Credit: Leonardo UK Copyright.
英日両国は防衛技術協力を延長し、2月15日に中核となる戦闘航空機用センサーの共同研究実施を決めた。両国は合意書に調印し、英国防省が万能無線周波数センサーuniversal radio frequency sensor技術で共同研究を展開する。同技術は多機能レーダーアンテナとも呼ばれる。
この高性能無線周波数システムのアンテナは静止中移動中を問わず、標的の位置を突き止め、相手の監視捕捉を妨害できる。▼同事業の契約はまだ成立していない。
▼このプロジェクトはジャギュアーJaguarと呼ばれ、4月からおよそ5年の予定で進むと英MoDが声明を発表した。
レオナルドUKが英国側の中心企業となると見られ、日本側企業は契約成立後に発表される。▼英日で1基ずつ実証装置を組み立てる。
英国防調達相ジェレミー・クインDefence Procurement Minister Jeremy Quin は今回の提携を航空戦闘での技術優位性維持に不可欠と述べた。▼「両国で高性能技術を実用化し、両国を今後長く防衛しつつ両国内での投資活動の結果として高い技術レベルの雇用機会が生まれる」
Wheelden Strategic Advisory(ロンドン)のコンサルタント、ハワード・ウィールドンHoward Wheeldonは今回の提携は英国がすすめる国際連合事業による第六世代戦闘航空機剤開発と軌を一にするものと述べている。▼「英国の今後の戦闘航空システム開発は国際提携にかかっており、日本がレオナルドと組んでジャギュア技術を開発するのは正しい選択だ」「ジャギュアは既存の方向の延長上に大きな進展をめざすもので、標的捕捉とともに敵の監視機能を妨害する。またレオナルドと日本企業がともにセンサー技術に取り組めば、世界トップクラスの技術が生まれるのは確実だ」
今回の事業は英日両国間で進む共同開発の一環となる。▼昨年12月にはロールス・ロイス他英企業が日本のエンジンメーカーIHIとの第6世代戦闘航空機用ジェットエンジンの実証モデル開発に合意した。▼英日両国とも新型戦闘機を開発中で2035年頃の実戦化をめざしている。
日本の新型機はF-Xと呼ばれ、三菱重工業が中心となり、ロッキード・マーティンが支援する。▼英国版の新型機はテンペストと呼ばれ、イタリア、スウェーデンが共同開発国になっている。▼今回の新型センサー技術開発合意はテンペスト搭載とは別だが、成果は日英両国の新型機に搭載される可能性がある。▼なお、MBDAの英法人が2014年から日本と共同新型空対空ミサイル(JNAAM)の開発にあたっている。
New warplane sensor team boosts UK-Japan defense agenda
Feb 16, 04:04 AM
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