持している。

2025年、「ハイマスト作戦」中に英F-35Bが「かが」に着艦した。(画像提供:英国海軍)

新しいCVM分類は、両艦がF-35BライトニングIIによる初期作戦能力(IOC)を達成した後に付与されそうだ。

F-35B運用に向けた海上自衛隊の準備

前述の通り、「いずも」は姉妹艦「かが」と共に、役割の大幅な転換と「ライトニング空母」としての運用開始に向けた準備が進められており、現在、改装工事は最終段階にある。構想では、STOVL(短距離離陸・垂直着陸)能力を備えたF-35BライトニングIIステルス戦闘機のみを搭載する艦として、この巨大なヘリコプター空母を活用する想定となっている。

2021年、いずもは米海兵隊の協力を得て、F-35BのSTOVL(短距離離陸・垂直着陸)試験を初めて実施した。米海兵隊は在日部隊の航空機を派遣し、同艦での飛行運用を行った。この試験に先立ち、加賀は改修の一環として新しい艦首部を装着していた。

F-35Bに関するもう一つの重要な出来事が2024年10月20日に発生した。この日、第23航空試験評価飛行隊(VX-23)所属の特別計測機器を搭載したライトニングIIが、南カリフォーニア沖の「かが」に着艦した。VX-23所属のF-35Bに加え、F-35 Pax ITF(パックス・リバー統合試験部隊)のチームも、英国やイタリアの空母での試験と同様に、試験を支援するためサンディエゴで同艦に乗り込んだ。

海上自衛隊はまた、英国海軍と協力し、「ライトニング空母」構想を支援するためのF-35B運用に関する知見の習得と準備を進めてきた。その結果、2025年8月、英国海軍のCSG25の展開中に、英F-35Bが初めて「かが」に着艦した

こうした包括的な協力の取り組みは、東京、ロンドン、ローマが推進するハイテクな第6世代グローバル・コンバット・エア・プログラム(GCAP)の基盤を築くものである。■


パース・サタムは、2つの日刊紙と2つの防衛専門誌で15年にわたるキャリアを持つ。彼は、戦争という人間の活動には、どのミサイルやジェット機が最も速く飛ぶかという問題をはるかに超えた原因と結果があると信じている。そのため、外交政策、経済、技術、社会、歴史と交差する点から軍事問題を分析することを好んでいる。彼の執筆活動は、防衛航空宇宙、戦術、軍事ドクトリンと理論、人事問題、西アジア・ユーラシア情勢、エナジー部門、そして宇宙に至るまで、その全領域に及んでいる。


JMSDF Reveals JS Izumo’s Upgraded Flight Deck for F-35B Operations

Published on: April 21, 2026 at 10:28 PM


 Parth Satam

https://theaviationist.com/2026/04/21/js-izumo-upgraded-flight-deck/


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