うーんこれはどうなんでしょう。イスラエルがいち早くF-35を実戦投入していた可能性はあると思うのですが、バードストライクというのも怪しいですね。中東地区ではF-35を運用するイスラエル軍の立ち位置は他の追随を許さないはずなのですが。イスラエルが常識を超えた運用をしてた可能性もあり、なんともいえません。日本からすればイスラエル軍への関心が高まればいいですね。日本ではまだテスト中ですが、イスラエルは機体を受領してしかも謎の自国製装備まで搭載してI型にしているのですね。イスラエルには敬意をひょします。
The F-35 Rumor Mill Is Spinning After Israeli Counter Strike On Syrian SAM Site
イスラエルのシリアSAM陣地攻撃でF-35投入の噂が乱れ飛ぶ
A belated report about a bird strike on an F-35I has resulted in theories of an Israeli coverup being parroted around social media.
F-35Iバードストライク報道があとから出てきたのはソーシャルメディアで流布する噂のカバーアップか
イスラエルがシリアのSA-5地対空ミサイル陣地を攻撃して一日たち情報が増えきたが、F-35Iがシリアミサイルの攻撃をうけ損傷したとの噂が流れている。
第一撃ではイスラエル機がシリアSA-5ミサイルの有効射程内に入り、ミサイルが発射されたとイスラエル国防軍が発表している。交戦は現地時間午前9時ごろのようだ。イスラエル機材の種類は不明だ。一部報道ではF-16編隊としており、別の筋では写真偵察任務中のF-15C一機が加わり、護衛機よりも国境に接近したとする。イスラエル空軍はF-15Cに大型偵察ポッドを搭載している。
その後2時間後にイスラエルが別編隊を送り、この編隊はF-16と分かっている。ダマスカス東部のSA-5陣地を攻撃し、空対地兵器として爆弾4発が投下された。攻撃は火器管制レーダーに集中し、これは破壊しあるいは損傷を与え運用できない状態にしたとIAFの攻撃後評価は認めている。
イスラエルは全機無傷で帰還したとし、シリアは一機に損傷を与えたと言っている。アサド政権は偽りの勝利をいつも主張することで知られている。だがF-35I関連の報告に目を止めたものがいる。イスラエルは現時点で同型は7機しか保有していないが、うち一機がバードストライクで損傷したというのは実はレバノン上空でシリアSA-5による損傷を受けた事実をごまかすための作り話ではとの疑いが広まっている。言い換えると偵察機は実はF-35Iだったことになる。
F-35Iがイスラエル国外の作戦に投入されていた可能性は排除できないが、可能性は限りなく少ない。イスラエルはF-35の初期作戦能力獲得を達成しておらず、同機をいきなり危険地に送るのはひどく奇妙かつ無分別な選択に思える。イスラエルが新型機を戦闘状況に投入する緊急度があったとしてもF-35Iはイスラエル政府にとってきわめて特別な調達案件である。イスラエル国会も同機の高価格に注目し、50機発注中の同機を「きびしく査定する」と述べている。その中で新型機をいきなり実戦に投入するリスクをIAFがあえて行ったとは思えない。
またF-35が高性能電子情報収集能力を持つのは事実だが従来の戦術情報収集能力とはかけはなれている。今回のミッションに同機を送ってもあまり意味はないはずだ。
IAF
F-35I Adir.
F-35Iがレバノン上空で標的になったと仮定してもSA-5が命中した可能性は極めて低いし、IAFが言うバードストライクは二週間前のことで、該当機はその後飛行せずにロッキードのチームが検査中で修理方法をその後助言することになっている。
"A bird hit it" - Israel Is Hiding That Its State-Of-Art F-35 Warplane Was Hit By #Syria's S-200 Missile – Reports https://shar.es/1PoD8M
Israel Is Hiding That Its State-Of-Art F-35 Warplane Was Hit By Syrian S-200 Missile - Reports
読者の皆さんもステルスF-35がシリアSAMの標的になる可能性があるのかと思うだろう。ロシアとシリアが防空装備を統合してデータ交換によりロシアの高性能センサーでステルス機探知が容易になっているのは知られている。またF-35も高周波レーダーの探知から逃れるように最適化されているが、低周波を使われると探知可能と言われる。だが仮にF-35Iが探知されれていても追尾されかは別の話であり、まして交戦は無理なはずだ。同機には高性能電子戦装備が搭載され、敵攻撃をかわすことができるはずだ。
入手できた情報をまとめると、F-35IがシリアのSA-5で損傷を受けたというのは陰謀説顔負けの報道でありF-35の性能を攻撃することにあり、米国の生み出した空戦技術とIAFが主張する中東地区での航空優勢とかけなはれている。
ただしすべての可能性を完全に排除できない以上、フロイトではないが、バードストライクはやはりバードストライクだったのだろう。
Contact the author: Tyler@thedrive.com
IAF
F-35I and F-16I in formation over the Israeli countryside.
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