日本製装備はみんなそうですが実績がないため躊躇される傾向がありますが、思い出してもらいたいのは日本製の乗用車だって最初はそうですよね。防衛装備品の輸出を真剣に狙うのなら多少の失敗にめげず、地道な活動を展開するしかありません。川崎重工は立派な会社ですがマーケティングでは知見の豊かな別会社と組んだほうがいいのではないでしょうか。
Japan pitches C-2 for New Zealand transport fleet
日本がニュージーランドにC-2輸送機売り込みをねらう
By: Nigel Pittaway
川崎重工はC-2をニュージーランド次期輸送機事業で採用を目指す。(Nigel Pittaway/Staff)
川崎重工業がC-2輸送機をニュージーランドの次期輸送機に売り込みをめざしている。同社関係者が2月26日に確認した。
ニュージーランドは現有のロッキード・マーティンC-130Hハーキュリーズとボーイング757-200Cの後継機を次期航空機動能力FAMCとして戦略、戦術両面の輸送機として二機種または一機種の導入をめざしている。
2019年アヴァロン航空ショー会場で川崎重工業KHIはニュージーランド空軍とここ数年にわたり次期輸送機の要求性能を協議していることを認めた。
「C-2のマーケティング活動は始まったばかりですが、今後短くても10年は生産する予定です」(同社関係者)
ショーでは航空自衛隊第三輸送航空隊のC-2一機が地上展示されているが、ニュージーランドには2017年に実機が飛来している。
C-2は航空自衛隊仕様で戦略、戦術両用の輸送ニーズに応える機体で、既存の川崎C-1の後継機を目指した。これまで量産型7機と試験機2機が納入されており、最終的には20機から30機が引き渡される。航空自衛隊には2017年3月に就役しており、7号機の引き渡しが最近あったと同社は述べている。
同社関係者はC-2販売で「他数カ国」と商談をしているとするが国名は明かさなかった。また輸出承認では防衛省、経済産業省とも協議しているという。■
ではC-2の売り込み対象国はどこでしょうか。大胆に推理すれば①C-17導入国を除き、 ②A400Mも同様 ③戦略輸送能力を必要としている国 では。①にはインド、オーストラリア、カナダ、英国、カタール、アラブ首長国連邦、クウェートがあり、②はドイツ、フランス、英国、スペイン、トルコ、ベルギー、ルクセンブルグ、南アフリカ、マレーシア の各国です。これ以外で③となるとニュージーランドは当然ですがその他としてサウジアラビア、イスラエル、シンガポール、インドネシア、ブラジルが考えられますね。推理が正しいかは時間が教えてくれるでしょう。
輸出の商談がうまく纏まれば良いのですが、元々、日本企業の軍事装備品は日本の地形、地域情勢に特化した装備にならざるを得ないですから、どうしても、地形や地域情勢、運用方針が異なる他国への輸出は難しいでしょう。それに加え、長年、軍事面に正面から向き合わなかった政府、国民のエセ平和主義や法律のせいで、軍事装備面の実績を積み上げる機会を逃してきましたから、防衛装備企業の取り組みは厳しい道になると思います。
返信削除C-130H 5機と757 1機の更新なので、機数はしれていますね。C-17 2機に更新したかったみたいですが実現しなかった。
返信削除C-2でも、2~3機でしょう。NH90を搭載が希望のようなので、これが搭載できるかです。A400Mはローターを外さないと搭載出来ないので、そのまま搭載出来るとアドバンテージになるのですが。
ただ、価格が問題です。今、一機250億円で下がる気配がないく、C-17より高いので、価格が下がらないと厳しいでしょう。