朝鮮半島の非核化には核そのものを破壊するしかないのではないでしょうか。交渉に期待する向きには現実の受け入れは不可能でしょうね。トランプ大統領の訪韓を巡りレトリックが今後活発化すると思われますが、米軍の動きはわかるのですが、北朝鮮の動向は見えてきません。その中で韓国の動きがポイントになりそうです。トランプ訪韓への反対デモに参加する人たちの動きを米国も苛立たしく見ているはずです、ろうそくデモ参加者、沖縄の不法デモに参加した人たちとも重なり、北朝鮮に併合されてもいいと考えているのではないですか。北朝鮮の核がそのまま統一朝鮮の武力になると見ているとしたら情けない話ですね。
Why North Korea and America Could Be on the Road to War
北朝鮮と米国が戦争への道に向かう理由とは何か
October 28, 2017
- 米韓両国は北朝鮮に核兵器放棄を求めているが、ワシントンがどこまでの結果を求めているか見えてこない。平壌に核廃棄で得られる効果がなく、ワシントンも目の先に示すニンジンがほとんどない状態だ。
- ジェイムズ・マティス国防長官は10月27日非武装境界線(DMZ)で「この背後の抑圧的政権は国民を拘束し自由を否定し国民の福祉と尊厳をないがしろにして核兵器開発を進めることで破滅以外のなにものも招かない」と発言している。
- 「北朝鮮の挑発は地域のみならず世界平和にも脅威となっている。国連安全保障理事会の全会一致の非難をものともせず、進めている。ティラーソン国務長官が明示したようにわが方の目標は戦争ではなく完璧かつ検証できる形であともどりのない朝鮮半島の非核化である」
- 韓国国防相宋永武Song Young-Mooも平壌に交渉の席につくよう求めながら同時に金正恩政権に対し北朝鮮の好戦的な振舞いは看過できないと警告している。「北朝鮮が核、ミサイルを開発を続けているがその使用は絶対に許されるものではない」「仮に使用されれば韓米連合軍による強力かつ断固とした対応を目にすることになる。したがって北朝鮮には無謀な挑発をただちに中止し平和と対話への道に向かうよう切に願う」
- ただし交渉の余地があるのかはっきりしない。
- ホワイトハウスからはドナルド・トランプ大統領は核武装した北朝鮮が米国をICBMで直撃する事態は受け入れられないと声明を発表。
- 「大統領の北朝鮮に対する姿勢は極めて明瞭」と国家安全保障担当補佐官H・R・マクマスター中将は10月19日に国防民主制財団講演で述べている。「大統領は米国の体制そのものを脅かす核兵器は甘受できない。『現実を受け入れ封じ込めればよい』との意見もあるが、たしかに受け入れて封じ込めするのは受け入れられないことはない。そうなると軍事行動を除く形で解決策を求めていかねばならない」
- 北朝鮮の立場も同様に妥協の余地がない。10月11日、北朝鮮外相李容浩Ri Yong-hoはトランプを「戦争への導火線」に火をつけていると非難し、DPRKは決して核兵器を放棄しないと述べている。「最終目標への道程で最終地点はほぼ達成している。米国との力のバランスを確保できるようになる」「当方の核兵器は交渉の対象に絶対にさせない。米国がDPRKへの圧力を緩めない限りはだ」.
- 外交問題専門家の大部分が非核化した朝鮮半島の実現は非現実的かつ達成可能な目標ではないと述べる。より現実的な目標は核兵器、弾道ミサイルの実験凍結だろう。もし北朝鮮がICBM技術完成に近づき弾頭小型化まで完成させていれば平壌にいまさら中止する意味がない。
- 金正恩政権の視点では自らの存続のためには米本土直撃可能な武器こそが必要だ。北朝鮮はリビアのムアマール・カダフィ政権が2011年に米空軍力の前に屈した事実から学んでおり、大量破壊兵器の放棄と引き換えに安全の保証を求めるはずだ。
- 「金正恩は気が狂っているわけではない。また自らの存続のみを求める動きには合理性はあり、世界は核のカードを手にした同国を注視し、抑止効果も出てくるだろう」と国家情報長官のダン・コーツ上院議員Sen. Dan Coatsがアスペン安全保障フォーラムで7月に述べている。「リビアの核放棄、ウクライナの核放棄で学んだ教訓とはいったん核兵器を手に入れたら放棄することはありえないということだ」
- そうなると軍事行動(この場合は核戦争になりそう)以外では朝鮮半島の非核化はありえないだろう。選択肢は二者択一で、抑止か戦争かだ。■
Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.
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