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2022年1月24日F-35C水没事故。海上保安庁がサルベージ作業を予告し、海上交通安全情報として公開。米海軍は作業準備に入っている。

 (メディア関係者の皆さんへ F35Cではありません)

An F-35C Lightning II Joint Strike Fighter following a crash on USS Carl Vinson CVN-70) on Jan. 24, 2022.

 

 

海軍は先週発生したF-35Cの機体引き上げの準備に入ったと第七艦隊がUSNI Newsに2022年1月31日に述べた。

 

「米海軍はUSSカール・ヴィンソン(CVN-70)着艦に失敗し南シナ海に水没したF-35Cの回収準備に入った」とヘイリー・シムズ中佐がUSNI Newsに声明を伝えてきた。海軍はこれ以上の情報は開示していないが、日本の海上保安庁がNAVAREA航行注意情報を先週土曜日に発出し、サルベージ作業が南シナ海で予定されているとある。

 

同情報によればサルベージ作業は追って通告があるまで南シナ海でフィリピン西方で展開される。

 

海上保安庁発表のNAVAREA航行情報

 

 

F-35の機密技術が機体回収を急ぐ理由で、ロシアや中国が改修するのを恐れてのことだ。

 

昨年発生した英F-35Bの地中海墜落事故では英国、イタリア、米国がサルベージ作業を展開した。同機は英空母HMSクイーン・エリザベス発艦時に水没した。2019年に工区自衛隊のF-35Aが太平洋に墜落したが、日米が徹底的な捜索を展開した。この事例では機体回収に成功したのか不明だが、見つかった機体は海面衝突で分解したといわれ、これに対し、その後のF-35事故二例では機体は比較的姿を保っているといわれる。

 

ソーシャルメディアに流出した写真については第七艦隊が本物と認め、VFA-147打撃戦闘機飛行隊「アーゴノーツ」所属のF-35Cで、艦右側に落下したのち、機体はおおむねそのまま沈下したとする。

 

Notice to Mariners

 

米海軍が機体回収に展開する部隊はまだ不明だが、深度は最大30千フィートになる場所もあり、機体は鎮座していると見られる。

 

海軍はサルベージ艦USNSサルヴァー(ARS-52)が第七艦隊にあるが、民間船や沖合支援船でサルベージ回収を図る可能性もある。■

 

Japan Coast Guard Issues Salvage Warning in South China Sea as Navy Prepares F-35C Recovery Operations - USNI News

By: Dzirhan Mahadzir and Sam LaGrone

January 31, 2022 5:40 PMUpdated: January 31, 2022 8:54 PM


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